ヤエムグラ〜自分の世界に新しい世界を迎え入れること〜
林を歩いていたら、土や落ち葉のたまった側溝にヤエムグラが群生していました。
なんだかそこだけやけに輝いて見えて
側溝の中に入ってじっとそのヤエムグラを見ていました。
気がつかなければそのまま踏み付けてしまいそうな小さな小さな葉っぱ
それは、まるで花が咲いたような不思議な葉のつき方
葉の先の尖り、色
葉脈
産毛
繊細な色のグラデーション
足もとの小さな世界に意識を向けたとき、自分の中の世界はぐぐぐっと音を立てて広がるような感覚になります。
それは、別に気づかなくても、見なくても、生きていけるもの
けれど、自分の世界に新しい世界を迎え入れた時
「ああ、私の知る世界はほんの、ほんの一部でしかないんだ」
そう、気づく。
そんな小さな気づきが私の日々の喜びです。
春の足音が、また聞こえた気がしました。