湯気みたいな週末
良い週末だった。
卵焼きを18個作った。
私の大切な人と、大切な人たちの大切な人にふるまった。
たくさんの人が集まってくれた。
大切な人たちがお花を見て笑顔になる人に大切にされてきたことを知った。
知れてよかった。
どうか、と未来を願う気持ちを込めて卵焼きを作った。
絶対に殻が入らないように凝視しながら。
ティラミスを8個作った。
本当は10個の予定だったけど、カップが大きくて8個に変えた。
少しクリームが固かっただろうか。
甘すぎたりしてないだろうか。
量が多すぎなかっただろうか。
どうにもできない分、あとから気になる。
帰り際に「気付いたんだけど、ポテチでティラミス掬って食べたら美味しかった」とこそっと言ってもらえた。
力が抜けて楽しい気持ちになった。
思ってもみなかった。
私が思っている以上に人は私の想像を超えた世界で楽しんでいる。
自分の世界に終わりを作らない人間でありたい。
他人の広い世界を出来る限り見ようとする人間でありたい。
自分の気持ちを文字に起こすのは難しい。
嬉しいことがあるとなおさら思う。
卵焼きをどんなふうに準備して、焼いて、食感はどうとか、そんな説明じゃなくて、焼きたての時にだけみれる湯気の話をしたいのに。
それでもこの曖昧で核のない文章を読んで浮かぶ感想はきっと
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