舞台監督のお仕事! その6 本番

どうも、ぼぶすきんと申します

今回はいよいよ本番について書こうと思います


簡単に言うと

RH、GPでこなした事をやり切る

これにつきます


一言だとこうなのですが、本番前、本番中、本番終わりの3つに分けようと思います

本番前その1

まず本番前の開場時間(お客さんが入場する時間)はスタッフにとっての休憩時間になるのがほとんどです

規模や会場によって30分〜2時間までまちまちですが、いくつかやる事があります

まずは、食事とバラ打ちです

食事は言わずもがな昼食だったり夕飯です

本番次第ではかきこむ事もしばしばです

その次のバラ打ちに大きな意味があります

バラ打ちはバラシ打ち合わせの略で、本番終わったら片付けるから段取り説明するねって時間です

舞台監督がセットや会場に合わせて、この順でバラしましょう、この順で積み込みましょうをする時間です

基本、舞台監督個人がみんなにインフォメーションすると言う形ですが、ほぼ事前に各テクニカルのチーフと下打ち合わせをしています

なので、確認しつつ、みんなに広めると言う時間になります

あまりにも時間が無ければ舞台監督個人の考えでバラシの段取りを組む場合があります


なぜこのタイミングなの?

と疑問に思うかもしれませんが、スタッフが一番楽屋に揃っているからです

基本、照明さんや音響さんは卓や持ち場に居ますし、監督も何かしらしていて、楽屋にずっといると言う事の方が珍しいです

本番前で、開場中で何かできるわけでもなく、食事を摂るこの時間が一番の時間になります


本番前その2

次は会場の様子の確認と本人のスタンバイの確認になります

会場の確認は、お客さんの入り状況とテクニカルの確認です

お客さんの入りに時間がかかっている、かかりそうな場合は本番を押さなければなりません

何かしらトラブルがあったとしても、空席が多い状態で始めるわけにはいきません

お客さんが入りきって落ち着くまで待つ場合が多いです

そしてテクニカルの確認は、スタッフのスタンバイ状況とセットの最終確認になります

クリアカムでスタンバイはいいか確認、セットの安全装置やポジションの最終確認を行います

人数がいないと動かない物もあったりしますし、最終確認は必要です


本人のスタンバイももちろん確認します

お客さんは順調に入っていて、オンタイムで本人的にいけるか確認します

メイク、衣装、メンタルを確認します

最終的に本人がいけなければ意味がありませんので

ここでたまにあるのは

本人が楽屋から全く出てこないと言う場合があります

特に女性アーティストが多いです

特にソロの人ですね

メンタルが揺らいだり、緊張に度がすぎる場合があります

楽屋から出てきても泣いてしまう場合もあります

正直、仕方がないと思います

プレッシャーがありますし、大勢の前に出ますから当然だと思います

そのような事が起こった場合は周りが全力で対応します

そうゆう事も含めて本番いけるか確認します


本番中

いよいよ本番です

その本番に合わせて始めます

テンプレは客電、BGMフェードアウト→登場SEがテンプレです

監督としてはこの一連の流れを監督の一言、タイミングで行います

もちろんその登場SEに合わせて、本人へのでのCUEも出します

本人は緊張で一杯の場合もありますし、監督のケアは本人が出るまでなので当然になります

そこからは本人のショーになりますのでそれを見守ります


見守る上で多いのは上着を拾う、小物を拾うのが多いです

演出ではなく、脱げてしまった場合、本人の判断で脱いだ場合、そしてそこにあると踏んで転んでしまう場合、何かの障害になる場合に取り除きます

音響チームは音をオペレートし、照明チームはもちろん照明、道具チームもセットについているので、監督がいきます

本人に関わる事でもありますので


他はその本編に沿って行動します

セットを動かすCUEを出したり、他のテクニカルのトラブルに走り回っています

何もしていないように見えて結構気を使っています

やはり責任を負う立場ですから、本番を成功させるためならなんでもやるスタンスで挑んでいます


本番終わり

最後に本番終わりについて書きます

本番終わりはバラシ(片付け)になりますので、それに向かってスタンバイします

この本番終わりと言うのは本編最後から始まります

最後の曲になったらだったり、アンコールが始まったらだったり、その時の状況に合わせます

本人がハケて、お客さんが会場から出きるまでにやれる事をします

セットによるのでなんとも言えませんが、とにかく気を使います

音が出る作業はお客さんが出るまでダメだったり、今からバラシ開始と言うのは監督が判断します

なので気が抜けません

全体を見ながら判断しないといけませんし、怒らないといけない立場にもなります

監督の判断無しに行動するスタッフには注意しますし、ここまでは良いと言うようなジャッジもします

責任を負う立場ではありますが、スタッフ代表のような模範になる必要にもなります


本番終わったから気を抜ける訳ではありません

本番終わりのバラシまで気が抜けません


まとめ

このように本番と言っても、やる前、やってる最中、終わった後にも気を使うところが多いです

簡単に言えばRHの通り、GPの通りなのですが、そう簡単にいかないのが本番でもあります

見守るだけで終わる本番もあるかもしれませんが、その時だけトラブルが発生する場合もありますし、お客さんが入ったから起こる何かもあります

それに一つ一つ対応するのが仕事と言った方が良いかもしれませんね



次はバラシについて書こうと思います

一応お仕事のざっくり記事としては最後かもしれません

番外編とかありそうですが


それでは、また


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