伝えたことを相手が行動に移すまでの割合は、伝えたかったうちのわずか6%
こんなデータがあるのをご存じだろうか。
相手に何かを伝える時、情報を伝える側が伝えたいと思っている内容の80%
しか表現できないと言われている。
さらに、受ける側が解読・理解できるのはそのうちの50%。
そして、受けた側が実際に行動に移す割合は15%であるという。
つまり、80%×50%×15%=6%となり、情報を受けて相手が行動を起こすの
は、伝えたかったうちのわずか6%だけ、ということになるのだ。
これを知って、なるほどと思った。
妻、子供、親、上司、部下。自分の言うことを聞かない人たちばかりなのは
あたりまえなのだ。
まずは自分が伝えたい内容を限りなく100%に近づけるように表現する。
そこから相手が理解できるように、これも100%に近づける。
ここまでは受けた側の問題ではなく、伝え方の問題だ。
相手が行動を起こすようにするのも工夫が必要だろう。
①事前に自分の中で伝えたいことを整理する(紙に書き出す)。
②要点のみを短文で、かつできるだけ箇条書きにしてわかりやすく紙に書い
て渡す。
③最後に、なぜそれをしなければならないのかを伝える。
これだけやっても100%には到底ならないと思うが、工夫次第で確率はもっ
と上がるだろう。
人はそれぞれ育ってきた環境も違えば価値観も違う。
まして自分と違う価値観を持った人間からあれこれ指図を受けるのは誰だっ
て気が進まないだろう。
人は思うように動いてくれないものだとわかっていればそんなに腹も立たな
くなるし、歩み寄る気持ちもわいてくる。
いつでも相手の気持ち、立場に立って接していきたいものだ。