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クリエイティブな人は、鬱になりやすい?

世の中には様々な人がいます。
論理的な人、強引な人、温厚な人、慎重な人、自由な人、厳しい人…そして、クリエイティブな人。
それぞれの分野で、自身の強みを活かして仕事をしている方も多いと思います。

今回はクリエイティブな人とは、どうゆう人なのか考えてみました。


クリエイティブとは?

そもそも、クリエイティブとはなんなんでしょうか?

【クリエイティブ:Creative】
創造的、独創的、広告制作。
これまでになかった新しいものを作り出すこと。

クリエイティブとは、今までに無かったものを作り出す、他にはない特別な能力の事です。

様々な材料、道具、感覚、空間…を駆使して、表現します。

新しい価値を創造する。

多くの企業が求める能力の一つでもあります。

さて、このクリエイティブは、どこから生まれるものなのでしょうか?


作るのが楽しい!という気持ち

あなたは今までに、新しいものを生み出してきましたか?
それは楽しい経験でしたか?

ほぼ全員の方が小、中学校で図工、美術で習ったと思います。(苦手だった方もいるかもしれませんが)

図工という科目は、小学生を対象にしたアンケート(国や教育系の企業さんの調査)では、体育に次ぐ、人気科目なのです。

子供たちが、めっちゃ楽しい!と感じている科目なのでしょう。

しかし、図工が人気なのは小学3年くらいまです。
大人になるにつれて図工、美術は人気科目でなくなるのです。
ほとんどの科目の人気ランキングが横ばいなのに対して、図工、美術は大きく減少しています。

一体なぜなのでしょうか?

仮説として考えられるのは、

1,高学年ほど作品の質を求められる
2,勉強しても成績が上がらない
3,感性を否定される

の3点です。(他にも様々な要因があるとは思いますが、とりあえず)
詳しくは、次にお話しします。

図工、美術というのは、子供の頃はただ作るのが楽しい!というだけだったのが、大人になるにつれ、嫌だと思う人が増えていく不思議な科目なのです。

クリエイティブな人が根底に持っているのは、シンプルに、小学生の頃に培ったこの作るのが楽しい!作りたい!という気持ちです。
この気持ちを持ち続けている人がクリエイティブな人がなのです。


クリエイティブが途絶える理由

先ほど図工が人気科目でなくなっていく理由を、3つ仮説であげました。

まず、1つ目の"高学年ほど作品の質を求められる"

確かに、高学年ほど図工、美術の成績は関心、意欲に加え、表現力、感性(センス)などが求められてきます。

絵が上手くないために、手先が器用でないために思っていたような表現が出来ず、諦めて、嫌になるというケースがあると思います。

「あの人の方がスゲェなぁ…私には…」

2つ目は"勉強しても成績が上がらない"

国語、英語、算数、数学と違って、例題を解いたりするような事は、図工や美術ではあまりありません。
それは、図工や美術がそもそも、感性や表現力を育てる目的で科された授業だからです。

絵を見た感じは人それぞれでいい。
表現する方法は人それぞれでいい。
作る方法だって、材料だって、人それぞれでいい。

そう教えるのが、図工、美術の目的になります。

しかし、難しい事に絵が上手い人の方が、手先が器用な方がやっぱり成績はいいんです。

勉強したところで、図工、美術の成績がグーンと上がる事はまずありません。
(絵画の上達だって、日々の練習ですから)

そう考えてると、好きな科目だったもしても自分は得意じゃないと決めつけてしまい、結果、嫌いになっているというケースもあるでしょう。

3つ目は、"感性を否定される"

これは、クリエイティブな人とって一番辛い事です。
アイデアを出したり、構図を考えたりするのに、感性を磨くのに美術館、博物館にいったり、映画見たりします。

自分の感性を信じて、制作をしています。

子供だって、図工、美術の授業での制作でも、自分の考えた事、思った事を描きながら作っているはずです。
長い時間をかけて一生懸命作りました。不器用ながらも頑張って制作しました。

「頑張ったんだよ!見てくれよ、先生!」

しかし、先生からの評価はCでした。

もうやる気でねえよ!でなくて当然だよ!!

皆さんも、こんな経験ありませんか。

これは、自分の感性が否定されたのと同じ気がしてしまいます。
自分がいい思っていたものが、ダメなものだったのですから。努力は水の泡になったりします。

極論を言えば、自分が信じていた人生はダメなものだった、そう思ってしまう原因なのです。
クリエイティブな人にとっては、大ダメージを受けます。


これら、3っの事から考えるにクリエイティブが途絶えるのは"否定される時"です。

特に、感性は自身の感情的、感覚的な部分を多く含みます。理論ではない部分がほとんどです。

クリエイティブな人は、やはり感情豊かなのです。感受性豊かなのです。
だからこそ、表現しようとします。

悪く言えば、ちょっとした事で傷つきやすいのです。
いい事も信じやすいですが、悪いことはさらに信じ込んでしまいます。

自分の世界観や概念、理想などの表現している人は、ぶっとんでて100%相手が理解できていない場合があります。

「なにこれ?意味わからない…」

「え、あ…すみません。」

それが結果的に自分が悪い、無能だ、ダメな人間だ、となっていき、更にエスカレートした場合、自分を追い詰めて、次の作品もダメなんだ…と嫌になってしまいます。

自分で自分を否定してしまうのです。

そして、また持ち前の創作意欲で気分を上げますが、また否定され…これを繰り返すため、感情の起伏が激しく、鬱になりやすいのでないでしょうか。


世界であなただけのクリエイティブを

クリエイティブのいいところは、いい、悪いの人からの評価じゃなく、自分の想いを表現する事ができるところです。

あなたが美しいと思った事が芸術です。
あなたが表現したいと思った事が芸術です。

創造には価値があります。

作品が人の心を変える事もあります。

あなたの想いが人に伝わった時、嬉しいはずです。そうだよね!と繋がっていきます。
あなたが作ったもので、この世になかったもので、繋がっていく。

だから、誰かに否定されても、クリエイティブでい続けてください。
あなたは、あなたのクリエイティブを信じればいい。
私はそう思います。
誰かと繋がっていくと思います。

批判したり、悪口言ったりする人は多いけれど、人の感性までは否定できません。
否定してしまうか、しないかはあなた次第です。

ちょっとくらい恥かいていいじゃないですか。
新しいものを作るのには、必ずハードルが出てきますから。

クリエイティブはシビアな世界なのです。

みんなに見せてください。こんなもの作ってやったぜ!と。

面白い、楽しい!ワクワク!

そんなクリエイティブがみんなの心にあれば、新しいものはどんどん生まれてきて、世界がもっと面白くなると、そう信じています。


著者:BOAT