機械の足を借りて(前)
私はとにかく不精な人間です。何かをやり始めるのが遅くいざ始めるとそれを理由にして他の事をやらなくなったり、そのくせ手を付けている最中に別の事がしたくなり、別の事をすればすぐに興味が失せまた違う事がしたくなる。試験前に部屋の掃除をしたくなり、少ししたら見つけた漫画を読み始めてしまうような感じです。
※これを書き出したのが1月の中頃で、投稿しているのが5月というのがつまりそういうことなのです。
長年したかったことの一つが「小説を書く」です。幼いころから本を読むのは好きだし得意だったのですが、自分の考えを文章にするのは苦手でした。ただ、苦手ではあったものの嫌いではなかった気がするんですよね……。小中と作文にはだいぶ苦労した気がします。
その時その時で助けを借りて何とかやってきてはいたのでしょうけど、自分一人で考えて自由に書いた文章で高評価をもらったことはあまりないはずです。
中学でライトノベル、高校で「小説家になろう」に出会い、「自分も小説を書きたい!(そしてサラリーマンとして働きたくない!)」なんていう十把どころか万把一絡げな夢想をします。
しかし上述の通り不精なもので、設定をノートに書くとかぐらいで何かやった気になっていました。大学時代も少しだけパソコンに書いたりしましたが何も完成せず、無職時代から昨年12月までは年1,2回設定集を更新したりすればいいレベルでした。
私が小説というか文を書くにあたってきつい部分は大きく三つあります。
1:タイトル
タイトルがつけられません。それこそ「○○が××すぎて俺の□□が△△なんだが?」とか「○○な△△さんは□□」みたいなものから「轟音」「小波」みたいに端的に漢字だけにしたり、他にもいろいろあると思うんですがとにかくタイトルがわからない。端的に内容を現したもの?とにかくキャッチ―なもの?自己満足?技巧を凝らしたもの?どれも正解で不正解な気がします。
2:文のはじめと結び
初めの部分がとにかく書き出せません。今まで書いてきたものほとんどすべてがそこで挫折しています。そこを乗り越えると中盤はするする行けるのですが……今度は終わらせることができません。まだ何か描けるんじゃないか?これっぽっちしかかけないのか?と自分で縛りを増やしていくうちに
3:底が知られる
「ああ、こいつはこの程度の事しか考えられないんだな」と思われるのが嫌です。いわゆる「作者より頭のいいキャラは書けない」問題でしょうか。そのくせ新しく独自のインプットをしないものだから、知識も発想も自分が何となく身を置いている界隈の上っ面の事しか上積みがない。
大きいのでこんなところです。他にもいろいろあるのでしょうが…。
他にも…ね、ゲームとか漫画とか仕事とかいろいろあるし。世の創作者の方は本当にすごいです。誘惑ややらなければいけないことに色々折り合いをつけつつ、何だかんだ形にしていくのですから。
そんな風に「かぁ~、俺もビッグになりてぇ~~!」「俺ならもっとうまい文章かけるわ~~!」などウシジマ君のフリーターくんそのものな感じで過ごしていたのですが、昨年末、あのサービスを見つけてしまったのです。
次回、AIのべりすと。
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