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てふてふ
ちょうちょのはばたきでは、ろうそくはきえないでしょうか。
はなからはなへ飛ぶうちに、はなの花粉をはこびます。
ちいさないのちに意味のないものはありません。
虫のこえも大切にしたいと思います。
自分の声が虫の声だと思うから。
いつまでも、なきつづけたいです。
いつまでも、はばたいていたいです。
夏が過ぎて、秋になっても、冬の間も、春までずっと。
いつか「つむじ風」になるのです。かならず。
そのつむじかぜは、いつか台風になるかもしれません。
嵐はあたらしいものをはこびます。
海を越えて、山を越えて、野原や砂漠の向こうまで。
ひらひらと身をかわしながら。
たのしく踊りながら。
虫のようにたくましく、花粉のようにちいさく。
生きていくとは、そういうことなのでしょう。