食べログの点数はどうやって決まっているのか?
日本最大級のグルメ口コミサイト「食べログ」
ご存知の通り、食べログは日本最大級のグルメサイトです。
公式によると、2023年6月の時点で約9,139万人、月間PV数約19億6,024万PV(いずれも、PC・スマホの重複含む)という超巨大サイトです。
かつては食べログ一強といわれた時代もありましたが、最近ではGoogle Mapを参考にする人も増えてきています。
実際にGoogleトレンドで検索をしてみると、ダウントレンドなのも気になるところです。
ピークは2012年の1月ですね。
ただ、それでもユーザー数やPV数は増え続けているため(Googleトレンドはあくまでも検索の数値をグラフ化したもののため、アプリを直接開いた場合や、お店の店名検索で食べログのページに行き着いた場合は反映されません。)、日本最大級のグルメサイトであることは間違いありません。
実際に僕も食べログレビュワーとして投稿をしていますが、使い勝手もいいですし、やはり4点を超えるお店は本当に美味しいお店が多いと感じています。
食べログの点数の重要性
何かと批判が集まりやすい食べログですが、それはやはり影響力が強いからなんです。
実際に僕のお客様でも食べログの点数が0.1違うと月の売り上げが100万円変わると言っていた焼肉屋さんもあります。
Googleで調べて、店名検索して結果食べログの点数や口コミを見て意思決定をすると言う人も少なからずいるでしょう。
実際、僕も見知らぬ土地でお店を探す場合はそうすることも多いです。
そもそも人が真心込めて作った料理に評価なんか・・・とか、正直思うこともあります。
ただ、食べログの有料契約をしている店舗が点数的に優遇されているというのは全くのデマだと言えるはずです。
食べログをランキング順で是非見てください。ランキング上位のお店で有料契約をしているお店はほとんどありません。
いちばん簡単なチェック方法は食べログ上から予約が取れるかどうかです。
(極稀に食べログから予約が取れなくても有料のお店もあり)
食べログの点数の決まり方
さて、肝心の食べログの点数の決まり方ですが、点数の更新は第一火曜日と第三火曜日の2回変動すると決まっていて、実は細かいことが公式サイトに掲載されています。
では、一つずつ見ていきましょう。
ユーザー影響度
こちらがよくいうパワーレビュワーとか点数を持ってる人なんて言われてしまう要因になっている一文ですね。
実際、新店舗でありがちなスタッフが食べログアカウントを作って自作自演で良い口コミを入れるというのは食べログの利用規約にも違反になりますし、10月1日から施行されたステマ規制法にもガッツリ違反しているので絶対にやめた方がいいです。
食べ歩き経験が豊富な方の影響を大きくすると書いてありますが、食べログは具体的にどれくらい食べ歩いていれば影響度が大きくなるかを明示していません。
ただ、経験上50件とか100件くらいの投稿実績があれば食べログではある程度点数が反映される感じがします。
ちなみに2019年5月21日に食べログのアルゴリズムは大きく変更になりました。
簡単にいうと、2019年5月21日までは影響度の高いユーザーの評価は点数に大きく反映されるようになっていたのですが、2019年5月21日以降は特定のパワーレビュワーと呼ばれる人達の点数影響度が少なくなったのです。
つまり、以前よりも口コミ数が重要になりました。
ジャンル別の専門性
食べログにはジャンルというカテゴリのようなものが存在します。
僕の食べログだと下記のようになっています。
ある程度投稿をしている人だと居酒屋が一番になることが多いです。
これはお店が設定したジャンルが反映されるため、よく設定されることが多い「居酒屋」が上位に表示されやすいのです。
実際僕が行ったお店の居酒屋ジャンルを見てみても、焼肉屋や鉄板焼き、ラーメン屋さんまで居酒屋という設定をしていることが確認できるはずです。
ジャンル別の専門性はシンプルなお話で、ラーメン屋さんによく行く人はラーメン屋さんのジャンルでの点数影響度が高くなるということですね。
評価が集まらないと点数が上がらない
ここで具体的な数値が出てきましたね。
「口コミ数が2~3件しかない場合は、評価の件数が少なすぎるため、高い点数がつかない場合があります。」
と、あります。口コミ数が2〜3件でも点数自体はつきます。
ただし、ほとんどの場合は3.0台の点数がつくことが多いです。
影響度の高いレビュワーの口コミであったとしても、口コミ件数が少なければ初回で高い点数がつくことはほとんどなく、点数を上げるためには多くの口コミが必要です。
口コミが集まりやすいお店・集まりにくいお店
簡単にいうと、都内にある単価1000円以下のラーメン屋さん等は点数を上げるためには多くの口コミが必要です。
実際、オープンしただけでも他の業態に比べれば多くの口コミが集まりやすいです。
逆に口コミが入りづらいのは地方(極端な話、山の中にポツンとあったり)にある高級店ですね。
ただでさえ人が集まりづらい地方で、客席数も少なくて完全予約制で営業しているような高級店は食べログ的には口コミがはいりにくいお店に該当します。
そういった人が集まりにくいお店は少ない口コミ数でも高い点数(もちろん評価も高くなくてはいけません。)がつく場合があります。
例えば、下記のようなお店とかですね。
岩手県にあって、10月11日時点で25人が口コミを投稿していますが点数は4.16点です。
こちらは山口県にあって口コミわずか16件で点数は4.09と非常に高い数値。
1日1組限定で席数もわずか6席という営業をしているようです。
食べログの点数を上げるためだけにお店を作るのであれば、人が集まらない場所で、普通の人がなかなか行かないような高級店を作ることがいちばんの近道かもしれません。
そもそも本当にお客様が来てくれない可能性もありますが(笑)
対象評価となる口コミについて
情報が古い口コミは点数の算出対象から除外する場合があると書いてありますね。
確かに飲食店は単価も変われば内容も場合によっては変化する場合があります。
感覚的には5年くらい前の口コミまではランキングの対象となっている感じはありますね。
実は数年、食べログのデータを取得しています。
実はここ数年、食べログの点数のデータを取得していて、現在は約2500店舗の点数データをもとに分析をしています。
このデータを見ると面白いことがわかるんです。
特に2022年3月頃から点数が下がる時はある傾向が見られるようになりました。
また、1度の点数変更で点数が変化する点数変動率も実に興味深い数値が確認できるのです。
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