「フライング持ち」の真実
フライング。競艇を始めて間もない頃であっても、ベテランであっても、それを予想に加味しない人はほとんどいないと言い切れるほど重要なファクターです。
出走表に燦然と輝く「F1」の文字は、人をなんだか不安にさせますし、「F2」ともなればあたかも存在しないかのように扱う人もいます。
フライングのデメリットは広く知られている通りです。選手はフライングをすると一定の期間出場できなくなるため、それを避けるようにしてスタートします。記念や優勝戦になるとそのデメリットは大きくなり、さらに慎重になります。
こんな出走表を見れば、大半の人は1=3を買いたくなります。似たり寄ったりの勝率であっても、2コースが「凹みそう」だという印象を持ってしまうと、心理的に1-2が買いづらくなるのです。
この記事で明らかにしたいことは、では実際にF持ちの選手がどのくらい遅れるか、
ではなく、
F持ちという情報がオッズにどのような影響を与え、長期的な視点で見たときにどういった様相を呈するのか、ということです。
レース結果は不確実です。F2だろうと捲る選手もいるし、F0の菊地孝平がドカ遅れすることだってあります。
しかし、人が「F持ち」から抱く印象は不変であり、それが得票率(=オッズ)に与える影響にも法則があります。
不変なものに内在している原理を取り出し、予想に応用する。これこそが「科学」であり、単なる数値とは一線を画す「テクニカルアプローチ」です。
それでは「フライングの真実」の扉を開いてみましょう。
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