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全体性を捉える「観の目」の効用
剣武蒼天道場の稽古では、「見(けん)の目」と「観(かん)の目」の話を時々する。組太刀を行う時などにそのことを意識してもらうと、それぞれの違いを体感的に理解してもらえるからだ。だが、これは別に剣術にのみ有効な話という訳ではない。むしろ、日常のあらゆる場面で用いることができる実用的なコツであり、その深奥には万事に通じる極意が潜んでいる。
この「見(けん)の目」と「観(かん)の目」について調べてみると、かなり高い確率で宮本武蔵の『五輪書』に辿り着くことだろう。実際、ネット上で拾える「見の目、観の目」に関する文章の多くは、『五輪書』「水之巻」にある「兵法の眼付と云事」をそのまま引用したものか、その一部を現代語訳したり解説したものである。そこで、まずは原典に当たってみたいと思う。
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