強気心理が高まり、ブレントは91ドルを突破

強気心理が高まり、ブレントは91ドルを突破

今週、地政学的リスクと供給問題が強気心理に拍車をかけ、原油価格は上昇した。

金曜の朝、ブレント相場は強気ニュースの旋風に後押しされ、1バレル90ドルを突破し、91ドルの大台に乗せた。 イランによるイスラエルへの報復攻撃、メキシコの輸出不足の深刻化、OPEC+の削減継続への期待などが、最近の原油市場のセンチメントを押し上げている。 一方、FRBが年内の利下げを見送る可能性もあり、原油価格の上昇に冷や水を浴びせる可能性もある。  

米政府、SPRの買い戻しを中止。 米エネルギー省は「納税者の利益を最優先する」と発表し、8月と9月に300万バレルの戦略石油在庫を購入する入札を中止した。

TMXパイプラインの正式稼働が予想より早く決定 トランス・マウンテン拡張パイプラインは、市場予想より1カ月早い5月1日に商業運転を開始すると発表した。

投資家、ディーゼルから逃避、ガソリンがトップに。 CFTCのデータでは、3月26日に終わる週のNYH ULSDとICEガソイルの取引で、2,500万バレルの売りがあり、ヘッジファンドなどの資金運用会社は、ディーゼルのポジションをやめている。

ロシア、LNGの野心を縮小へ ロシアのLNG輸出会社ノバテックは、北極LNG第2プラントに年産1,980万トンの液化施設を建設するという野望を縮小し、3系列ではなく2系列のみを建設し、1系列は不凍海域に建設される新プロジェクトに再利用する可能性がある。

セネガル新大統領が国家調査を開始 セネガルの新大統領に選出されたバシルー・フェイ氏は、石油・ガス・鉱業部門の全国的な監査を要求したため、石油会社各社は戦々恐々としており、ウッドサイド（ASX:WDS）のサンゴマール・プロジェクトの立ち上げに影響を与える可能性がある。

シェル、ベネズエラの長期保証を要請 英国の大手石油会社シェル（LON:SHEL）は、ベネズエラの4.2TCfのドラゴン沖合ガス田のFIDを行う前に、米国政府に長期ライセンスを要請した。

メキシコ、石油輸出を中止へ メキシコの国営石油会社ペメックスは、ドス・ボカス製油所向けの原油を確保するため、4月に最大43.6万バレル/日の原油輸出を取りやめるよう取引部門に要請した。

あきらめるには惜しい油田もある オランダ議会は、巨大なフローニンゲン油田からのガス生産を永久に禁止する法案の採決を不確定に延期している。

米国は2024年に極めて活発なハリケーンシーズンを迎える。 CSUが毎年発表しているハリケーン予報によると、大西洋の今シーズンのハリケーン活動は平均を大きく上回り、シーズン平均の3.2個を上回る23個の嵐のうち、5個が大型ハリケーンに変わる可能性があると予想されている。

ペトロブラス、企業混乱の準備中 ブラジルのメディアは、ブラジル国営石油会社ペトロブラス（NYSE:PBR）のジャン・ポール・プラテス最高経営責任者（CEO）が、同国のエネルギー相との間で配当問題が続く中、数日中に交代する可能性があると報じている。

米国、イラン産石油タンカーの締め付けを強化 米財務省は、イラン軍に代わってイラン産原油を 輸送していた疑いで、タンカー13隻とUAEを拠点 とする運航会社オーシャンリンク・マリタイムを制 裁。

供給リスクの再燃で銅が上昇。 アイバンホー・マインズ（東証：IVN）のコンゴ民主共和国カモア・カクラ・コンプレックスの第1四半期の生産量が6.5％減少したとの報道が、市場に供給逼迫のリスクを喚起したため、銅価格は2023年1月以来の高値となる1トンあたり9,360ドルまで急騰した。

ミャンマー紛争が中国のインフラを脅かす可能性 中国南西部にあるペトロチャイナの安寧製油所（日産26万バレル）に給油しているキャウクピュー港からわずか数マイルしか離れていない場所で、アラカン軍の分離主義民兵が領土を占拠したためである。