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又吉直樹さんの「火花」

こんにちは。
毎日更新チャレンジ。
さっき、起きたばっかりなのに、(朝7:00)
さっき、目覚ましを消した気がするのに
もう寝る時間になってて、混乱しそうです。


今日は本のお話

又吉直樹さんの「火花」

私が中学の頃、芥川賞を受賞されて話題になりました。
先日、なんとなく手に取り読了。
芥川賞の作品まで読めるようになって嬉しいです。

又吉さんってどんな人?

私は小説を読んだ時も、新書を読んだ時も、著者について知りたくなります。
たくさんの時間をかけて、労力をかけた作品は作者の本質が隠れているような気がしました。

小説「火花」

あらすじはご存知の方が多いと思いますが、お笑い芸人のお話です。
これを小説として、しかも、デビュー作品らしいので、驚きです。

私だったら、デビュー作は小説の見どころは想像力で世界を変えることができるところだと思うので、起承転結しっかり入れた日常作品を書く気がします。
物語の転機がはっきりしていて、場面展開があるような作品は非常に読みやすく、わかりやすいです。
一方で、日常の些細なことに注目した作品は、「想像力で世界を変える」その変化が小さいので、淡々と読めるような気がします。
私はどちらも好きですが、書くなら起承転結がないと不安かも。

物語の不思議


火花は二人のお笑い芸人のもしかしたら、さっき大通りですれ違った二人に起こっているかもしれないくらい身近な物語。

読み切って、又吉さんって文学大好きなんだなって思いました。
又吉さんが想像させたのは「私もそうかもしれない」世界。
これって、没頭するとドキドキしながら読めちゃうし、
置いていかれると本を閉じてしまう世界線だと思うんです。

私も途中で喫茶店を変えて、読んだので、本を閉じた瞬間がありました。
本って、文学って、読んでいる時間だけが世界じゃないと思うんです。
本の世界は止まっているけど、私の世界の時間は過ぎていて、
忘れられている時間さえもデザインできるような媒体。
自由に閉じたり開いたりできるからこそ、時間軸が本と現実で一定に動くわけではない。

途中で止まる世界

映画と比較するとわかりやすいです。
映画は2時間って決まっているから、作品が終わるまでの時間が確定されている。
本は自由に閉じたり開いたりできるから、作品が終わるまでの時間が確定されていない。

火花を読んで、それぞれの人の世界で、始まったり、途中で止まったりする小説の火花の世界が、すごく現実と似ているような気がしました。

私たちは、少なくとも私自身は
少し関心のある事柄であれば忘れている期間もあります。
例えば、昔好きだったタレント、俳優、お笑い芸人。
飽きっぽいなどの性格に関わらず、関心のない期間ができることもあります。

火花は小説という媒体を通して、
その体験(関心の起伏があること)までもデザインしたような気がしました。

ちょっと好きで、ちょっと知らない世界線。
これがデビュー作なんて。
小説への愛が違う。そう思いました。

まだまだ文学は奥深いですね。
引き続き、いろんな本を読もうと思います。

毎日更新してます。
明日も見てみてね。




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