見出し画像

【パリ五輪】ドイツVS日本での日本代表選手の採点をワーワーしていく【ワイッシワグナーの採点】


○ボックススコア

○評価

ホーバスHC

【評価:6点】
日本をW杯チャンピオンのドイツ相手にワンチャンあるところまで日本を連れてきた。

日本の永遠の課題であったリバウンドでドイツを上回り、最終的には20点差つけられたものの、4Qまで勝つか負けるかの勝負に持っていった。

【ディフェンス】今のメンバーと準備期間でできるベターな戦略をチョイスした。
ディフェンスで、基本的にインサイドに人数をかけてスリーをある程度打たせる形も悪くなかったと思う。ギャンブルではあるが、ドイツのシュートタッチが悪かったらドイツの得点が下振れしていた可能性もあった。
吉井がシュルーダーにマッチアップする隠し玉は、正直、「ままままま」だった。吉井は優れたディフェンダーだが、ハンドラーと駆け引きすることとスクリーンを躱すことに慣れておらず、シュルーダーにやられて先行を許した。

【オフェンス】今のメンバーでも伸ばせる部分がある。
77点取ったが、これは良くも悪くも実力通りだったと思う。ちな、シュートが上振れしていたら+10得点取れた内容だった。
現実的な勝率で勝つためには、それにプラスして6点くらい必要だ。セットオフェンスを整えていたら、それが可能だったと考えている。

八村周りの戦術に伸びしろがある。
八村がシュートを打つのは良い。この試合は19本のアテンプトだが、25本でも30本でもいいと思っている。
でも、そのシュートをクリエイトするのは、もっとチームでサポートしなくてはいけないと思う。「キッツ!」となった場面で八村をファーストオプションに据えていたが、個人技に頼りすぎているように見えた。
もっとクリエイトを補うセットプレイを準備してほしかった。ホーバスHCはセットを使うタイプのHCだ。このドイツ戦で八村用のセットがほとんどなかった(ように見えた)意図がわからない。「実践投入するレベルに仕上がらなかったのか」と邪推するレベルだ。セルビア戦ではセット繰り出そうとしたときにスムーズさに欠けていたので、あり得る話だ。(1か月もの準備期間があって、トッププレイヤーの彼らが習得できなかったというのは考えづらいが・・・)

八村を組み込んだセットの練度が低いというのであれば、八村をベンチで休ませている時間にW杯や強化試合で使ったセットを使えばいい。八村合流前の武器を窓から投げ捨ててしまったなら拾いに行くべきだ。
いずれにせよ個人技でクリエイトできないときは、戦術での補助が必要だ。短期決戦は、わからん殺しで実力差を埋めていけ。
ドイツはフランツワグナーというバケモンがいるのにスターパワーに甘えることなく、有利な状態でボールを持てるアクションを使ってた。オブストという超絶シューターにシューターセットも用意していた。格下の日本がそれをやっていけ。

【選手起用】
選手起用について、ファウルトラブルだったとはいえ比江島をもっと出すべきだった。比江島のオフェンスクリエイトがチームには必要だった。吉井の働きは素晴らしかったが、それはSGとしての働き以外の部分だ。サブのボールハンドラーが必要だった。

八村、ワタナビ、鷹大の3人のプレイタイムが多かったことは、妥当だと思う。この3人にはコートに長くいてもらわないとならん。
富永のプレイタイムが49秒というのは衝撃的だが、富永ガチャの代わりに八村ガチャに賭けたと思えば違和感はない。
富永にしろ八村にしろシューターセットを使わないのであれば、八村の方がシュートまで持っていける公算が高い。なら、八村に賭けた方がいいという考えは理にかなっている。

長くなってしまったのでまとめると、ワンチャン狙いのディフェンスは悪くなかったが、オフェンスはクリエイトを補助するセットが欲しかった。


No.2 富樫

【評価:6点】
14分出場、5得点(3FG1/3)、2アシスト

前半では、スリーやドライブを狙い、八村頼みにならないようにオフェンスをけん引していた。

後半でドイツのディフェンスを打開するのが難しくなってからは、八村の1ON1を多く選択するようになり、存在感を出すことができなかった。

「八村の1ON1こそがチーム最強のオプションである」「河村のいない時間帯は八村がファーストオプション」という二つの前提があるのはわかる!わかるんだが、もっと積極的に攻めてゲームを動かして欲しい。ドイツがスリーを警戒しているなら、ドライブスルー(サークルアンダー)からチャンスメイクしてほしい。デカいやつが前にいたらブチ抜ぬいていけ。

ワイ氏らは八村・河村に期待するのと同じように富樫にも期待している。


No.4 ジェイコブス

【評価:6点】
8分出場、0得点(FG0/1)

オリンピックデビュー戦で、爪痕を残すことができなかった。
ドイツのディフェンスが強固でオープンでボールを持つことができなかった上に、シュートタッチも良くなかったように見えた。

ディフェンスでもセルビア戦で見せたしつこいディフェンスが鳴りを潜めていた。

「まだこの舞台には早いか…」となってから結果を残すのがジェイコブスだと思っている。
次に期待したい。


No.5 河村

ここから先は

3,286字

限定記事が読めるよプラン

¥590 / 月
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?