すばらしい空の世界 【015 上高地〜名古屋〜東京】
前回は観光バスを降り、大正池をスタートするところまでご紹介した。 それでは早速、河童橋に向かって進めてゆきたい。
6月下旬なのに、まるで梅雨明けの様な天気。(だがこの年は、その後に長雨が続き…地域によっては梅雨明けの時期が修正されたり、特定出来ないという結論になった。) ウェザーニュースのアプリで上高地の気温を調べてみると、23.4℃…快適に散策が楽しめる。
他のツアーの団体客も続々と大正池にやって来たので、コースの途中にある田代池に向かう。
大正池より10分程歩くと、向かって左側に『焼岳(やけだけ)』が見えてくる。 標高が2,455メートルあるドーム形の鐘状火山(トロイデ)である。
焼岳が見えるポイントより15分程歩くと、田代池に到着する。
田代池で、来た方向に戻り…数分歩くと穂高連峰を
望む場所に辿り着く。 雲が無ければ尚良いが…。
その位置より3分程で、『梓川コース』と『林間コース』との分岐点に到着する。 どちらかというと、林間コースの方が高低差はある。
暫く歩くと、『梓川コース』と『林間コース』の合流地点に到達し、田代橋と穂高橋を渡る。
右側に梓川、左側に上高地温泉ホテルなどを眺め暫く歩くと…ウェストン碑に到達する。
大正池を出発し、およそ1時間20分。 ようやく
河童橋に到着した。 まさに上高地のシンボル…周辺では、多くの観光客が思い思いの時間を過ごしていた。
今回のツアーに参加された方は、全員大正池でバスを降り…ご紹介した通りに歩いて来られた様である。 健脚向けの『明神池往復コース』に挑んだ方が、別な日のツアーではいたらしい。 集合時刻が決まっているので、余程脚に自信のある方なのだろう。
無事に時間内に集合し、上高地バスターミナルを出発する。 帰りのルートも高山〜東海北陸道経由とのこと。 ガイドさんに松本〜中央道経由ではないのか尋ねたところ、『カーブが多く、車同士のすれ違いの難しい箇所がある』との答えが…
調べたところ、その通りであった。 東京からのバスツアーが松本まで特急列車を利用する理由は、その辺りにあるのかもしれない。
帰りの道中も大きな渋滞に巻き込まれること無く、名古屋駅に無事到着した。 出発より帰着まで気持ち良く往復出来たのは、運転手さんとガイドさんの存在があってこそである。 この場を借りて、厚く御礼申し上げたい。
東京へは、夜行高速バスで帰着…名古屋を出発するまでの間は、地下街で過ごすことにした。『早々に新幹線で帰れば良いのではないか!?』とツッコミが入ることは分かっている。 上高地での白昼夢を暫くの間、名古屋で見ていたいという思いがあったのかもしれない。