マイクロカプセル公害とは?「香りが長持ち」のCM に気をつけて!!
あなたは「マイクロカプセル公害」って聞いたことありますか?マイクロカプセルは、様々な分野で利用されており、例えば洗濯洗剤や柔軟剤や衣料品の香りのコントロール、化粧品の成分の安定性などに応用されています。微小なカプセルであり、その中には固体、液体、またはゲル状の物質が封入されています。しかし、これらの利用に伴い、環境問題や健康への悪影響が懸念されています。
① マイクロカプセルとは何か?
マイクロカプセルは、微小なサイズのカプセルで、外側の壁は石油で作られています。洗濯洗剤のキャップに1億個あると言われており、衣類の繊維に入りこみ、摩擦によって1億個のカプセルが時間差で破裂することで「香りが長持ち」する仕組みです。中の香料がナノサイズの非常に小さいカプセルのため、鼻から吸い込むと脳の中枢に届くと言われています。また肺に入ると肺胞にも入り血中から全身に回ります。
②健康にどんな悪影響があるのか?
マイクロカプセルが健康に悪影響を与える可能性がある主な点は以下の通りです:
有害物質の影響: カプセルが破れた場合、中に封入されていた物質が環境中や人体に放出される可能性があります。中の香料なども石油や人工的な化学物質であり、これにより、有害な成分が体内に取り込まれます。
アレルギー反応: 子供が蕁麻疹に苦しんでいるなどの報告もあります。カプセル内の物質が個々の人にアレルギーを引き起こす可能性があります。これは、特に衣料品や化粧品などの製品で問題となります。
呼吸器系への影響: 保育園、学校、職場、地下鉄のシートなどナノサイズのカプセルが空気中に散乱していると言われています。マイクロカプセルが吸入されると、呼吸器系に悪影響を及ぼす可能性があります。
③ 気をつけるべき点は何か?
以下はマイクロカプセルに関連する注意点です:
製品のラベルと情報収集: 製品を選ぶ際に、マイクロカプセルが使用されているかどうかを確認し、製品に関する情報を入手しましょう。ただ表示義務があるわけではないので見分けがつかないのが現状です。
使用前の注意: 衣料品や化粧品など、直接肌に接する製品を使用する際には、アレルギー反応を防ぐために事前にパッチテストを行うなど、慎重に使用しましょう。
廃棄の適切な方法: 使用済みの製品や廃棄物に含まれるマイクロカプセルは、マイクロプラスチック同様、環境に影響を与える可能性があるため、製品の廃棄方法には十分な注意が必要です。
普段何気に使っている柔軟剤などには10年前から増えてきました。香りは0.2秒で脳に届くと言われます。それが心と体に悪影響を及ぼす可能性があります。しっかり選ぶための力をつけましょう。