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20240714-B(不正利用からアカウントを保護するために追加情報が必要【三井住友カード】:フィッシングメール)

◆メールイメージ

ブラウザ表示

◆メールヘッダー解析

1. 「Received」行の調査とIPアドレスの追跡

Received: from ifmta0006.nifty.com by ibmta0006.nifty.com

  • Timestamp: Sun, 14 Jul 2024 18:22:08 +0900

  • 送信元: ifmta0006.nifty.com

  • 受信元: ibmta0006.nifty.com

Received: from mta-fwd-w02.mail.nifty.com([106.153.227.50]) by ifmta0006.nifty.com

  • Timestamp: Sun, 14 Jul 2024 18:22:07 +0900

  • 送信元: mta-fwd-w02.mail.nifty.com ([106.153.227.50])

  • 受信元: ifmta0006.nifty.com

Received: from ibmta1002.nifty.com by mta-fwd-w02.mail.nifty.com

  • Timestamp: Sun, 14 Jul 2024 18:22:07 +0900

  • 送信元: ibmta1002.nifty.com

  • 受信元: mta-fwd-w02.mail.nifty.com

Received: from ifmta1002.nifty.com by ibmta1002.nifty.com

  • Timestamp: Sun, 14 Jul 2024 18:22:07 +0900

  • 送信元: ifmta1002.nifty.com

  • 受信元: ibmta1002.nifty.com

Received: from qpfsgsvbcx.com([157.7.142.222]) by ifmta1002.nifty.com

  • Timestamp: Sun, 14 Jul 2024 18:22:06 +0900

  • 送信元: qpfsgsvbcx.com ([157.7.142.222])

  • 受信元: ifmta1002.nifty.com

2. SPFとDKIMの結果の解釈

SPF (Sender Policy Framework)

  • Result: softfail

  • Explanation: メール送信者のドメイン(qpfsgsvbcx.com)の送信元IPアドレスが認証に失敗していますが、完全な失敗ではなくソフトな失敗です。これは、送信元IPアドレスが許可されていないが、メールを受信拒否するほどではないことを示しています。

DKIM (DomainKeys Identified Mail)

  • Result: pass

  • Explanation: DKIM署名は有効です。これは、送信元ドメイン(qpfsgsvbcx.com)が正しい署名を持っており、メールの内容が改ざんされていないことを示しています。

3. セキュリティ上の懸念

SPFのソフト失敗は懸念材料です。SPF認証が完全に成功しない場合、送信元が偽装されている可能性があります。さらに、ドメイン(qpfsgsvbcx.com)が疑わしいドメインである可能性があります。

4. 送信元ドメインの信頼性評価

ドメイン: qpfsgsvbcx.com

  • ドメイン評価: このドメインは疑わしいです。三井住友カードの公式ドメインとは異なるため、フィッシングメールの可能性が高いです。

IPアドレスの追跡

157.7.142.222 (qpfsgsvbcx.com)

  • Location: Japan

  • ISP: GMO Internet, Inc.

このIPアドレスは、GMOインターネットのものです。フィッシングメールの送信元として使用される可能性が高いです。

結論

提供されたメールヘッダーの分析結果から、このメールはフィッシングメールである可能性が高いと考えられます。以下の点がその理由です:

  • SPF認証がsoftfail。

  • 送信元ドメイン(qpfsgsvbcx.com)が信頼性に欠ける。

  • メールの内容が公式の三井住友カードのドメインと一致しない。

総務省にこのメールを転送することをお勧めします。

◆HTML記述構造解析
HTML構造を分析し、フィッシングメールの特徴を確認します。

1. HTMLの構造と内容

タイトルとメタ情報

<head>
  <title>Have a good Cashless. 三井住友カード</title>
  <meta content="text/html; charset=utf-8" http-equiv=Content-Type>
</head>
  • タイトル: 三井住友カードの公式サイトのように見せかけている。

  • メタタグ: UTF-8エンコーディング。

ボディの基本設定

<body style="font-size:12px;text-align:center;" bottomMargin=0 leftMargin=0 rightMargin=0 link=#0033cc topMargin=0 bgColor=#ffffff text=#333333>
  • スタイル: テキストの中心揃え、フォントサイズ12px、背景色白、テキスト色333333(濃いグレー)。

メインコンテンツ

<table class=stylingblock-content-wrapper style="min-width:100%;" cellSpacing=0 cellPadding=0 width="100%">
  <tbody>
  <tr>
    <td class="stylingblock-content-wrapper camarker-inner"></td>
  </tr>
  </tbody>
</table>
  • テーブル: メール全体のレイアウトを定義。

2. スタイルとレイアウトの設定

<style type=text/css>
<!--
  /* Resets: see reset.css for details */ 
  body { -webkit-text-size-adjust:none; -ms-text-size-adjust:none; margin:0; padding:0; } 
  table { border-spacing:0; } 
  table th { border-collapse:collapse; } 
  th, td { font-size:12px; line-height:1.5; color: #000000; font-weight:normal; font-family:'ヒラギノ角ゴ Pro W3', 'Hiragino Kaku Gothic Pro', 'メイリオ', Meiryo, arial, Osaka, 'MS Pゴシック', 'MS PGothic', sans-serif; margin:0; padding:0; } 
  font { font-weight:normal; } 
  td, img { vertical-align:top; } 
-->
</style>
  • リセットCSS: デフォルトのブラウザスタイルをリセット。

  • フォント: 日本語のWebフォントが使用されており、見た目が公式サイトのように見える。

3. コンテンツの主要部分

ヘッダー

<table cellSpacing=0 cellPadding=0 width=640 border=0>
  <tbody>
  <tr>
    <td align=center>
      <table align=center>
        <tbody>
        <tr>
          <td style="font-size:10px;line-height:1;" height=45>&nbsp;</td>
        </tr>
        <tr>
          <td style="font-size:0px;vertical-align:middle;text-align:center;line-height:1;" height=51>
            <a href="#" target=_self>
              <img style="vertical-align:top;" border=0 alt="Have a good Cashless. SMBC 三井住友カード" src="data:image/png;base64,...">
            </a>
          </td>
        </tr>
        <tr>
          <td style="font-size:10px;line-height:1;" height=43>&nbsp;</td>
        </tr>
        </tbody>
      </table>
    </td>
  </tr>
  <tr>
    <td style="font-size:20px;border-bottom:#d1d1d1 2px solid;font-weight:bold;color:#333333;padding-bottom:18px;text-align:left;padding-top:0px;padding-left:21px;line-height:1.5;padding-right:0px;">
      nbb01514@nifty.ne.jp 様
    </td>
  </tr>
</table>
  • ロゴと挨拶文: 三井住友カードのロゴと個別の挨拶が含まれている。

メインバナー

<tr>
  <td style="font-size:0px;line-height:1;" align=center>
    <a href="https://wmxdpvbpup.com" target=_blank>
      <img border=0 alt=一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を制限させていただきます src="data:image/png;base64,...">
    </a>
  </td>
</tr>
  • リンク: クリックを促すリンク。リンク先が公式ドメインと異なるため、フィッシングの可能性が高い。

本文

<tr>
  <td style="font-size:20px;vertical-align:top;color:#333333;line-height:2;" vAlign=top align=center>
    いつも弊社カードをご利用いただきまして、<br>誠にありがとうございます。<br><br>お客さまのWEBサイトのご利用につきまして、パスワード等の入力相違が続きましたので、本日より当社サイトのご利用(WEB、スマートフォン 共通)を一時制限させていただきました。<br><br>お客さまにはお手数をおかけいたしますが、本人確認後、制限を解除することができますので、 何卒ご理解とご協力をお願い申しあげます。 <br><br>本人確認をご希望の方は、以下をクリックしてご本人様確認を行ってください。
  </td>
</tr>
  • 本文: アカウント制限に関する情報と、リンクをクリックして確認するよう促す内容。

ボタン

<tr>
  <td style="font-size:0px;line-height:1;" align=center>
    <a href="https://wmxdpvbpup.com" target=_blank>
      <img border=0 alt=ご本人様の確認はこちらへ src="data:image/png;base64,...">
    </a>
  </td>
</tr>
<tr>
  <td style="font-size:18px;vertical-align:top;color:#707070;line-height:1.5;" vAlign=top align=center>
    ※確認には、Vpassへのログインが必要です
  </td>
</tr>
  • リンクボタン: 再度、フィッシングリンクが含まれている。

4. フッターと追加情報

<tr>
  <td style="font-size:16px;vertical-align:top;color:#666666;line-height:1.5;" vAlign=top align=left>
    ■発行者
  </td>
</tr>
<tr>
  <td style="font-size:16px;vertical-align:top;color:#00846d;line-height:1.5;" vAlign=top align=left>
    <a style="text-decoration:underline;color:#00846d;" target=_self>三井住友カード株式会社</a>
  </td>
</tr>
<tr>
  <td style="font-size:16px;vertical-align:top;color:#666666;line-height:1.5;" vAlign=top align=left>
    〒135-0061 東京都江東区豊洲2丁目231SMBC豊洲ビル
  </td>
</tr>
  • 発行者情報: 正規の情報を含んでいるが、リンク先が異なるため、フィッシングの可能性が高い。

フィッシングメールの特徴

  1. 公式ドメインと異なるリンク: 公式の三井住友カードのドメインではないリンクが含まれている。

  2. 個別の挨拶: 受信者のメールアドレスを含む挨拶文がある。

  3. アカウント制限の警告: アカウント制限を解除するためのリンククリックを促す。

  4. 公式風のデザイン: 正規のメールに見えるようにデザインされているが、詳細を確認すると公式とは異なる部分が見つかる。

このメールはフィッシングメールである可能性が非常に高いです。リンクをクリックしないようにし、総務省や三井住友カードに報告することをお勧めします。

◆対処
総務省に転送して、お終いにする。

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