
【展覧会レポ】平行人生 新宮晋+レンゾ・ピアノ展……ずっと見ていたい、ゆれる彫刻のある空間
1.初の中之島美術館
8月20日。中之島美術館。村上隆対談整理券をもらった後に前から行きたかった平行人生を見に行くことに。

まずは入り口のヤノベケンジさんのSHIP‘S CATにご挨拶。中之島美術館はミュージアムショップは行ったことあるけど展示は初めて。
ドキドキしながら映画館みたいな機械でチケットを買う。一般2400円……!高い、高いが決意して買う!
4階より上はチケットを買った人だけが入れるエリアなので、今回初。長いエスカレーターを登るとここにもヤノベケンジ作品のトらやんが!中にこんな大きな作品があってびっくりした。
(おかえり口のエスカレーター横にも作品があって、レイモン・デュシャンって書いてたんだけど、マルセル・デュシャンの親族?って思ったんだけど、帰って調べたらお兄さんでした。)

めっちゃいい!是非横の階段をのぼって見てみてほしい!
2.平行世界 展示について

5階に行くと今回のメイン、『平行人生 新宮晋+レンゾ・ピアノ展』。
展覧会の構成は2人の年表、新宮晋の動く彫刻・模型・映像、レンゾ・ピアノの模型・映像、そして2人の対談映像。
入ってすぐの部屋の年表から2人の人生を辿り、その後の部屋には映像作品多めで動く彫刻の展示という感じで。
年表のスタートのところに行くと横にいたお姉さんが「この展覧会、新宮晋の誕生日から始まってレンゾ・ピアノの誕生日で終わってる」と言っているのが聞こえてきた。……確かに。展覧会への美術館の本気と愛を感じるスタート。これは、期待できるぞ。

新宮晋の作品はゆらりゆらりと風を感じる作品で。レンゾ・ピアノの建築にある映像を見ると、もうこの人の建築物には新宮晋の作品しか合わないのではないかというような感じ。動く彫刻はついつい目で追ってしまう。
建築物が普通の建物ならすべてを彫刻が持っていってしまいそうな魅力が伝わってくる。しかしレンゾ・ピアノの建築には彫刻に負けない強さと美しさがあるなと感じた。
生き物のような曲線が美しい建物や、細かな構造に目がいく建物、どれも特別なのに生活に馴染んでいる。

作品も、作品から生まれる影も良い

この建築めっちゃ好き
2人の対談映像では仲の良い、でもお互い遮ってでも話をしたい2人がとても良かった。軽さを求めた2人には親和性があるという話。
新宮晋の20代の6年間をイタリアで過ごしたからこそ今の表現方法になったという話、レンゾ・ピアノの伊勢神宮でいろいろ見せてもらった話(安藤忠雄もいたらしい)。伊勢神宮が20年に一度作り替えられるということから、20歳から学んで、40歳で作って、60歳で作り方を教えるという。
そうやって技術を伝えてきた日本の話。だからこそ、自分たちも60歳から次の世代に繋げるようなプロジェクトをしているという話。
もう、この映像がすごく良かったんだよなぁ。
3.終わりに
部屋の数が少ないから、すぐに見終わるかと思っていた展示だったけど、気づいたら2時間半。とても良い展示でした。思ったより小中学生くらいの子どもや若い人もたくさんいた。
最後はミュージアムショップでSHIP‘S CATガチャガチャを購入。中之島美術館のねこが欲しかったけど、この子もかわいい。高松にいてるねこらしい。お遍路の意味がこもってるらしい。
