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メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年

 代休があったので11/24に休みをとって大阪市立美術館で開催されていた『メトロポリタン美術館展』へ行きました。平日だったにもかかわらず結構混んでました。今現在アメリカのメトロポリタン美術館の方が改装工事中で、そのため絵を持ってこられたそうで。ありがとう改装工事。「改装工事が終わったらメトロポリタン美術館にも来てね!」とのことでした。なかなかハードルが高いですが、いつかは行ってみたいですね。

 今回いいなと思った絵はモネの〈木馬に乗るジャン・モネ〉とシスレーの〈ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌの橋〉でした。モネはほぼ睡蓮のイメージしかなくしかもどの絵もだいたい雑なので、雑な絵ばかり描く人だと思っていたんですが、〈木馬に乗るジャン・モネ〉を見てこんなにていねいにかわいく子供を描ける人だったのかとびっくりしました。若いときに描いた絵だからってのもあるかもですが。シスレーは名前は知ってはいたんですが、これまであまり絵を意識して見たことがありませんでした。今回展示のあった〈ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌの橋〉は晴れた明るい空と橋の影と対比がきれいでよかったです。またシスレーも調べようと思います。

ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌの橋 / シスレー

 印象に残った音声ガイドの内容は、「ドガは最初は舞台裏に入れてもらえてなかったが、1980年ころには入れてもらって着想を得ていた」でした。舞台裏とか楽屋とかに部外者のおじさんがいたらめちゃくちゃ怖いと思うんですが、そのあたり昔はおおらかだったんですかね。

 また、どの絵のキャプションだったか忘れちゃったんですが、「糸杉は古代ギリシア・ローマで死と関連づけられ、葬礼に用いられた植物でした」とのことで。ゴッホの糸杉もここらへんから着想を得てるのかな〜たまたまなのかな〜と考えました。こういうモチーフの話がどこまで一般的だったのかがわからないのでまたそういうことが分かる資料を探したいです。キリスト教に詳しかったら知ってるもんなのかな。

 私はゴッホの絵がが好きなので、ゴッホはまだかなと思いながらずっと回ってたんですが、展示があったのは最後の最後でした。しかもなぜかゴーギャンの絵と並んで。描かれた時期などの関係性もまるでない〈花咲く果樹園〉〈タヒチの風景〉が。ここでも開催されるのか『ゴッホとゴーギャン展』。深読み過激派オタクの前にこの二人の絵を並べられるといつでもどこでも『ゴッホとゴーギャン展』が開催されてしまうんだよ。いやでも絶対の展示場所考えるメンバーにも過激派いたでしょ、ありがとう。握手してください。それともこの二人は並べときゃええやろみたいな暗黙の了解みたいなのがあるんですかね。音声ガイドいわく、「(ゴーギャンは)タヒチでの絵は評価されず、失意のままタヒチへ帰り二度と戻らなかった」だそうで。その失意のタヒチで〈肘掛け椅子のひまわり〉を描くんだもんな~~~ゴーギャンくんは! どういう感情?

タヒチの風景 / ゴーギャン
花咲く果樹園 / ゴッホ

君もメトロポリタン美術館展へ行って『ゴッホとゴーギャン展』を感じよう!


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