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カドの立ち回りの科学
「展開が向く」という言葉をよく目にします。筆者自身もしばしば使う文言です。しかし、その言葉の意味を深く考えたことはありますか。
「展開が向く」とは、おおむね外枠の選手を絡める根拠に使われます。インや2コースに展開が向くことはありません。
3コースは稀に「2コースが捲って」展開が向くことがあります。ジカ捲りの2=3なんかはその代表例です。しかし、落ち着いたスリットになったが最後、3コースは展開を「作る」側になります。このあたりは感覚として理解できることと思います。
ここまででピンときた方は多いのではないでしょうか。「展開が向く」とは、要するに「自分の内側の艇が何らかのアクションをする」ことを指します。この定義づけはきちんとしておきましょう。でないと、展開が向くという字面に惑わされて、肝心の中身に目を向けず、考察が雑になってしまう可能性があります。
👉「展開が向く」とは
自分の内側の艇が何らかのアクションをしてくれたおかげで、1Mの見晴らしがよくなること
この定義を頭に刷り込んでいただいた上で、当記事で語られる内容とデータの解釈をしてみてください。
カドはどのようにして「5コースに展開を向かせる」のか。
それを数値にして予測することは可能なのか。
実際に回収率を向上させるためにどのような運用をしていけばよいのか。
実際のレースと数値のヒモづけを行った上で、これらの命題について筆者なりの解答を出します。
皆様の予想ファクターがさらに充実することを願って。
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