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「フランス人は10着しか服を持たない」を読んで思うままに行動した話。
最近、「noteみたよ」の声をいただけて嬉しいです。
ありがとうございます。
本日は2年前のはなし。
思うままに動いてみた
きっかけ1(不慮の怪我)
2年前、大学2年生の4月1日
左足靭帯損傷。
ちょっと酷めの捻挫で新年度を迎えました。懐かしい…
コロナ明けくらいかな。バイトも初めて、楽しく生活している最中でした。
人生初、松葉杖。めっちゃ嫌でした。
何よりも、動きづらかった。
私は人よりも少し、ものが多くて、捨てられない性格でした。
母、父、姉の「捨てるのはもったいないけど、使い道がないもの」を全て受け止め、クローゼット、本棚、机の上、床。
どこをみても物に溢れてて、忘れ物、無くしものばかりの生活でした。
当時は疑問にすら思っていなかったけど、怪我をしてから、
「生活がしにくい」
と強く感じるようになりました。
だってさ、足を怪我してんだから、あちこち動き回るのも一苦労なんだもん。
きっかけ2(理想の自分のため)
3月末から新たな決意
「大学2年になったら、たくさん本を読む」
この準備のため、読めそうな本を図書館から借りていました。
児童書と、エッセイ本。
難しいのはわかんないから、生活に近いもの。
一人暮らしとか料理とか
その中に「片付け」ジャンルの本もありました。
左足が動かない状態で、大学も始まり焦っていた私は本を読み始めます。
経営学とか金融の本もあったけど、難しくてよくわかんなくて。
料理はケガでできないし、
一人暮らしもすぐにはできない。
だから私は片付けの本の通りに部屋を片付けてみました。
暇だったからね。
変化を感じる
思い通りに
まずは、文房具の位置から決めた気がする。
散らばっているペンをかき集めて、10本にするところから。
そうしたら、「あ、メモしたい」と思った時にすぐに使える。
毎日、陽が沈むのが待ち遠しかったので、
ちょっとした変化があることが嬉しかった。
次は、服。
だいぶ足が治ってきたタイミングで、服の断捨離を始めました。
というのも、足の怪我期間を通して、ズボンは履きやすいものがいいなと思うようになったから。
ズボンをギュッと少なくして、
それと合わせて、夏物も厳選。
ワンピース、トップス、ズボン、スカート
インナーとコートも含め、衣服は合計80着あったと思う。
コートが6着くらいあったの。ズボンも8着はあったと思う。
Tシャツ、ブラウス、長袖と半袖と…
今考えるとどうしてそんな数になるのかわからないけど、とにかく大量にもっていました。
そこから徐々に、ワンシーズン10着になるように調整して、減らしていきました。
もうね、激変!!
朝の支度は楽だし、迷わないし、スッキリするし。
服の断捨離によってスッキリ生活が心地良くなったので、どんどん片付けました。
義務教育で使ったもの、参考書、古いノート
昔好きだった色鉛筆、シール帳とかとか。
写真撮っていたんだけど、消しちゃった。
残念。
でも、激変ぶりが快適すぎてびっくりしました。
私はものが多くても少なくても散らかしがちで、
「その都度しまう」がなかなか身につきませんでした。
だからこそ、「そもそも少ないこと」は生活の快適さをグッと引き上げてくれました。
お気に入りの本
そんな私の生活を激変させてくれた本。
それはこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1723364079218-71f1ejpQW5.jpg?width=1200)
割と有名なベストセラー本
「フランス人は10着しか服を持たない」
10着というのも合理的で、
暮らしの仕方もすごく計画的。
ルールに則っているからこそ、悩まず、シックな暮らしを実現。
私はめっちゃいいな〜素敵だな〜と思っていた段階から
生活の変化により憧れ値がぐんと引き上がって、
「フランス!いきたい!行ってみたい!」と思うようになりました。
でも、海外旅行なんて行ったことないし、
フランス語はボンジュール!とメルシーしか知らない。
いきたいと思ったところで行けるわけない。
本来なら「いつか行けたらいいな」で終わるはずだったんですが、
片付けを実行したことで、「いつか綺麗な部屋で、無くしものをせずに暮らしたい」が実現したので、
やればできるのでは?と薄々思っていました。
大学受験もうまくいかなくて、
家でもなんだか居心地が悪くて、
学校の中にも馴染めなくて、
この悶々とした気持ちをどこかにぶつけたかったのかもしれません。
転機の到来
募集の掲載
すっかり、快適な生活が馴染んできた頃、大学の掲示板にて
「フランス現地研修のお知らせ」
こんなものを見つけます。
私は第二外国語を専攻しておらず、尚且つ、フランス語は一切知らない状態です。にもかかわらず、「説明会だけ行ってみよう」と一人で突撃。
当然わけもわからないんですが、調べてみるとフランス語検定4級程度あればいいとのこと。
4級がどれくらい難しいのかは全く知らないまま、行くことを決めました。
無謀ですね。今思っても無謀な決定です。
その時点で、9月の中旬。
現地研修が3月なので、約半年。
フランス語の教授は一人も知らないので、まずは担当教授に連絡しました。
「研修に参加したいんだけど」
「いいよーー!!」
「…え?」
なんかこんな感じだった気がします。
止められるつもりで教授の部屋に行きました。
止められるつもりだった。
でも、
めっちゃ歓迎されて、他学部で、しかも第二外国語未学習なのに、めっちゃ歓迎してくれました。
フランスがどんなに素敵なのか、お土産とか写真とか見せてくれて、
購入した方がいいものとか、勉強の仕方とか教えてもらいました。
さすがプロ。
10月の上旬が募集の締め切りなので、
語学レベルを4級にして、申し込み用紙を記入。
提出の次の日にフランス語検定4級の申し込みをしました。
やっぱり無茶。思い切りがいいというか、世間知らずというか。
絶対困るじゃん!って思うんだけど、
フランスの生活を体験できるときめきに魅了されていました。
激動の日々
試験まで1ヶ月。
「私、あなた、彼、彼女」の勉強から始めました。
アルファベットは発音違うし、
動詞は一つもわかんないし、
数字も複雑で、アン、ドゥ、トロアしかわかんないし。
もちろん、文章なんて読めるはずもなく
勉強は難しかったです。
試験まで、1ヶ月しかないこともあって、問題集は過去問とフレーズの二冊に絞りました。
過去問はほぼわからなかったので、ひたすらフレーズを覚える日々。
お金がなかったので、どちらも図書館で借りた記憶があります。
さらに、フランスに行くにあたり、親からお金を借りるつもりはなかったので、空きコマは全てバイト。休憩時間に勉強していました。
さらにさらに、1月の成人式の振袖。
自分で着付けするつもりだったので、同時に練習。
大学、バイト、フランス語、振袖。どれも手を抜かずに頑張りました。
10月はひたすら動いていました。
フランス語はリスニングもあって、耳はなれないし、
振袖の着付けは夜中になると怒られるし、散々だった気がします。
でも、必死に頑張ったいい思い出です。
11月上旬。
試験当日。
1週間前から始めた過去問で、合格点が取れるようになったのに歓喜し
合格以外見えていませんでした。
結果はフランス語検定4級合格。
事務局に提出した書類の嘘を事実にしました。
いや、めっちゃ大変だった。
フランス語検定の合格書を提出する必要はなかったんだけど、自分自身ですごく不安だった。
留学前の試験は一回だけだったし、すごく怖かった。
5級にすればよかったって何度も思ったよ。
でもね、4級で提出しちゃったんだもん。逃げられなかったよ。
フランス語4級は第二外国語を勉強し始めて1年くらいの子が受けるテスト。1ヶ月で到達したことは自信になりました。
まだまだ、終わりじゃありません。
初めての海外。初めてのフランス。語学研修。
1ヶ月も滞在するんだもん。
準備準備の日々は続きます。
思うままに
片付けに始まり、フランスに興味を持って教授に突撃。
語学力を偽って書類を提出し、検定の勉強。
なんか、思い返すと自分じゃないみたい。
でもよく頑張ったな。
すごい素敵な思い出です。
不慮の怪我から、フランスまで一直線。
何度も何度も諦める理由が見つかりました。
何度も嫌になりました。でも、やりたい。でも、いきたい。
当時はほんとに1%に満たない曖昧で正直な気持ちを信じて走りました。
お金がない、時間がない、能力がない。
この三つはフランス語研修に参加した誰よりもありませんでした。
両親は冷静に反対するし、大学は普通に行かなきゃ行けないし。
でも、思うままに過ごしたい。
私が選んで、私が実行したい。そんな気持ちがあった気がします。
中学、高校、大学と
ぼんやり過ごしてきた。
部活はそれなりに頑張ったけど、結果があるわけじゃなくて、
持っているものがないから、縋るものがなかった。
人生で初めて、最初から最後まで、自分で決めて、
親に反対されても、ゼミの教授に無茶って言われても、
友達に考え直したらって言われても、進んだ。
自分で決めて本当によかったと思う。
家族は大切にしたいと思っているけど、
言う通りにすることだけが親孝行じゃない。
自分で選んで本当によかった。
まだまだ書き足りないフランスのこと。
思うままに生き始めた瞬間のこと。
長くなってきたので、分けようかな。
激動のフランス研修録、乞うご期待!
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