体側で「8の字」を描くとしゃがんで歩くことは簡単になる【無料】
しゃがんで歩くことが身につくと股関節を中心に体を動かすという未来を得られます。でも今やらなかったら膝に負担をかけて痛めるという結果になります。股関節を中心に体を動かせるようになりたいなら今すぐに草取りの動きをマスターしましょう。
■体側で「8の字」を描くとしゃがんで歩くことは簡単になる
やり方①
1.つま先を外に広げて腰を落とす
2.片方の手の平を自分に向け、反対の手の平を床に向ける
3.ひじの動きに合わせて体が回転するので、そのまま立て膝になる
やり方②
手と体の向きをそのままにした状態から
1.立てている膝に向けて頭を胴体ごと倒していく
2.ついている膝のほうに上半身を倒しながら膝を立てにいく
3.同時に立てていた膝はついている
以下、この繰り返しで前に進む。
逆の手順で「バック」と「立つ」こともできます。
やりにくいときは
とはいえなんですが、ついている膝を立てにいくときに上半身が起きてしまうことで、膝だけを上下に動かしてしまったり、のけ反った上半身に膝が引っ張られてスジを痛めることになります。
ではどうするのかというと、「やり方①」で描いた手の動きを利用します。
1.立てている膝の側の手を小指からひじを巻き上げて、手の平を上に向ける
2.ついている膝のほうの手は人差し指からかぶせこむようにして、手の平を下に向ける
3.これを入れ替えながら進む
どうして簡単になるのか?
ひじを巻き上げるとひじが前に出ます。するとひじが上半身をリードするので前に傾いた姿勢を維持しやすくなるからです。そして、手の「すくい上げ・かぶせこみ」の動きは、ひじの内側が動くことで、体幹が肩甲骨はもちろん、あばらから、さらには背骨から回転するので、骨盤も同調して股関節から体が回転することで立てている膝へ上半身を向けやすくなるのです。
これは、膝に手を置いたままでも同じ効果が出るので、慣れてくると、こちらの方がやりやすくなります。
どうせなら、楽しく勝つ
どうせなら、ラクな方でやりましょう。
仕事は疲れることが目的ではなく、「どうやって効率的に作業をこなすのか」が目的です。「しんどいことこそ美徳」という人は単に、自分が仕事をできないという事実を見たくないだけです。
効率的な方法を選んだり、探したりすることはズルいことではなく、「いい仕事」をするためであり、何よりも、毎日続けるための手段です。農家や工場勤めの人が肉体労働にもかかわらず毎日続けられる理由がここにあり、
ちょっといけそうだな
ギリでやれそうだな
と思うからこそ毎日続けることができるのです。これは何につけても競争である現代社会を生き残るコツです。
「どうせなら、楽しく勝つ」
■具体例
農作業
「農作業」とタイトルにはしましたが実際には「すべて」です。立ったまま腰を曲げて草むしりをする人はまずいないと思います。大体はしゃがんでいます。
膝を閉じて股関節を詰めた状態でしゃがんでから立つことを繰り返すよりも、しゃがんだまま移動できるほうがラクです。それに、実は横に移動したり、回転したりすることは一度立つよりもしゃがんだままする方が動きやすいのです。
■反論理解
とはいえなんですが、「手を「8の字」に動かすとどうして体が回転するの?」ともしや思うかもです。
それは、肩と同側の股関節が同調して動くからです。どちらか片方の手を体の横ですくい上げることで、曲げたひじが後ろに動くので体が左右に回転する運動が生まれます。
そこに骨盤が肩の動きと同調することでお腹をねじることなく回転することができます。
この動きによって、股関節からつま先を開くことで、膝を閉じたまま膝から下を上下することなく、あくまでも股関節を動きの中心にしたままで動くことができるのです。
理論
実は「手の8の字」から始まる草取りの動きは3軸の動きが合わさったもので、
8の字→前後
回転→左右
留まる→切り返し
が同時に起きることで実現しています。
根拠
意外なことですが、これを図形にすると野球でボールを投げるとき、ファッションモデルがランウェイを歩くときと同じ形になるのです。
その図は見出しのとおりになります。
■まとめ
体側で「8の字」を描くとしゃがんで歩くことは簡単になる
具体例→農作業
結論→全身運動で疲れない
どうせなら、楽しく勝つ