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会社でグループコーチングを受けてみた。

BNNで、THE GUILDのこばかなさんのグループコーチングを受けました。感想はめちゃくちゃ楽し恥ずかし「やることやってなくてすみません」という一言に尽きるのですが、素晴らしい場だったので曝け出したいと思います。

参加したメンバーは、編集部からわたくし石井、村田、岩井、営業部からはAさん、Mさん。計5名のおおよそ古株面子です。

テーマは「後回しになっている会社のブランディング」。ブランディングの本とか出しておいてなんですが、BNNのブランディング、やれてないんですよね。ブランディングって何…?

各々常に「どんな出版社でありたいか」は考えていて、都度シェアもしているはずなんですが、日々の業務でアップアップな中、場を設けてビジョンをすり合わせたり、コンセプトをまとめたりはしていない。何をすべきかというより我々は何がしたいのかと矛盾を愛でて揺らぐ日々でして、そこの言語化を置いてガワにお金をかけられないしなぁ…なんて有耶無耶にしていました。そこで見かけた、こばかなさんのお試しグループコーチングの呼びかけ。コーチング興味あるじゃん!こばかなさんに会いたいじゃん!助けてもらおうじゃん!とセッティングさせてもらった次第。コーチングは全員初体験です。

コーチングとは、
・行動を促すコミュニケーションのこと
・コーチが質問することで、我々の中にある答えを引き出す
・コーチングを受けると客観的に分析&整理でき、自分(たち)で抱えてこねくり回しているよりずっと早く行動に移せるようになる

詳しくはこちら。

当日を迎え、最初にこばかなさんに釘を刺されたのは、コーチに聞かれない限り、詳細について説明しなくてよいということ。コーチが我々(クライアント)の事業を理解しなくともコーチングは成り立つので、理解に時間をかけるのはもったいない。つまり自己説得できればいいんですね。(なるほどね〜〜!!と納得しつつすぐに詳細を話したがる我々であったが)

そしてこばかなコーチがmiroでリアルタイムに可視化してくれて、記録もとらなくてよかったのです。マジで質問に答えるだけだった!!!楽ちん!!という訳で、miroと共に見ていきましょう。

1. まずはテーマをおさらい

今回は「後回しになっている会社のブランディング」をテーマにしましたが、そもそも「会社のブランディング」がなぜ必要だと思うのか ?
 ↓
「会社のことを知られていないのではないか」「集合体としてイメージが定まらないのではないか」と感じているから。だとしたら
 ↓
「どういうふうに知ってほしいか」「何をすればわかってもらえるか」…

といったように噛み砕いていきます。初っ端からBNNの自信のなさがうかがえるセッション。BNNは一体何なんだ… いつもぶつかる壁に向き合いしゅんとする我々です。

2. 次にこの時間のゴールを設定

今回の場では、やっぱり「まず何からやるべきかわかる」といいですよね。ウェブサイトをリニューアルしたいと数年言いつつ手をつけられていないだとか、“ビー・エヌ・エヌシンシャ”が呼びづらい(し誰も呼んでくれない)から“新社”を取りたいだとか、タッチポイントを気にするのも重要ですが、で早くも直面した“我々は何者なのか問題”をやっつけることが先決のようです。

3.  さっそく、目標につながる要素を書き出し

そこで、各自ペンを持ち、まずはBNNを「誰に」どう知ってもらいたいのか?の“誰”の部分、我々の読者になり得るペルソナを、各自付箋に書いて机に貼っていきました。

これが面白かったですね〜〜。至極普通のブレストですが、5人が5枚程度ずつ出してほとんど被らなかったうえに「あーわかる」「そうだった(忘れてた)」といった希望読者像がたまっていきます。これを自分たちでグルーピングしたらああでもこうでもないと絶対に収拾がつかないのですが、「つまりデザインの上流の話をデザイナー以外にも届けたい訳ですね」というように、こばかなコーチの手と声によってさくさく整理されていくのを眺めている(だけでいい)のは爽快。

4. 要素を踏まえて、目標を明確化

次に、「どう」思われたいのか?の“どう”の部分、BNNの理想像を口頭で挙げていきます。

「日本で一番のデザイン書の出版社になりたい」けど「我々の言うデザインはデザイン書の棚に収まらない」から始まり、「ニッチでオルタナティブ」「PRとかしたくないよね」「売りたいけど売れたくないんだよな」「正直知られたいけど知られたくない」などとこじらせている我々に、こばかなコーチは根気強く問いを繰り出し、言葉を引き出していきます。

あれこれ出し尽くして、「思うように知られたらどんないいことがあるのか?」を考え合わせてみたところ、「デザインとテックとビジネスのHUBでありたい」という我々の志向が伝われば、ニッチでも最大幅の希望読者像に届きうる、ということがわかりました。「どんな出版社でありたいか」の言語化はこれまで様々な方向性で試みてきましたが、 3 のターゲットから筋道を立てて絞った優先度の高い答えが浮かび上がり、ストンとくるといった感覚。

5. 目標に達していない理由

そしてとうとう、「なぜHUBになりきれてないんですかね?」と問われる我々。

うっ…。理由が明快すぎる…!
「誰にも(どこでも)HUBだと言ってないから…」
「だって誰とも会ってないから…」
“コミュニケーションしないから…”  社交性の欠如。

普段イベントに出向いても、とにかく誰にも見つからないようにと祈りながら気配を消す我々。具体的な企画にまつわるコミュニケーションならしゃしゃり出るくせに、そうじゃない大勢いるところで黒衣を脱いでどなたかに話しかけるとか…だってほら名刺配るとか…会社のアピールとかほんと…無理なんですよね…。

6. やるべき行動の明確化

こばかなコーチ「ではシンプルなネクストアクションは?」
我々小声「…人と話す」「…イベントに出向く(幽霊ではなくBNNとして)」

7. 誰がいつやるか(強制力)

こばかなコーチ「誰がどのようにやりますか?」
我々「社内チャットで社外イベントチャンネルを作ろう」「月曜の会議でイベントをピックして村田さん(編集長)が行く人を決めればよい」「最近カタログ(目録)も作ってないし、せめて配れるチラシを作ろうか」

こばかなコーチ「誰がイベントを調べますか?」
石井「い、岩井くんが」
こばかなコーチ「いつからやりますか?」
岩井「つ、次の月曜までに」
こばかなコーチ「今日はここまでです〆」

このように、自分たちの中に答えがあり、分かりきっているのにやらないでいるようなことも含めて優先順位をつけて、「すぐやる」に変えるのがコーチングの効果です。面白かった。こばかなさんのファシリテーションが素晴らしかった。

第三者が入ることで、普段の会議だったら発散するだけで終わったはずの複数名の思考がまとめられ、有耶無耶にしてやらなかったはずのアクションが設定され、捻くれたBNNが第一歩を踏み出そうとしている1時間半の奇跡。人見知りを克服しながら、次の目標として会社のタグラインも決めようと思いました。採用活動などでも使える、決まったタグラインがあるといいですよね。やるぞ〜〜!

こばかなさん、お越しいただきありがとうございました。本日(22日月曜日)、約束通り、今週開催される社外イベントを共有し、会議において足を運ぶ2つのイベントと担当者を設定しましたよ! コーチング、いい本になるかもしれませんね(ちゃっかり)。

──────────────────────────────────さて、頼りないところをお見せしてしまった我々ビー・エヌ・エヌ新社ですが、2002年に設立して以来、デザインとテクノロジーの交差する領域でほそぼそと出版活動を展開しています。デザインの実践と思索に寄与すること、情報技術がもたらす創造性を世に伝えることで、読者の生き方や社会のあり方をアップデートしたい!と考えています。イベントでBNNの名を見かけたら、どうぞよろしくお願いいたします。


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