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変性膝関節症に対する物理療法の有効性
みなさんこんにちは。
BODYREMAKER 鍼灸治療院・整体院の鍼灸師の種市です。
今回は変形性膝関節症に対する物理療法の有効性というテーマで
セミナー形式のスライドをnoteで説明していきます。
忙しい人はスライドだけでも内容がわかるようになってます!
このスライドだけでも今使っている物理療法のイメージは大きく変わること間違いないと思います。
では始めていきます!
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変形性膝関節症に物理療法は有効的である
まずは結論からいきましょう。
非常に有効です。しかし、変形性膝関節症と言っても
「疼痛期」「慢性期」など痛みのステージは様々です。
院に来る患者さんの状態も人によって異なります。
どんな物理療法が有効的なのか。論文や経験則から共有していきます。
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変形性膝関節症とは?
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物理療法を行うの上で必要なのは物理療法の知識だけではありません。
普段から学んでいる臨床の知識が非常に重要になります。
なぜ臨床の知識が必要なのか?
それは物理エネルギーが及ぼすのは人体の細胞です。
つまり、介入対象の状態を把握できなければ物理療法は効果を発揮しません。
それが物理療法に悩んでいるほとんどの人の原因だと思います。
例えばですが、
変形性膝関節症にEMS・ハイボルテージは有効である。と言われたとして
変形性膝関節症の炎症期にEMSをかけたら効果は出ますか?
変形性膝関節症の慢性期にハイボルテージをかけたら効果は出ますか?
つまり病態把握できなければ適切な介入はできません。
まずは一緒に変形性膝関節症のおさらいをしていきましょう。
変形性膝関節症の問診ポイント
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変形性膝関節症の問診ポイントです。
年齢・性別 高齢女性(55歳以上から急増)の8割が罹患していると言われる
疼痛部位 内側の関節裂隙がほとんど、圧痛を生じる
受傷原因 明らかな原因がなく初動時痛から始まることが多い
断裂感・断裂音 内側半月板のフラップ断裂・複合断裂
膝崩れ 歩行立脚期の側方動揺
腫脹(水腫・血腫) 関節部での炎症反応
弾発現象 半月板・タナ障害の引っかかりを超えた時に起きる現象
ロッキング 半月板の引っかかりで動かせなくなる状態
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変形性膝関節症の定義としてKellgren-Lawrence(ケルグレンローレンス)分類があります。
grade1~4の分類がありますがX-P・MRIなどを利用しないと判断できません。
grade2より痛みの発生が出現すると考えられるので55歳に近い高齢女性はすでにgrade1に達している方がほとんどではないかと考えられます。
しっかりと予防をしていくことの大切さを伝えてあげて、軟骨の損傷を起こす前にケアをしていくことを推奨できると良いと思います。
そのためにも、Kellgren-Lawrence(ケルグレンローレンス)分類や変形性膝関節症の年齢・性別・統計などは頭に入れておくと良いでしょう。
grade3~4になってくると大きな痛みを伴うことが想定されるため保存療法ではなく外科的介入をした方が良いこともあります。
院で抱え込みすぎずに医師との連携は常に忘れないようしていきたいですね。
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