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旅するのはなぜ?

桃源郷をさがす旅をつづけて半世紀。
みつけたのは「いまという時間」にいること。

ニライカナイもイーハトーヴも理想郷も、その足元にありました。
しあわせの国にも、にたようなものがありました。
ただ、自分には「ここ奈良」が桃源郷だったのかもしれません。

旅というのは、「ここ」にもどること。
ここでないどこかを旅して戻ってくるということですね。
おうちへかえってくるのです。

その旅の途中に、セレンディピティに出会い、シンクロニシティを楽しみ、偶然の必然に遭遇します。脳がひらめき「アハ!!!」と音をたてます。
聞こえます。その音が(笑)

ここではないどこかで、こことは違うなにかに出会い、自分のコミュニティへかえっていくのです。

そう、自分をまもってくれるコミュニティへしらぬ間にもどります。
それは、日本であったり、関西であったり、奈良であったり、地域であったりしますが、いちばん小さなコミュニティ「家族」への帰属をたしかめる作業でもありました。

ちがいを知ること。
自分のなかに「未知の体験」をとりいれることで、脳の逃げ道を増やします。災害からも人災からも、とにかく早く逃げることを考えましょう。
観天望気が肝心です。

旅は「気配」をよむ力を鍛えます。
おもわぬ出来事にも、知恵をつかい対処しなければなりません。
うまくいったときには脳がよろこびます。

ほっとしたのもつかの間、また切符を手にしてしまうのです。
人間は冒険をしながら、もしかして次に住むことになるかもしれない場所へたどり着こうとします。つねに新天地への挑戦をしています。きたるべき大災害にそなえて。

コミュニティも、もしかしたら、こわれてしまうものかもしれないから。
いつでも旅にでる覚悟を、平和で安心な「いま」のあいだに育てておくのが良いのでしょうか。

旅がさそいます。はやく扉をひらいてと。





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