舞台監督のお仕事! その5 GP
結構間があいてしまいました
どうも、ぼぶすきんと申します
今の時期、コロナでイベントは全く出来ておらず、各会社に現状報告や、延期、中止、お断りのメール等に明け暮れ、少し脱力気味でした
それはともかくとして
舞台監督のお仕事!その5、GPを書いていきます
GPとは
いくつかの記事には書きましたが、GPとは
ゲネ、ゲネプロと言い、元はドイツ語のgeneralprobe(ゲネラルプローべ)の略で、頭文字を取った言い方です
日本語で言うと通し稽古ですね
イベント業界では稽古なんてほとんど言いませんが
ゲネとリハの違い
ゲネとリハはどう違うの?と疑問にもたれる人が多いですが
違いは実際の会場で行うと言う所、頭からケツまで全て通す(最初から最後まで)の2つになります
なので、たまーにやるスタジオゲネなんて言う言い方でやる通しは、ゲネではありません、はっきり言うとリハです
リハには袖幕はなく、セットも持ち込めません
仮に持ち込めたとしても、音の響き方や空気感は全く違います
まあそんな些細な事にツッコミは入れませんし、スタジオゲネするよって言った方が伝わりやすいのでよく使うんですけどねw
実際に会場でやるのがゲネなため、、仕込みが終わって、実際の会場で、セット、照明、音響、環境が整えられた中でやるため、その5と言う順番になります
ゲネと本番の違い
ゲネと本番の違いは実際にお客さんが入るかどうかです
それ以外は何も変わりません
なので、事故や本当に危ないトラブルが無い限り流れを止める事はありません
全ての動きを再現します
機構、セット転換、特効、曲の繋がり、Xtime、とにかく全てです
本人ももちろん本気で、実際にお客さんが居ると仮定してやります
そこで本気出してやらないと本番失敗するのは本人ですからね
たまにゲネでも手を抜く人がいますが、それが原因で本番何があっても自己責任だと思います
スタッフ含めですが、ゲネで実際の動きをしない人も意味がありません
実際の事を考えて動けない人はいない方が良いです
トラブルの元です
ここで本番の通りにいかないのは音響チームだったり照明チームになります
細かい事を言うと本人もです
お客さんがいないので、実際にお客さんが入った時に吸われる音を予測しないといけません
本人は当然コール&レスポンスのような絡みは出来ませんし、前述の通り、若干音の環境が違います
照明チームもコール&レスポンスでの合わせの照明は本番にならないと合わせられない場合があります
たまーにあるお客さんを入れての公開ゲネは公開ゲネようにリハをします
なのでゲネじゃ無いです、リハです
実際ほぼ全ての公開ゲネでは全部通してませんから
全部やったら本番やん
GPの扱い
GPの扱いについて説明します
なんの扱い?何が?って思うと思いますが、
ギャラの話です
GPはリハーサルでも本番でもありません
ですがリハよりも気を張っていますし、本番のように全ての物を動かし、特効も打ち、検証、進行しています
なので、本番よりちょっと安いくらいが普通のお値段になります
スタジオゲネの場合はゲネのようなリハなのでリハのお値段です
実際に全ての物を持ち込んだ場合は違うかもしれませんが、そこは交渉ですかね
まとめ
はい、このような事がGP(ゲネプロ)になります
まあぶっちゃけゲネプロって言っても伝わらない人がたまにいたり、逆にゲネプロって言った方が伝わりやすく、本番のようにやるんだってスイッチが入る人もいます
状況やチーム、空気感によって言い方や伝え方を変えていくのが一番良いと思います
そしてGPは1回とは限りません
やる内容、状況、チームによって全然違います
作り込んだ方が、クオリティも上がるし問題点も改善出来ますからね
はい
次はいよいよ本番について書きたいと思います
まあそこまで書けるものが無いかもしれませんが
それでは、また