Technovation Girls 2024 振り返り


コンテスト挑戦開始前

2023年は中学生チームSpes★Dojoがグリーンカーテンで節電のアイデアでClimate Prizeに選出して幕を閉じました。目標だったファイナルには一歩届かずだが快挙は快挙。


夏頃からSpesDojoはポッドキャスト配信してました。2023年のコンテスト挑戦の話やアイデア出しの話などに触れており、19回目ではCoderDojoに女子を増やす方法をテーマに佐原も参加して話をしました。

その中で定期的に女子で集まり一緒にモノづくりをする場があるといいね、という話になり、CoderDojoGirlsClubをお試しで発足しました。

https://x.com/DojoMizuho/status/1717055559508328624

CoderDojoや過去のTechnovation Girlsのつながりで10名ほどの参加者を集め、アイデア出しなど一緒に始めました。

この場がTG2024開始までの繋ぎの場となり、アイデアを早めに考えたり、チームを超えて交流することができました。この中から、5名が2024年に挑戦することになります。

ジュニアチーム1

Spes★Dojoは1名が受験もありチームに迷惑かけられないのと、新しい挑戦もしたかったためチームを抜けソロで。ただし事情によりコンテスト挑戦はあきらめることになりました。

ジュニアチーム Spes😊Dojo


残る3名は引き続きSpes★Dojo改め、Spes😊Dojoで。World Summitに行くと並々ならぬ決意でコンテストに挑戦しました。

中学生チームの2024年の活動に関しては下記をご参照ください。2024/11月現在ではOripalの挑戦は執筆中です。

今年も素晴らしいプロダクトを完成させることができ、悲願のWorld Summitに進出することができました。

https://x.com/TechnovationJpn/status/1810969714610643101


World Summitに向けて、海外のエンジニアやWaffleさんの紹介で海外のTG関係者に参加してもらい、PitchとDemoの練習を何度も繰り返しました。

中でもTGから紹介してもらったメンターのレビューが一番参考になりました。指摘の内容もTG本線の審査と同じ。

現地でもお母さま方のスパルタ愛のあるご指導の元、練習を行い追い込み。軽量前のボクサーさながら。

んで、当日。

アプリの技術的な側面を審査するデモは個室で実施。まるでNVIDIAの役員レビュー。本人ら曰く、完璧な出来やったらしい。

こちらはピッチ。こちらも無事やりきり。


結果Technical Awardを受賞。Waffleさんもたくさん盛り上げてくれた。

ビギナーチーム miracles2code

新規チームのmiracles2code。小5二人。1名がCoderDojo瑞穂の参加者でチームメイトを探しており、SpesDojoの保護者の紹介でXからコンテストに勧誘。保護者の繋がりに助けられ活動が始まる。

#余談ですがCoderDojoで調べると下記のマークが出てきます。このマーク、ちょっと宗教ぽくて最初は怪しんで参加したという声を聞いた事があります。新しい参加者の子も「CoderDojoって何!?えっ、何この陰陽論のマーク、なんか勧誘されるかも!!」と訝しんだことかと思います。

初挑戦のこの2人。初対面、初コンテストで0というか、遠距離なのでマイナスからのスタート。オンラインはメンターから子供達の普段の活動がほぼ見えないので保護者の方にもメンターになってもらった。

日程表。

アイデア出しは両保護者にけん引してもらい、2カ月かけてアイデアを決定した。アイデアを決定する際にお互いに試作品も作成。CoderDojo瑞穂にてアイデアを発表し、参加者や保護者にアドバイスを求める。20人の前で自分のアイデアを発表し、緊張しているのが目に見えてた。それに答えるよう、多くの保護者の方からコメントや激励の言葉を貰えた。とても良い雰囲気。

アイデアが決まった後は作品づくり。ここから保護者は徐々に手を引き、見守りモードに移行。会議の司会も議題設定も子供達にしてもらう。議事録はScrap boxで管理。

作品作りはThunkableベース。このチーム、ビギナーにふさわしくない技術力を見せてくれました。

チャレンジングな挑戦をいくつも行い、その度に壁にぶつかるものの、メンターのアドバイスをものにし、作品をより良い物にしていった。

このアドバイス難しいぞ。。
なんでわかるん?笑

また2021年度の参加者の大学生メンターへデザインの確認依頼も出し、フィードバックももらう。

椙山女学園大学にて先生達からのフィードバックもらう。

出来上がった作品は「SDGsな活動に参加できたり、議論できるアプリ」

Pitch

Demo


全体の進め方

全体の進行は下記の通り。
・2/4(日) 20:00 アイデア発表会
・3/10(日) 20:00 プロトタイプ発表会
・隔週日曜 20:00で全体会

2週間に1度全体ミィ―ティング。Oviceで進捗を確認し、メンターや他のチームからのフィードバックを貰いました。

直接その場でメンターや他チームからアドバイスをもらう他、参加できなかったメンターからも手厚いフィードバック。神。

今年もまたチーム間の交流があり。特に小学生達は可愛がられが上手で、パイセンたちも温かい声掛けをしてくれた。

2024年はなぜか何故か全員が全員のことを神様と呼ぶのが流行りだす。調べたらほぼまっちゃから始まってる。

まとめ

World Summitで受賞する快挙で幕を閉じた2024年。今年もコンテストを通じて全員が挑戦し、全員が壁にぶつかり、全員が乗り越え成長でき、またチームを超えて刺激し、助け合うことが出来ました。

今回の気づき。
・TGは困ったら審査基準に立ち返ること。
・World Summitは神イベント。シリコンバレーの企業訪問できる機会が無償で提供される。
・TG挑戦は英語は必須ではないだが、World Summitは英語できないと機会損失する。英語なくてもマイナスになるわけではなく+100の経験が出来るが、英語があると+10000。
・アイデアを出すスキルは長年かけて培かわれる。IT系のコンテストに挑戦し、他の人の作品を見ることで磨かれる。
・アイデアは妥協しない。審査基準を満たし、自分たちが作りたいものを考え抜くこと。
・アイデア出しはプロジェクトのピーク。前年までに終わらせるつもりでやる。
・小学生チームは自走するまでメンター(保護者)がリードする。
・作品づくりの過程でメンターを頼るのが成長の一歩。そして例年通りメンターが回答できない技術的な質問が大量に飛んできてメンターも成長せざるを得ない。
・後半に行くにつれてチームは益々自走。保護者、メンターが少しずつ内容を把握できなくなりガールズ無双が始まる。
・デモ資料を確認依頼に対し、技術が分からずChatGPTとキャッチアップし、自尊心を失うメンター。
・Oripalちゃんのおかっぱは意図したデザインではなく技術の壁を越えらず妥協の産物。
・可愛がられる能力は正義。
・計8名の神が生まれた。神の大安売り。
・Newsゼロで桜井君との共演を果たす。

最後に、

受賞のそれ自体は喜ばしい事ですが、何より数少ないITものづくり女子が仲良くなれる場になって良かったです。ハンターハンターのジンのセリフ、「大切なものはほしいものより先に来た」を思い出しました。

また2025年もみんなで挑戦していきます。

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