癒しの上高地トレッキング
鬱蒼とした現実世界から抜け出したくて、上高地に向かった
日帰り上高地トレッキングに行ってきた。
金曜日の23時発、夜行バスに揺られて向かったのは長野県-上高地-
金夜の新宿駅の現実感、仕事から解放された人たちの活気に溢れる
現実から、神秘的でどこか非現実感漂う上高地への旅行記。
夜行バスは意外と快適
新宿駅西口の大型バス駐車場から出発する夜行バスに乗り込む。
23時発の現地5時着の6時間ほどのバス旅
2席をひとりで座れるシートを予約した。
2席使えるのは思った以上に快適で、学生時代に窮屈な4席の1シートを
使っていたことを思い返す。大人になったなぁとしみじみ。
途中2時間ほど走るとサービスエリアに休憩で止まる行程
夜中の高速のサービスエリアは、ちょっとワクワクする。
1回めの休憩は談合坂SAに停車、降りてみると意外と人が多く
夜行バス移動の人とか夜中に移動しちゃおうと考える人が
結構いるんだなと感心。
1回目の休憩を降りたのを最後に、だんだん眠くなり寝てしまった。
結局、そのあとは降りることができず
気づいたらもう上高地のすぐ手前。ガイドさんのいるツアー申し込みだったので
添乗員さんに起こされガサゴソと準備を始めた4時50分。
大正池からスタート。霧がかかる大きな池はとても幻想的
到着して降りたのは「大正池」ここから徐々に上に登っていくルートを選んだ。
上高地初心者なので目指すは「明神池」まで行ければとの考え
(ガイドさんがバスの中で丁寧にルートなどの説明をしてくれた)
澄んでいる早朝の空気と薄暗いこの感じがなんとも神秘的
思わず佇んでぼーっとしてしまった。
池の側でコーヒーを淹れて楽しんでる人もいたり
みんな各々に早朝の気持ちよさを感じてる。
大正池から河童橋まで湿原と川を眺めて歩く
大正池から上高地の中心「河童橋」を目指してスタート
上高地は梓川という川を中心に広がっているので橋が多く
その橋がトレッキング中継地の目安になっている
「河童橋」は比較的緩やかにトレッキングを楽しめる範囲の真ん中くらいに
位置しており、ホテルやお土産屋さんなどが立ち並んでいて賑わっているポイントだ。
「河童橋」まではバスも通じてるのでトレッキングしなくとも「軽井沢観光」のような感覚で避暑地旅行ができる。
なのでトレッキング客以外に普通の観光客も多くいる場所なのだ。
ちなみに河童橋はこの記事のメイン写真の橋のこと。上高地の写真といえば
河童橋メインで撮られている写真が多い。
綺麗な湿地帯の中を歩くのは不思議な感覚。まっさらに何もない草原の中をひたすら歩いていく。
“河童橋”についたら一息コーヒーブレイク
河童橋の周りにはベンチなど休憩できる場所がちらほら。
まだ早朝客しかいないので静かな河童橋だ。
その一角に腰を下ろして、持ってきたバーナーでお湯を沸かす。
お気に入りのゆるキャンマグでコーヒータイム。
持ってきた朝食のベルギーワッフルと一緒に喫食。
こんな優雅な時間が過ごせるなんて。至福の時。
河童橋には蛇口が設置してあって、上高地の水が無料で飲めます。
水筒などできている人はここで補給すれば美味しい水でトレッキングできるので
おすすめです。
明神池を目指して「トレッキングゾーン」の突入
河童橋からさらに上に登るゾーンは「トレッキングゾーン」になっている
大正池から今までの道はそこまで凸凹しておらず、歩きやすかった。
河童橋からさらに上、明神池方面は山の中に入っていくような感じ。
もう少し凸凹が多くなったり登り降りもあるそう。
登り始め付近はまだなだらかで森の始発点のような感じ。
比較的整備された歩道を進んでいくと、いよいよ森の中へ
綺麗な水が流れる森は、トトロの森のような、こだまが出そうな森のような
ジブリが似合う森でした。
穂高神社の奥宮である“明神池“は静寂の似合う場所だった
1時間ほど歩くと「明神池」に到着。片道1時間のコースだ。上高地は往復のコースが分かれているが、川沿いのコースだからか大雨が降ったりするとすぐ通行止めになったりするらしい。この日も梓川左コースしか通れない状態だった。
「明神池」は安曇野市にある「穂高神社」の奥宮が池の辺りに建てられている。
神聖なる“神降地“として信仰されているそうだ。
鳥居を進んでいくと社があり参拝できるようになっている。
また500円の参拝料を払うとさらに池に建っている社へ参拝ができるシステムだ。
池の奥の方に社が建っており、その景色はとても神秘的だ。
綺麗な水面に森の緑が映し出されていて、見た時はグッと息を呑んだ。
とても広い「明神池」水は綺麗で岩魚が泳いでいた。
登ってきたご褒美にビールと美味しい岩魚をいただく
明神池の入り口にご飯やさんがある。
そこでは岩魚の塩焼きを常に焼いており香ばしい良い匂が漂っている。
ガイドさんから岩魚の塩焼きが朝8:30から食べられるお店と聞いていた。
今は9時30分、昼になると売り切れることもあると言っていたがこの日は
時間も早かったのでありつけた。
1本だけご褒美に・・黒ラベルを手に取ってしまった。
ありつけた岩魚とビールを一口飲む。とても美味しい。
岩魚の塩気が絶妙でビールとよく合う。キンキンに冷えたビールがありがたい。
帰りのトレッキングも頑張ろう。
明神池から河童橋へ戻る、少しなごり惜しいこの気持ち
岩魚をいただいたあと、帰路につく。
この神々しい、厳かな澄んだ空気に少しなごりおしさがでる。
森を抜けたらもう現実世界までのカウントダウンが始まってしまう。
そんな気持ちを思いつつ、降りた後の温泉を楽しみにまた一歩一歩歩き出した。
温泉とビールで乾杯。歩き疲れた身体に染みる
河童橋まで戻った後に、疲れた身体を癒すべく温泉へ
温泉までもまた25分歩かないといけないが、川沿いを歩きながら
温泉に向かう道は気分がいい。
今回は「上高地温泉ホテル」にお世話になった。
上高地はホテルが日帰り温泉として朝や日中に解放してくれているところが多い。
疲れた体にアルカリの泉質が染みる。温度も適温でとても疲れが取れた。
お風呂に出た後はバスの出発まで少し時間がある。
小腹も空いたので何か美味しそうなものはないか徘徊。
河童橋のすぐそばでは、軽食が買えるお店やクラフトビールを売ってるお店など
色々売っている。
クラフトビールは絶対に飲みたい。それにあうおつまみは・・と
探していると目に止まったのは「河童コロッケ」
ポテトコロッケにわさびが練り込まれているとのこと。美味しそう。
思わず並んで買ってしまった。
松本エールという種類のビールを購入し、一緒にいただく。
コロッケにはなんと河童のスタンプが押してあった。可愛い。
14時30分。バスの集合時間だ。
5時から大体9時間くらい滞在できた。
帰りのバスに揺られて
帰りのバスでは歩いた疲れが溜まっているのか
温泉あがりで心地良いのか、すぐ寝てしまった。
もう少し上高地の自然への余韻を噛み締めればよかったかなぁなんて
今は思います。
自然の中をただひたすら歩くだけの「トレッキング」
ただそんな時間が自分の心を少しだけ揉んでくれた気がした。
澄んでる空気の中で深呼吸をするのも
飛んでる野鳥のさえずりに耳を傾けるのも
水の透明さに心魅せられるのも
わざわざここに来ないと、ここを歩かないと得られないものでした。
いろんなことぐるぐる考えてしまう今日この頃だけど
たまには自然と戯れる、空気に癒されてそんな悩みを忘れてしまうのも
いいなぁと思った癒され旅でした。
皆さんも時間があればぜひ上高地に。また来年も行きたいなぁ。
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