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17年勤めた会社を辞めて専業主婦になるまで①

こんにちは、ぼこぼこさんです。

息子の小学校入学を機に正社員を辞めて専業主婦になり早数ヶ月。

そこで私が正社員から専業主婦になるまでの流れを、当時の状況や心境の変化など振り返りながら書き残していこうと思います。
長くなってしまいそうなので、今回は私の会社員時代から、会社を離れることを考えるようになった頃までのお話です。

なお、あくまでこれは私個人の考えや行動なので、私の決断が正しいとかそういうことではもちろんないですし、仕事を続けるも辞めるも、どちらが良いとか悪いとかいう話でもありません。
ただ同じような状況だったり悩みを抱えた人にとって、共感いただけたり少しでも参考になれる部分があれば良いなと思い、ここに書いてみようと思います。

私の会社員時代

・職場環境について

新卒で正社員の事務職として入社。大きな会社なので福利厚生関係はしっかりしていて、私のいた部署はたまに残業が必要な時もあるものの、基本は定時で帰れて有給休暇も取りやすい職場でした。
結婚し息子を出産した際も産休育休を経て復帰。復帰後は時短勤務で働いていました。
コロナ禍以降はリモートワークも普及したので、息子の体調不良の際は保育園を休ませて家で仕事をすることもできるように。

・両実家には頼れない共働き

夫の実家は遠方、私の実家は近いものの事情があり親には頼れない状況だったので、夫婦で全てなんとかするしかありませんでした。
息子の保育園の送迎や体調不良時に仕事を休んだりリモートワークで対応するのは基本私が、どうしても私が無理な時には夫にリモートワークをしてもらうこともありました。
職場には迷惑をかけてしまうこともありましたが(汗)、子育て世帯に理解のある職場だったので上司や同僚のおかげもあり、なんとか続けてくることができました。

・仕事を辞めるなんて考えたこともなかった

毎日仕事をしながら家事育児の日々、本当に色々なことがありましたし大変なこともたくさんありました。
ですが職場の人間関係には恵まれていて会社制度も整っている。
正直年収は低かったですが、生活のためには二馬力で少しでも世帯収入が上がるに越したことはないし、私も稼いでいたい。
子どもが産まれたとて、仕事はしていたいとずっと思っていました。
私、本当に母親に向いていないと自負しておりまして…なので子どもと離れて仕事をしている時間が、ある意味リフレッシュになっていた部分もあり、専業主婦は私には向いていないとも思っていました。

環境と心境の変化

・小1の壁

ご存知の方も多いのではないでしょうか、小1の壁。小学校入学にあたり、様々な要因で仕事と子育ての両立が難しくなるという今や社会的問題。
私も息子が年長になる辺りからやはり意識し考え始めましたが、ありがたいことに我が家にとって働くことへの壁自体は低いものでした。

まず登校時間については息子を見送ってから出社しても始業時間に間に合うし、放課後や夏休みなどの長期休暇は学童を利用できる。
時短勤務も小学3年生までは可能。
さほど変わらずに保育園時代と同様に働くことができる。

……でも、息子にとってはどうなのだろう。

もし登校しぶりなどがあったら、仕事もあるのに付き合える?

平日はもちろん、長期休みも毎日学童で嫌がったりしないかな

3年生まで時短勤務できても、4年生になったらフルタイムに戻らなきゃいけない。

中学年にもなると学童にも行きたがらなくなると聞くし、そうしたらずっと一人で留守番…?平日ならまだしも長期休みも毎日一人で…?

私自身、子どもの頃は母親が専業主婦で帰れば家にいてくれたので、私も息子に同じようにしてあげたい気持ちも少なからずありました。

でも今は昔と違って共働き家庭が多いし、学童に行くことも留守番をすることもそういうものだと思って子どももそれなりにできていくのではないか。

いろいろなことをぐるぐると考え悩み続けていました。
でもこの時も、仕事を辞めるとまでは考えていませんでした。
結論としてはまずはやってみて、やっぱりなにか問題があったり正社員のままが厳しければ、パート社員に切り替えることも検討しようと思っていました。

・息子の入学と新たな仕事の負担

4月に入り、小学校という新たな生活が始まりました。
初っ端から風邪を引いたりもしましたが、無事入学式を終え、ありがたいことに息子は毎朝元気に登校してくれました。
学童ではあまりまだ新しいお友達や先生に慣れない様子で、息子からたまに不安そうな話を聞いては切なくなったり、少し気がかりではありましたが、特別行くのを嫌がるというわけではなかったので、親としてはひとまず順調に新生活のスタートをきれたことに心底ホッとしました。

そうホッとしたのも束の間、私の仕事に新たな波がやってきました。
ざっくり言うと、新たに始まる大きな業務の担当になってしまったのです。
入社して17年、役職こそ付いておらず子育て中の時短勤務とは言え、中堅としてそれなりに責任ある仕事もしなければいけない立場。
今回の新しい担当も、当時の部署のメンバー的に私がする他ありませんでした。
ですが時短勤務という限られた中でこなすには、私にとって今回の担当は負担が大きいものでした。
そもそも以前から仕事のシステムが変わったり、社内の組織改正があったりで普段の仕事も忙しくなっていたところをなんとか乗り越えているような状況だったので、ここでまた新たに負担が増えるとは…

・初めて頭に浮かんだ“退職”の文字

それからというもの、時短勤務では到底時間が足りないために昼休み中も仕事をして、息子の学童へのお迎え時間も遅くなる日が増え、夫にお迎えをお願いできる日はお願いして残業するという日々が続きました。

なんだか本当に疲れていました。
仕事への責任感
でも限られた時間の中で終わるのかという不安
前から抱いていた仕事内容や組織に対しての不満
早く息子を迎えに行ってあげたいのになかなかできない現実
仕事で疲れても帰宅すれば待っている家事育児
息子といられる限られた時間も、慌ただしさも相待ってイライラしてばかりになってしまい、それでまた自己嫌悪になる

これまでだってこんな風に大変な時はあった。
でも今回はなにか違った。
仕事がリフレッシュになっていたなんて遥か昔のことのよう。今では大きな負担となっていることに加えて、息子の小学校という新しい生活に私自身もどこか緊張して気を張っていて、小1の壁を前に不安に思っていたことを多少なりとも引きづりながら仕事をしていたことも理由としてあるのかなと思います。
私が思っているより息子は強くて息子なりに順応していたと思うし、あれこれ心配することもなかったなって、後から思えるのかもしれない。
世の中には同じような状況でも頑張って働いているお母さんはたくさんいる。
でも…

この頃の私は、毎日毎日、疲労と焦り、この先どうするべきなのか、色んなことを考えては落ち込み、気分が沈んでばかりいました。

夫に息子を任せて残業していたある日、どんどん周りが帰って行き、広いフロアにとうとう私だけになった時、

"なんかもう、無理だ…"

…と、初めて“辞める”ことが頭に浮かびました。

帰宅すると息子はすでに寝ていて、夫が『遅くまでお疲れさま』と出迎えてくれました。
そこで我慢していたものがドッと溢れて、泣きながら夫に話を聞いてもらいました。

・今のわたしが1番大切にしたいこと

翌日も夫に任せて残業し帰宅すると、ちょうど息子の就寝時間でした。夫が寝かしつけもしてくれようとしていたのですが、息子が『お母さんとおしゃべりしてから一緒に寝たい』と言い出しました。
正直クタクタで早くお風呂に入ってご飯食べて休みたい…という気持ちでしたが、息子があまりに言うので根負けし、部屋着にだけ着替えて寝室へ行き夫とバトンタッチ。
すると息子は本当に嬉しそうにして、その日学校であったことを色々話してくれたのです。
"お母さんだいすき"と言って眠りについた息子の寝顔を見ながら、やっぱりこのまま今の仕事を続けることは私にとって最善じゃない、と意思が固まりました。

私は今、妻として、母親として、
家族との時間や関わりを優先したい。
まだまだこうして私を必要としてくれる今の息子を大事にして、向き合っていきたい。
小学生という一度しかないこの時期をもっと息子に楽しんでもらえるように、サポートしたい。
"おかえり"って出迎えてあげたい。

夫にも相談しましたが、夫は私の意思を尊重してくれて、私が楽な方、やりたいようにしたらいいと思うと言ってくれました。
夫には、本当に感謝です。


このような流れで、私は17年勤めてきた会社を離れることを本気で考えることにしました。
次回は、それからの私の行動や、専業主婦になることを選択し会社に退職の意思を伝えて実際に退職するまでの様子を書いていきたいと思います。
ぜひまた読んでいただけたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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