
ホープフルS回顧
1着 クロワデュノール
2着 ジョバンニ
3着 ファウストラーゼン
勝ち時計 2.00.5
LAP 12.6-11.1-12.3-12.7-12.7-12.0-11.6-11.7-11.9-11.9
先行馬の多いメンバー構成だったが、スタートして600m地点の高低差5mの上り坂に加え、2歳戦ということもあり今後のことを考え折り合いに徹する競馬をしたことで中間緩む流れとなった。この傾向は例年通りであった。
[過去のホープフルS1000m通過タイム]
2017 59.6
2018 62.5
2019 60.9
2020 61.9
2021 60.1(グランドラインの後続を離しての逃げ)
2022 61.5
2023 60.0
2024 61.4
スターとして1000mあたりから16番手にいたファウストラーゼンが捲っていきラスト5F 12.0-11.6-11.7-11.9-11.9とロンスパ戦となった。
勝ったクロワデュノールはラスト4Fあたりから仕掛け始め、騎手のGOサインと同時にスムーズに加速し、他馬より早く動いたにもかかわらず上がり2位の34.9(1位 34.8)で他馬を寄せ付けず2着と0.3秒差の勝利。キャリア2戦でみせた瞬発力ではなく高い持続力を発揮しての勝利だった。操縦性の高さと適性の広さを魅せ、クラシックが楽しみになる内容だった。
2着の◎ジョバンニは終始インでロスなく立ち回り直線も割とスムーズに出せたことから完璧な騎乗だったように思える。しかし、前有利の展開を中団から上がり最速の脚で差し、3着以下を離した2着だったことは評価できる。前走京都2歳(1着エリキング、2着ジョバンニ、3着クラウディアイ)で3着だったクラウディアイが5着に入線していることを考えると、その京都2歳を加速ラップ上がり最速で勝利している無敗の重賞馬エリキングの能力の裏付けが済んだように思える。
単勝303.3で3着に入線した伏兵ファウストラーゼンは、早めに捲っていき1.2番手で競馬をした2頭が垂れるなか3着に残したのは立派であった。新馬戦は10着だが1600mと距離も短く瞬発力勝負となりキレ負け。前走の未勝利戦はメンバーレベル高くなさそうだが、ラスト4F 11.5-11.7-12.5-12.7とタフな持続力勝負で上がり最速で勝利。今回も2回の坂越えと早めに仕掛けるという得意のタフな流れになったように思える。今後、上がり35~36秒のタフなレースで好走してくるのではないかと推測する。