舞台監督のお仕事! その7 バラシ
どうも、ぼぶすきんと申します
お仕事の最後になります、バラシについて書きます
最後と言っても請求とか細かい物は省いてます
3つに分けて書いていこうと思います
バラシ頭
前の記事には書きましたが、客出し中は基本バラシ禁止です
世界観の問題だったり、騒音、バラす上での危険性を考えての事です
そして、客出しを見て最終判断し、バラシ開始宣言するのが舞台監督のやる事です
客出しの状況は基本イベンターさんから全員出ましたコールをもらって判断をします。たまに見落としている場合もあるので、自分自身でも判断します。明らかに残っている人がいたり、関係者の集まりであれば、そのままバラシの開始宣言をします
バラシ開始で照明チームは作業灯を照らし(小屋の場合もある)、PAチームは音を切ります。僕らは搬出経路の確保を優先しながらバラシていきます
ライブハウス、ホール、アリーナ、ドーム、規模によって気をつける事はかわってきますが、
安全確認、搬出経路の確保、バイト君の管理、作業スペースの確保がメインになります
作業は基本やりません
やらない理由は、作業に夢中で他の場所の安全管理や、通路の確保ができていなければ意味がないからです
他のテクニカルは当然ですが、自分の物を片付けます
各社が自分の事で夢中になり、通路を塞ぐ、作業スペースがなくなる等の事が起こります
そのため、こちらの方で順番、スペースを決めて、管理してあげる事になります。そのほうが時間的にも早く進められるので
あとはアリーナ規模より上になりますが、バイト君の人数を振り分け、管理してあげる事が重要になります
会場が広ければ、各テクニカルに合流するところから管理してあげます
そして、バラシの順番を決めるという事は、人数が必要な時間、タイミングは絶対に起こります。なのでそのタイミングまでに準備できるかが重要になってきます
バラシ中盤
バラシが始まり、一番物が多く、散らばる状況にあります
機材にケース、セット、人、とにかく混み合います
そしてたまに怒号が飛び交います
バイトくんが思い通りに動いてくれなかったり、上司が部下に怒っている場面もあります
危険を伴う場合はこちらも声をあげる場面もあります
何も知らないバイト君に理不尽に怒る人もいます
これは人間性の問題もあるので、その場は大ごとにはしませんが、出来事は記録して、ひどい場合には終わってから主催や会社に連絡します
怒って何かが進むのであれば全員怒ると思いますが、怒ってやる気の出る人はいません。なので管理する側としても無駄な事をしている人、意識を下げる人は必要ないと思っていますので締めるとこは締めます
主に各テクニカルの動向を確認し、誰も怪我なく、進める事を意識しています
バラシ終盤
終盤になってくると、積み込みが終わって帰るセクション、積み込んでいるセクション等出てきます
そして、会場は作業の際に出たビニテやガムテのテープゴミ、ホコリ、お客さんの残したペットボトルやカップ等のゴミが散乱してます
なので、終わったセクションからバイトくんを返してもらって、休憩後にゴミ拾い、掃除をしてもらいます
テクニカルは自分の物を扱いますし、自分の物がほとんどない監督がやるのが一般的になっています
イベンターの運営バイト君はバラシに慣れていませんし、バラシ要員としてカウントされていません
そしてバラシは基本危険なので、不用意に近づかない方がいいです
会場をある程度掃除して、積み込みを見守り、バラシ完了になります
ここで監督が積み込みをグイグイ行ったりするのは、人数にもよりますが、基本ナンセンスだと思います
残りが積み込みの場合はわかりますが、基本は積み込みやバラシの流れを見て流してあげるのが仕事になります
まとめ
バラシに関しては監督の特性と性格が色濃く出ます
規模に合わせた状況判断、割り切りが必要になってきます
ま、やっていけば自然となんとかなります
バラシは規模が大きくなれば夜も遅くなり、25時、26時にもなってきます
仕込み、RH、本番ときて集中力が一番下がってくるところにはなるので、他のスタッフも含め怪我が多くなるタイミングです
最後まで見守ってあげるのが一番大切な事になります
はい
規模によって立ち回りは変わってくるので、ざっくり書けるのはこんな感じになります
これからも気長に書いていこうと思います
それでは、また