あるFC今治サポーターの記録~1~
これは、最近書かれたある大学生のブログである…。
これは実話であり、SNSの記録、公式記録、関係者の証言を元に構成されています。
※ナショ○オのパクリとか言わない(笑)!
2066年1月1日 50年前のサポータとの出会い
今年も暖かい。もはや元日が寒いというイメージが湧かない。
もう年が明けてしまったにもかかわらず卒業論文の題材探しにインターネットを彷徨うという地獄の中で、偶然あるツイートと出会う。それは半世紀も前に書かれたものだった…。
彼の名は、ひとりぼっちメン。今から約50年前の2016年6月1日のツイートである。
何故、この初めてのツイートに惹かれたのかは不明だが、いいねを自ら押しているあたり初心者感満載なのだ。そして約二週間後、彼が残したツイートがきっかけで、私は「ひとりぼっちメン」を辿る旅へ出るのであった。
このツイートが、彼がFC今治という言葉を使った記念すべき第1号である。
FC今治といえば、今やアジア有数のビッグクラブであり、ホーム戦のチケットはもはやプラチナチケットである。このツイートから徐々に彼のツイッターはFC今治に染まっていく。
しかし、記念すべきJリーグ元年2020年3月のツイートを最後に、彼のツイートは途絶えてしまう。
2020年。そう。あの新型コロナウィルスが世界で猛威をふるった時代である。今まで歴史の授業で知っている程度だったが、彼の、ひたすら開幕を待ちわびるツイートが当時の様子を物語っているのだ。
果たして彼は今何歳なのだろうか。存命なのだろうか。新型コロナの流行を上手く切り抜けたのだろうか。
そして最も興味深い事。
彼がFC今治を見ていた時代、このツイートに残された夢スタジアムという素晴らしくも素朴なスタジアムと、そしてツイートからわかる当時のFC今治サポーターたちの極めて純粋なクラブへの愛情と抱いた夢。
私は夢スタジアム跡地と、彼が愛したFC今治がJへ駆け上がるまでを共にした5年間の生き様を探しに、愛媛松山・今治へ旅することを決意したのだ。
そこには当時の彼を知る何人かの「目撃者」と、意外な人物との出会いがあった。
つづく