【ドミニオン二人戦】三山終了論~完全把握編~

やっぱり記事数が増えてしまったチャーシューです。

本記事は三山終了論の3つめの記事、完全把握編になります。もし前回の記事を読んでない方は読んでおくとより理解が早いかと思います。

1.察知編

2.対策編

3.完全把握編(本記事)
4.攻めの三山終了
5.守りの三山終了
6.そもそも三山終了とは?

この記事のターゲット層

Dominion Onlineの二人戦でレート50以上のプレイヤー

三山終了は完全に予知できる

結論から言うと次のターン、特に相手のターンで三山終了するかどうかは判別可能です。本記事ではその判別方法について語ります。

完全把握するにはまず自分のデッキを覚えておくのが最低条件です。一応引き切りデッキを組めば覚えていなくても引き切ったターンで何枚あるか把握することができます。そしてそこから相手のデッキを把握します。特に購入権と獲得系カードの枚数が大事です。あと過剰引き切り(引き切った後に手札に残っているドローカード)の枚数も重要になるケースもあります。

実際の試合例を見て説明

試合形式から説明するのが楽ですので試合の1場面を例として挙げます。

各カード効果一覧も一応。

まずは自分のデッキの購入権と獲得カードを把握

相手ターン中に三山終了するかどうかは相手のデッキの中身に依ります。試合中にそこまで把握するのは難しいので二人戦特有の自分の持ってないサプライから消えたカードが相手のデッキパーツという考え方で相手のデッキを把握します。

これで相手のデッキ内容はまるっとお見通しです。だからと言って勝てるわけではないんですけど。街道枚数や研究所枚数は相手の方が多く相手の方が序盤の動きが良かったことがわかりますね。

相手が1ターンに取れる最大枚数を把握する

ここから相手が1ターンに何枚カードを獲得できるか確認します。それには購入権と獲得系効果(このサプライでは鉄工所と職人)のカード枚数からわかります。

祝祭が2枚で3購入、鉄工所が1枚で1獲得、合わせて4枚サプライから消えるから残り4枚になってなければ三山終了しない……ではありません!なぜなら鉄工所で祝祭を獲得(街道でコストが下がるため可能)して引き直してプレイできれば結局祝祭が3枚で4購入、鉄工所は1枚獲得(祝祭固定)で5枚まで減らせることができるからです。

過剰引き切り時は工房系はより多く減らせる

別に祝祭獲得ではなくても鉄工所で鉄工所を取ればそれを引き直してまた鉄工所が使えます。その鉄工所でまた鉄工所を……とすればドローさえ続けば鉄工所を枯らすことも可能です。つまり相手のドローが強ければ返しの相手のターンで三山終了でゲームが終わるというわけです。(鉄工所の山が枯れて5枚獲得できるので村2枚と祝祭2枚と属州を買えば終わり)

ここで重要なのはアクション権の数と獲得した鉄工所を引くためのドローカードの数です。デッキを引き切ってないと獲得した鉄工所を手札に加えられないので引き切った後に手札に残るドローカードの数が重要になります。

そんなこと把握できるのか?把握できます。自分の山の銅貨と屋敷、および廃棄置き場の銅貨と屋敷を照らし合わせて相手のデッキの銅貨と屋敷の数を確認し、ドローカードの枚数から過剰引き切り可能な枚数は計算可能です。

ただしこれは引き切り算という少々難しい計算が必要なので今回は割愛します。計算した結果次の相手ターンでは最大で鉄工所5枚+4購入まで可能です。相手のドローカードが少ないのでこのままでは次のターンでは三山終了はしません。ちなみに相手のデッキに鉄工所が2枚あったら終わっていました。

今回は鉄工所という獲得時に+1アクション出るカードが工房系だったのでかなり警戒する必要がありますが、普通の工房系カードはアクション権が出ないのでドローカードの枚数に加えてアクション権の制約もあり工房系の山を獲得上限を超えて枯らすのは難しいです。最初は過剰引き切りやアクション権を気にせずに相手の購入権と工房系カードの枚数から把握しましょう。

さてどうする?

相手の獲得枚数が分かったところでこのターンの動きを考えます。まず街道2枚と村を買って点数行動しないのは負けに繋がります。先ほどの計算から鉄工所7枚と残りの村1枚を獲得しつつ属州を買われたら三山終了で敗北するからです。街道と村を合計2枚までなら相手は三山終了できません。なぜなら私の屋敷1枚が残っていて1点勝っており獲得全部を三山終了に費やすと点数的に勝てないからです。1点勝ってる状況って超重要。

事前に相手のデッキは把握できているので次の相手ターンで属州を取ろうと思えば4枚まで取れることが分かります(街道5枚で属州は3コスト。鉄工所で1枚獲得&祝祭2枚+銅貨4枚+執事2金10金3購入で属州3枚購入)。なので属州4枚取られたとしても勝てる行動をしつつ次のターン自分が3山終了できる形にすれば完璧です。

というわけでこのターンは鉄工所2枚で街道+鉄工所を取り、引き直して鉄工所で研究所を獲得、2購入で祝祭+鍛冶屋としました。相手は鉄工所5枚+4獲得なので鉄工所1枚減らしても街道と村が3枚残っていれば点数行動+三山終了は不可能です。1点勝ってる状況って超重要。

次のターン私のデッキは属州が5枚獲得できる(鉄工所3枚で属州+祝祭2枚+銅貨3枚+執事2金で9金3購入)ので相手の属州3購入以上ならほぼ勝ちです。さらに属州2枚に抑えてもそれ以外に点数行動しなければ(つまり12点止まりなら)属州2枚取って点数を13点にしながら3山終了で勝つことが可能になります。1点勝ってる状況って超重要。

勿論相手もそこまで読んで属州2枚+公領1枚をする&次の私のターンで属州5枚+公領1枚取られても勝てるように公領獲得枚数を増やすように動かれるときついので若干不利ですがそこまで読める人がどこまでいるかという話です。ちなみに属州2枚+公領1枚と何かを獲得する時に鉄工所や村、街道を獲得してしまうと私はもっと点数を稼ぎつつ私が三山終了できます。三山終了に必要な獲得枚数が減るとその分勝利点行動できますからね。

最終的にこうなった

こういうことをずっとやってる

構築戦で三山終了しそうなときに上級プレイヤーは全員こういう風に相手のデッキを把握し、獲得枚数が何枚か算出しそれに応じた手を取っています。下手に山を減らしすぎると相手に三山終了させられて負けるのでしっかり把握します。

三山終了は武器ですが諸刃の武器です。相手に気づかれてそれを利用されると自分にもその刃が降り注ぎます。しっかり管理してギリギリを攻めるためには膨大なスキルが必要になります。もし使いこなすことができるならあなたはもう立派な上級プレイヤーです。

もちろん最初のうちは難しいのでまずは引き切りを作るところから、その次に引き切った後のカードから相手のデッキを把握し、最後に購入権と獲得系カードの数から相手が何枚山を減らせるか算出する、というステップで訓練するとよいと思います。不本意な三山終了負けをなくし、逆に三山終了で勝てるようになりましょう!

ちなみに今回の例に出した試合のGameIDも貼っておきます。例の場面から実戦でありがちな属州2枚獲得&デッキ強化でターンが帰ってきた後の3山終了で勝ったパターンにしています。GameIDには保存期間があるのでもしもう読み込めなくなっていたらすみません。
GameID:107137836


ここまで読んでいただきありがとうございます。ここからは有料部分です。ですが本記事の内容の補完などはありません。もし余裕のある方でおひねりを上げてもよいよ!という方向けに有料部分を設定しております。

ただ何もお返しがないのも心苦しいので記事の内容には関係のないドミニオンのことを書こうと思います。
サプライの画像を張りますので、有料部分にどのように考えてどのような試合展開にするか、私なりの答えを記述させていただきます。

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