
17年勤めた会社を辞めて専業主婦になるまで②
こんにちは、ぼこぼこさんです。
息子の小学校入学を機に正社員を辞めて専業主婦になり早数ヶ月。
私が正社員から専業主婦になるまでの流れを、当時の状況や心境の変化など振り返りながら書き残していこうと思います。
今回は、前回のこちらの記事の続きから、退職し専業主婦になるまでの完結編です。
まだ前回の記事を読まれていない方は、ぜひこちらからお読みいただけると幸いです。
・子持ち主婦の転職の現実
今の会社でこのまま仕事を続けていくのは無理と判断し離れることを決めた私。
今の会社でパート社員へ切り替えることも考えましたが、パートになったところで勤務時間と給料が減っても、責任や仕事のボリュームは変わらないことは目に見えていました。
なので、別の場所でパートや契約社員などへの転職の目処が立ってから、今の会社を退職しようと考えました。
まずは大手の転職サイトと、地元企業に特化した転職サイトに登録し、転職エージェントとの面談も申し込みました。同時にパートの求人情報をネットでチェック。
希望としては、息子が学校に行っている間だけの勤務時間、できれば息子の長期休みも休めるような仕事、それか在宅勤務が可能な仕事…と考えていました。
ですがやっぱり、そんな都合の良い仕事、なかなかないんですよね。
あるにはあるのかもしれませんが、やはりなんでも良いというわけでもなく、私の希望に沿った求人はなかなか見つかりませんでした。
転職エージェントとの面談でも、相談には乗ってもらえたものの、“そんな条件で紹介できる仕事はなかなか…”という雰囲気をひしひしと感じました。現に面談後も求人の紹介連絡はありませんでした。
なかなか見つからない新しい仕事、厳しい現実。
転職先が見つかってから今の会社を退職しようと思っていたものの、できることなら息子が夏休みに入るまでに退職したい気持ちがありました。息子もその頃は夏休みに毎日学童に行くことに少し抵抗があるようでしたし、私自身も夏休みは自由に過ごさせてあげたい気持ちがありました。
となると、引き継ぎや有休消化の期間を考えればのんびりはしていられない。
毎日仕事に追われながら転職のことを考え、どうしたらいいのかわからず焦り悩み続けていました。
・体調不良との戦い
そんな中、ある日息子が発熱しました。インフルやコロナではなく風邪でしたが、学校での疲れも出たんだろうと思います。
その日は私がリモートワークにして息子を看ながら家で仕事をすることに。
相変わらず仕事は忙しく大変なままなので、出社できないのは痛い状況でした。
幸い息子は咳などはまだあるものの翌日には熱は下がっていました。
良かったと安心したのも束の間、入れ替わるように今度は私が発熱。
息子が病気になるとだいたい移ってしまっていた私。それでもここ最近は移らずに済んでいたのに、仕事が大変な時に限って…
次の日、夫はどうしても仕事が休めず出社する必要があり、息子はまだ咳も出ていたので学校は休ませ、私は1日体調不良の中在宅で仕事をしました。
上司には無理しないでと言われましたが、私がやらないと締め切りまでに仕事がおわらない。他の人に迷惑もかけたくないし、具合が悪くてもやるしかありませんでした。
しんどい…休みたい
でも休んでいられない…
私が出社できないせいで職場の人に迷惑をかけている罪悪感
熱さえ下がればすっかり元気な息子はゲームをしたりアニメを観ている
ちょっと目を離すとすぐテレビに近づいて見たりしているのが気になって何度も注意する
テレビの音がうるさくて、集中できない
ゲームが終わればつまらない、一緒に遊んでなどと言ってくる息子
出社して仕事に集中できる夫がうらやましい
・専業主婦になるという選択
改めて、仕事をしながら子どもや自分の体調不良に対応することの難しさを感じた数日。
これまでも、息子の体調不良時には大変な思いをしてきました。
保育園時代、熱は出ずとも毎月のように風邪を引いていた息子。
インフルやコロナ、胃腸炎など名の付く病気が流行れば漏れなくもらってくる。
その度に仕事を休むかリモートで対応して、職場の人には迷惑をかけて。
息子がすこし咳をしたり鼻水が出だす度に、『また…??』と不安になり時にはうんざりしてしまう。
そして小学生になっても、きっとすぐには変わらない。
この状態で新しい職場にいったとしても、体調不良の度に仕事のことを気にしたり、職場へ迷惑かけることになるのは同じじゃないか?
そういうの、もう疲れたな…
仕事、しばらく休んでもいいかな…
専業主婦になるという選択を、初めて考えた瞬間でした。
次の仕事を見つけないと今の会社を辞められないというのも、すごくプレッシャーになっていました。
まずは次が決まらずとも、一旦退職してもいいのではないか。
例えば息子が小学生の間は専業主婦でいて、中学生にもなればまた働きに出たらいい。
専業主婦になれば、今のあらゆる悩みから解放される。
もしかしたら専業主婦になったらなったで、また悩むこともあるかもしれない。
やっぱり私は働いていたいって思うかもしれない。
…でもまずは、一旦休みたい。
時間にも気持ちにも余裕を持てる状態で、家族に向き合っていたい。
"あの時仕事辞めずに続けていたら良かった"と後悔するよりも、
"あの時仕事辞めて息子とたくさん向き合っていたら良かった"と後悔する方が、私は嫌だな。
夫にも話して、まずは退職してしばらく専業主婦でいたいことも伝えました。
夫は賛成してくれました。
いつだって私の味方でいてくれて、肯定し寄り添ってくれる夫には、感謝してもしきれません。
・退職の意思を上司に伝えた日
退職することを決めてからは、少し肩の荷が降りて、気持ちが軽くなりました。
でもここからは退職に向けて、まずは上司に相談、引継ぎ、荷物や資料整理、様々な手続きなどいろいろなミッションが待っています。
上司に話すことを決めた日は、なんだか本当に緊張していました。
上司に呼ばれることはあっても、こちらから上司を呼び出して別室で話すなんて、妊娠を報告した時以来です。
タイミングを見て、『お手隙の時に少々お時間良いでしょうか?』と上司に声をかけると、今すぐでもいいよと言われ、そのままミーティングルームへ移動しました。
なんだかすごく心臓がドキドキしながら、退職したい旨を話し始めました。
息子の小学校入学によって、働き方を考えるようになったこと。
ここ最近仕事がすごく負担になっていたこと。
私のキャパでは、子育てと仕事の両立が難しくなっていたこと。
しばらくは、息子、家族優先で過ごしていきたいと思っていること。
職場には感謝していて、例えば人間関係などが原因で辞めるわけではないこと。
色々話しているうちに、思わず泣いてしまっていました。
今思えば、良い大人が上司の前で泣くなんてお恥ずかしいのですが、なんだかいろいろ感情が溢れてきました。
私は家族のために、自分のために、退職することを決めた。
それにもう迷いはないし、そうしたい。
これまで色々なことがあって大変な思いもしてきた。
それでも、大学卒業後から17年、人生の半分近くの年月を過ごしてきた職場。
パワハラやモラハラがあったわけでもない、ブラック企業だったわけでもないし、会社を嫌いになって辞めるわけじゃない。
人間関係にも恵まれて、本当に良くしてもらったし、楽しかったこともたくさんある。
時には必要としてもらえて、評価してもらえることが嬉しかった。
私は、仕事をしている自分も好きだった。
私はこれで、本当にここを辞めるんだな
・・・そんなことを頭の中で思いながら、泣いていました。
上司はすごく驚いていて、ショックを受けている様子でしたが、私の意思を尊重し了承してくれました。
・退職、そしてその後
上司と話をしてから数日後、6月頭に正式に退職届を提出し受理され、有休消化の期間も含め、8月末で退職することになりました。
それからは、通常業務もこなしながら、引き継ぎや荷物整理に追われ、バタバタとしながらあっという間に8月頭の出勤最終日を迎えました。
ありがたいことにたくさんの方々に退職を惜しんでいただきながら、無事に17年間の正社員生活に終止符を打ちました。
息子ですが、私が仕事を辞めること、それによって学童も辞めるから夏休みも家で過ごせることを話すと、最初は喜んでいました。
が、その頃には学校も学童もだいぶ慣れてきていて、いざ学童に行くのもあと残り数日となった頃には、『まだ学童行きたいなー』と言いだすこともありました。
嫌がっていたこともあったのに、子どもの順応性には本当に感心します。
まだ行きたかったと思えるほどの学童に恵まれて、本当に良かったなと思いますし、先生方にも本当に感謝です。
夏休みと有休消化のタイミングを合わせることができたので、私も息子も毎日ゆっくり楽しんで過ごすことができましたし、新学期が始まってからも学校が終わってすぐに家に帰れることが息子にとってはやはり嬉しいようです。
(正直、学童行ってくれた方が楽…と思うこともありますよ。
学童なら学習時間もしっかり設けられているので宿題は心配せずともどんどん進むけど、家ではなかなか進まない。
長期休みだと毎日時間を持て余したり1日相手にするのは疲れることもあるけど、学童ならたくさんお友達がいて充実した1日を過ごせそう)
息子に頼まれて仕事を辞めたわけではないし、私が勝手にしたことでもあるけれど、息子に『お母さんが仕事やめてよかった』と言われた時は、これで良かったなって改めて思いました。
前回の記事の冒頭でもお話しした通り、仕事を続けるも辞めるも、どちらが良いとか悪いとか、正解とか不正解とかいう話ではありません。
それぞれの家庭ごとに事情が違えば、子どものタイプもまたそれぞれ。
みんながそれぞれその時その時で、頑張っているんだよなぁと思います。
私も専業主婦になって数ヶ月。
やはり専業主婦になったらなったで悩むことも色々。
でも、せっかくの専業主婦ライフを自分なりに身のあるものに、頑張りすぎずに、過ごしていきたいなと思います。