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イヤホンが「ななめって」いても問題ない理由【答:外耳道の向き】

  • イヤホンがうまくはいらないんだけどどうしたらいいだろう

  • 真横から入れようとしても、どうしても後ろからになってしまう

  • 入ったいいもののななめ下向きになってなんかイヤ

ってなっていませんか?
こういった疑問に答えます。

結論:そもそも耳の穴自体がななめっている

赤線の部分は外耳道の中

耳の穴こと外耳道はそもそも「ななめって」ついている。
多くの解剖図や「耳の名称」の画像は、耳の穴が真横から真っすぐに体の奥に向かっているように描かれているが、そうではなく実際には、

  • 下に

  • 後ろに

であり、特に入り口の部分は「ななめ後ろ下向き」に耳の穴は開いている。

なので、イヤホンがななめになっても問題はないのである。

解決策:抜け落ちなければ「問題なし」とする

多くの人が「こうはまるものだ」と思っている

商品画像はコラージュ

多くの商品のとおりにイヤホンをつけることができないのは、広告の画像を見て、「自分もつけると画像のとおりになる」という錯覚を起こしているためである。
多くのイヤホンのサイトを見て、欲しがりながらも不自然に感じるのはそのためである。

図解はあくまでイメージ

とはいえ、図解には例えば、イヤホンが触れる部分に「エルゴノミクスライン」として、真横から入っているような画像もあるが、あれは「エルゴノミクスラインがあるから耳にはまりやすい」ことを強調するため耳たぶとイヤホンだけを回転させているだけなのである。

エルゴデザインに買い替える

それでもイヤであれば本当にエルゴノミクスなイヤホンに買い替えることも方法である。
別に高価なものを買わなくても実現自体はする。

イヤーピースがついているノズルがななめ前になっているイヤホンを選ぶだけ

でできる。

イヤホンをつけたときにほとんどの人が、イヤホンの下側を前に押し出すように回転させると思うのだが、これを利用すると、イヤホンを回すだけで、「下からななめ前」に入れることができるだけでなく、鏡を見たときに「真っすぐ」ついているようにできるはずだ。

耳の穴が「真っすぐでない」理由

引用:AZLA 開発者インタビュー

真横では異物を出せないから

とはいえ、どうして耳の穴は真っすぐでないのか?
理由は簡単で、

耳の穴に入ったものをすぐに出せるようにするため

である。

ここで「耳の穴は真っすぐ開いている」としてみよう。
水であればまだ簡単に出せる。だがこれが何かの破片だったらどうだろう。
たぶん思ったようには出せないということが簡単に想像できると思う。

そして真横に開いていないもう一つの理由は、

そもそも入れないため

である。耳の穴の手前にあるヒダもなく、真横、水平一直線に耳の穴が開いているとしよう。そのときに、

横から棒で刺された

ことを想像してほしい。
1mmでも手前で止まってほしいと思うはずだ。

そもそもイヤホンも異物

イヤホンが入れにくいと感じているのはこうした理由があるからだ。
なにより、

そもそも外から体に入ってくるものは例外なく異物である

のだ。
どこから入るかという問題で、本記事のテーマはイヤホンと耳の穴の関係なのであるが、「外のものを穴から体の中に入れる」という意味では、イヤホンも異物なのである。

多くのイヤホンは「人間」の観点で設計されていない

これはイヤホンに限ったことではないのだが、「人間を主体にして設計していない」ことが原因だろう。
たしかにひとりひとりの体に合わせているとオーダーメイドになっていしまい、メーカーとしては利益を上げることができなくなる。

とはいえ、最近は企業がこれを、「人間の体に合わせたほうが利益になる」ことに着目してるので、将来的にはもっとイヤホンをつけやすくなるだろう(近年はにわかに耳をふさがないイヤホンが主流になっているが)。

まとめ

  • イヤホンが「ななめって」いる:問題なし→そもそも耳の穴「ななめって」いる

実は「真っすぐ」にこだわらないのであれば、イヤーピースだけでも十分に対応できる。
詳細は下記の記事に書いた。

おわり。

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