見出し画像

すばらしい空の世界 【031 大型連休の過ごし方・その1】


今年のゴールデンウィークは、中間の平日も休めれば最大10連休…海外旅行に行くチャンスではある。 ところが円安傾向のため、割高になってしまう…ならば無理せず、東京都内の都心から離れた静かな場所・美味しいお酒とお食事の楽しめる場所で過ごすという提案をさせて頂きたい。
今回ご紹介するのは福生市の『酒造工場にあるゲストハウス』…聞いただけでも期待値は高くなる。

最寄り駅は拝島駅…JR青梅線・五日市線・八高線と
西武拝島線が乗り入れる。 宿泊後の計画もしておこう。
南口のエスカレーターを降りると、現地までの道順が。
路線バスは、2つ目の『内出(うちで)』で降りる。

内出に行くバスは、2か所から出ている。 ②番乗り場より出発する、立川バスの『福生駅西口ゆき』と、③番乗り場より出発する、西東京バスの『工学院大学ゆき』などである。 どちらもおよそ毎時1本なので、予め公共交通機関の乗り換えを検索するアプリで調べておこう。 また、どちらのバス会社か…停留所が離れているので、間違えない様にチェックしておこう。

エスカレーター・階段下には、昭島市の深層地下水の
給水スポットが…徒歩で向かうなら、補充しておこう。

内出交番を過ぎたあたりから、スマホの地図を使って進むと良い。 経路検索は、却って遠回りの道順が出て来る場合があるので注意が必要。

内出バス停の先の路地を左へ…暫く進むと、酒蔵の
白壁が続く。 ゲストハウスは、その先の右側。
看板のある場所が、ゲストハウスの入口。 直接車両で
向かう場合は、予約の際にその旨伝え第3駐車場へ。

いよいよ建物の中へ…整った庭を進むと、まるで故郷に帰って来た様な心境になる。 造られている地酒『多満自慢』を冠するゲストハウス…扉を開けるのも、ワクワクする。

入口でスリッパに履き替えると…酒樽がお出迎え。
『酒坊』なので、後程タップリとお酒を楽しもう。
チェックインは必要事項を、タブレット端末に入力。
宿泊費の現地払いを選択した場合は、その後精算へ。
貴重品などを別のバッグに移し、大きな荷物はクローク
ルームへ。 ドミトリー内が荷物で溢れることは無い。 

一通りの手続きが終わったら、早速昼食と地ビール『多摩の恵』を堪能するため"Kitchen & Bar 田の実"へ。 後述する『2時間飲み放題プラン』には地ビール等は含まれていないので、ランチの時間帯に頂くのが望ましい。
尚月曜日(祝日の場合は、翌日火曜日)が定休日となるので、予約をされる際には注意して頂きたい。

"Kitchen & Bar 田の実"の奥がコンセントの設置
されているカウンター席、手前が4人掛けテーブル席。

繁忙期で工場内にあるレストランが満席あるいは混雑している場合、ゲストハウスに移動しビジターとしてのランチのみ利用も可能である。 その場合は『木箱の前菜五種』と『デザート(本日のアイス)』も付くセットコースも検討したい。
ただ宿泊してディナーも頂くという場合、ランチはメインの単品と『多摩の恵』などの2時間飲み放題ではオーダー出来ないお酒とを組み合わせれば、滞在中に楽しめるお酒の種類は増える。

『豆乳塩麹しゃぶしゃぶ』…単品でも、大満足の
ボリューム。 塩麹がじわじわと効いてくる。
『彩り野菜と自家製シュウマイの蒸籠蒸し』…ポン酢
だれと塩麹の胡麻だれの、味の違いを楽しめる。
取り扱っている、お酒のラインナップの一部。 これ
だけ豊富なゲストハウスは、他に聞いたことが無い。
『ベルジャンウィット』…数量限定のオススメ。
ウィットは、白を意味するオランダ語。
『東京の森』…自社所有の山の杉を漬け込んでいる。
グラスに注いだ後は、その香りも楽しもう。
『多満自慢』のうめ酒…水割りやソーダ割でも。
飲み放題プランに含まれる時には、是非オーダーを。

ディナーまでの間、軽く食休み…安心してお酒を
楽しむなら、シャワーや洗濯物はその前に終わらせておきたい。

洗濯物がある場合は、早い時間に済ませたい。
ランドリースペースは2階…千鳥足になる前に。
ドミトリーは、男性専用16室・女性専用12室。
一般的なカプセルホテルよりも、横幅がある。
和室は3部屋、最大で2名の利用が可能。
特に土曜・休日の予約は、お早めに…。
宿泊予約時に申し込めば、バーベキューも可能。
日中奥多摩で釣った魚を焼いて食べることも…。

いよいよ待ちに待ったディナーの時間! その前に、近くへ散歩に出掛けてみよう。 美しい夕焼けに、出逢えるかもしれない。

ゲストハウスの向かいにある、千住院からの夕陽。
ディナータイムの前に見に行ってみよう。
時間があれば、多摩川にかかる睦橋(むつみはし)
まで足を延ばそう。 20分程で、往復出来る。

それでは、ディナータイムのお料理とお酒…一挙にご紹介しよう!

『酒坊おつまみ木箱五点盛』は、季節によって組み
合わせも変わる。 宝箱を開けると、珠玉の逸品が…。
お酒をトコトン楽しむなら、2時間飲み放題プランを。
繰り返すが、地ビール『多摩の恵』は含まれていない。
『季節の日本酒を…』とオーダーすると、その時期に
オススメのお酒が…今回は『純米吟醸生原酒』。
 
後述の売店で『料理酒としても使える』と紹介された
『純米無濾過』。 色々な多満自慢の味を試してみよう。
『日本酒カクテル・無濾過ハイ』も、4種類ある。
写真は『みょうが』…意外な組み合わせだが、美味しい。
ソフトドリンクも複数用意。 『自家製レモンソーダ』の
他、『仕込み水サイダー』もスッキリしていてオススメ。
『酒盗じゃがバター』。 『酒盗』とは、マグロの
希少部位を長期間塩蔵熟成させた『塩辛』のこと。
ご飯ものは2種類…『ミニ塩麹鶏そぼろ丼』。
『きゅうりの辛子漬け』と『かぶのたまり漬け』も。
もう一つが、『梅茶漬け』。 わさびはお好みで。
小腹が空いた時に、お茶漬けは強い味方!

これだけのラインナップ…お酒も気持ち良く進んでしまう。 ドミトリーの扉をキーを解除するための番号を忘れるレベルまで飲まない様に…心配ならチェックインの時にドミトリーの番号とキー解除の番号は、あらかじめスマートフォンで撮影しておこう。 夜中に目が覚めてしまってラウンジに行くのは良いが、ドミトリーに戻った時にキーが解除出来なくなってもスタッフは不在の時間帯である。 忘れずに、持って出よう。

深夜に目が覚めて寝付けなかった場合には、2階へ。
ラウンジには、ガイドブックなどの書籍もある。
1階の椅子やカウンターも、営業時間を過ぎれば
利用出来る。 和室の利用客に迷惑を掛けない様に。

気持ち良く眠れたら、一日の始まりの朝食。 複数人数だと狭くなるので、譲り合ってピックアップしたい。

朝食はパン・スープ・ゆでたまご・ヨーグルトに、
ドリンクが付く。 パンを焼くトースターもある。
奥多摩・秋川方面に向かうなら、朝食はしっかりと頂いて
おこう。 早朝の出発だと、無理かもしれないが…。

チェックアウトの時間まで、食休みしてもシャワーを浴びに行っても…ただタオル類の貸し出しは1組だけなので、シャワーを2回以上利用する場合は自身のタオルを使うなどして頂きたい。
退館の際はその旨伝えて出発…枕カバーや布団カバー・シーツ類は自分で外さなくて良いとのこと。

内出バス停…上段が西東京バス、下段が立川バス。 
10時18分に出る、拝島駅ゆきの西東京バスがある。 

時間に余裕があれば、工場内の売店に寄ってみよう。 『多満自慢』・『多摩の恵』や、お酒のお供なども販売されている。

すぐに帰らず、工場内のレストランで昼食を…という
場合も、営業開始までの間は売店でショッピングを。
お土産として持ち帰りやすい大きさの瓶やいわゆる
一升瓶も、もちろん地ビールも…各種取り揃えている。
連休中の訪問ということもあり、工場の敷地内には
鯉のぼりが…風があったので、泳ぐ姿を撮影。

◆拝島に宿泊するなら、次の日は奥多摩・秋川方面へあるいは周辺で開催されるイベントへという流れが比較的多いと思います。 ただ『休日のレジャー施設は混雑する。』あるいは『いつもと違う休日を過ごしたい。』と考えることもあるでしょう。
その様な時におすすめしたいのが、原則として毎年4月下旬より開催される西武鉄道主催の謎解きイベント"WEST CODE"です。 一部を除く西武線各駅に設置されているパンフレットを受け取り、記載されている内容から最初のチェックポイントとなる駅を推理し…その駅に向かい掲出された指示に従い、また次のチェックポイントの駅や公共施設に向かう…この繰り返しです。
ただスタート直後は簡単に解けた謎が、進行するごとに頭を抱える程レベルアップする傾向にあります。 特に初めて参加される方は、拝島駅に一番近い所で中断し、一泊した後に再開するぐらいの余裕をもった方が良いと思います。 普段降りない駅の商店街や公園などを散策しながら楽しんで頂きたいところです。
ある程度慣れてきたらイベントに連動して発売される、西武鉄道の一日乗車券で参加する方法もあります。 ストレスにならない様計画を立てて、謎が解けた時の爽快感を味わいながら進めていきましょう。

参考文献等:                                                                      
『酒盗とは』(株式会社しいの食品 公式ホームページ) 
『WEST CODE 第六弾 見知らぬ絵日記と約束の列車』
(西武鉄道株式会社 公式ホームページ) 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?