
5秒で筋力が30%アップ!?舌のポジションの影響力
今回のテーマは「舌のポジション」です。
ヨガなどでは昔から、舌を正しい位置に保つ大切さが言われてきました。
多くの人が、直感的に舌のポジションで
体の調子が変わることを実感していたのですが、
最近になり、その影響が実験で証明される様になりました。
ある研究では、舌のポジションを正しい位置に置くだけで
30%も筋力が上がるというのです。
一体どういう事でしょうか?
今回は、そんな
「舌の位置」と、
改善の為のエクササイズ
についてお話ししていきたいと思います。
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舌のポジションで筋力が30%アップ!?
【1-1】 舌のポジションに関する研究
人間の体に関して、日々新しいことが研究され、分かりつつある現代。
多くの研究では、体の変化を計測する基準として、
筋力テスト(アイソキネティックテスト)が用いられてきました。
しかし現在、過去の膨大な研究でも使われてきた
そのテストの信頼性が疑問視されています。
なぜなら、ある研究で明らかになったのは
「舌のポジションを変えるだけで、筋力に最大30%もの違いが出る」
と言うことだからです。
The acute effect of the tongue position in the mouthon knee isokinetic test performance
また別の研究では、160人の健康な成人男性を対象に、
被験者のバランスと舌のポジションの関係性を調べました。
その結果……..
舌が「正しいポジション」にある時に限り、
重心の安定が増す
ことが分かったのです。
(閉眼で不安定な足場に立った時の、重心の加速度を計測)
この様に、舌の位置が体に与える影響は、明らかになりつつあります。
【1-2】《正しい舌のポジション》とは?
舌の位置が体のパフォーマンスに
大きな影響を与えている事はお分かり頂けたと思います。
では《舌の正しいポジション》とは一体どこなのでしょうか?
その場所は「生理学的休息位置」と呼ばれ
前歯の後ろにある、上顎のくぼみ
にあります。

この場所に、舌の上面がついている状態こそが、
様々な研究で良い結果が観測される「舌のポジション」なのです!
上顎そして舌は、多くの脳神経が集中している箇所です。
そのため、中枢神経から運動のコントロールへの影響が大きい場所と言うことが予測出来ます!
人間の舌は、本来この位置に収まる様にデザインされています。
しかし、哺乳瓶による授乳、その他の理由から
正しい位置を幼少期に学習できていない事が多くあります。
その影響は、筋力やバランスだけでなく、様々な不調の原因にもなります。
自律神経の乱れ
口呼吸
視力
首の不安定
嚥下
口腔内を支配している脳神経の多様性を考えると、
舌のポジションがこれらの問題に影響を与えていることは
容易に想像がつきます。
ここで皆さん一度読むのをストップして、
自分の舌に注意を向けてみましょう。
上顎についてますか?
それとも下に落ちていますか?
もし、正しいポジションに無いことに気づいても安心してください。
これから行うトレーニングで、簡単に改善していく事が可能です。
舌のポジショントレーニング『from z-health』
一般的には、舌のポジションを正すために
舌の筋肉を鍛えたり、意識的に舌の位置を変える事が推奨されています。
しかし現実的には、筋肉を鍛えるだけで
舌が正しいポジションに戻る事は難しく、
ましてや正しい位置を言葉や絵で説明されても、
なかなか理解しづらいと思います。
そこで僕が紹介したいのは、
意識的な努力を最小限に舌を正しいポジションに導く方法です。
この練習をこまめに繰り返す事で、
脳が正しい舌の位置をもう一度学習し直す事ができます。
しかし、かなり見た目に違和感のあるので注意して下さい。(笑)
このトレーニングの名前は
“Cheesy grin”直訳すると《うさんくさい笑顔》です。
1.眉毛を上に持ち上げて、眼を見開きます

2.歯と歯をつけた状態で思いっきり口角をあげます。
そうすると、ちょうどこんな感じになります。↓↓
1人でいたら、確実に怪しい人です。(笑)

3. その状態で、燕下(物を飲み込む動作)をします。
ゴクリ………
この時、舌の奥が自然に上顎に押し上げられるのを感じて下さい。
舌先は、上の歯の少し後ろに収まります。
このポジションが、舌の正しい位置です。

このエクササイズを、1日の中でこまめに行います。
これだけなのですが、
脳は正しい舌の位置を覚える事ができます。
ある程度慣れてきたら、
ふとした時にこのポジションをキープしながら
普段のエクササイズや日常の動作を行う練習をしてみて下さい。
目標は、このポジションが、あなたの普段の舌のポジションになることです。
最後に
いかがでしたか??
口の中など普段意識しない場所なので、
かなりの違和感を感じたのでは無いでしょうか?
ポイントは……
「ずっとその位置をキープしよう」と意識するのではなく、
1日に何回か体に思い出させてあげる事です。
その内、無意識にも、舌がその位置にある事に気づくはずです。
そして、舌の位置を改善していくメリットは
筋力やバランスだけではありません!
実験では、「計測結果が明確な基準」として
筋力やバランスが使われました。
しかし実際には、様々な不調との関連も指摘されています。
舌の位置をかう
引用にて周りの方にも教えてあげてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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