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2023年、欧州の米国産原油に対する渇望は高止まりする

シェブロン社のミッドストリーム担当副社長は本日、アーガス・アメリカズ原油サミットの傍らで、欧州の米国産原油に対する渇望は引き続き高まると予想される、と述べた。

「米国産原油が欧州に流れることは、フローにおける重要な変化です。今年、欧州はロシアの原油が不足しており、米国産原油が増えることは間違いない」とコリン・パーフィット氏はロイター通信に語った。

ロイターが引用したKplerのデータによると、2021年4月以降、かなり順調に上昇してきた米国の欧州向け原油輸出は、12月に169万bpdを記録した。2年ぶりの高水準である。2022年全体では、米国の欧州向け原油出荷量は2021年比で70%増加したと、CMEグループが今月初めに発表している。

2月の米国産原油の欧州向け輸出は142万B/Dに緩和された。

この流れから、WTIのベンチマークがより注目されるようになった。6月にはWTIがDTDブレント価格決定メカニズムの流れの一つとして使われることになるが、ロシアのウクライナ侵攻とそれに伴う制裁、価格キャップによってもたらされた流れの変化は、世界市場におけるWTIの重要性を飛躍的に高めることになった。

昨年12月5日付で海上輸入を禁止した米国が欧州への原油輸出を拡大し、欧州がロシア以外の供給に目を向けている。
12月5日の期限前は、ロシア産原油が欧州の原油需要の約2割を満たしていた。しかし、それ以前にも、精製業者がウクライナの侵略者に対して自粛を始めたため、欧州はロシア原油の購入を縮小し始め、流入量は侵略前より70万B/Dも減少していた。

それ以来、欧州はサウジアラビア、イラク、ナイジェリア、ノルウェー、そして米国に原油の需要を求めている。

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