第1章まとめ:産業創出と関係性のデザイン、そして3つのステップについて#2-9

ブルー・マーリン・パートナーズ株式会社は、人々のあたらしい暮らしを支える産業と社会システムを創造する事業創造ファームです。本マガジンでは、「つながりと物語をはぐくむ地域のつくりかた」に焦点を当て、知見をお届けいたします。

産業の創出と関係のデザイン

  • 地域開発において、都会で働いてきた方々が担うべき役割は2つ。

    • 1つ目に、地域開発を可能とする主幹産業の構築であり、2 つ目に、その地域内外との関係性のデザインである。

  • 産業創出

    • 地域において、主幹産業の規模は 1000 億円程度だと考えている。これは、世界中のハイエンドの顧 客に向けてブランド価値の高い商品を届ける際に最低限必要な産業規模である。地域において世界 水準の価値を発掘しブランド化した上で、商品を企画、制作、マーケティング、販売を行う地域商社機 能をもつ団体を立て、世界中に対して販売をしてゆくには、1000 億以上の規模が必要である。

  • 関係性のデザイン

    • 地域において、豊かさは地域内外の人や自然との関係にある。コミュニティの質の向上にとって重要 な、3 つの観点(交流の効果と効率の向上、住民の多様性の担保、市民コミットメントの向上)に焦点 を当て、施策を立案し、実行する。

地域開発の3つのステップ

ステップは「地域の多層的な分析」「コンセプトの結晶化」「グランドデザインの策定と実装」の3つである。ステップ1では、自然・社会双方の面から多層的に分析を行う。その後、地域内の分析に加え、 日本や世界全体の外部環境分析を実施し、地域がとるべき独自の方針を結晶化する。その後、方針 に則った教育・福祉・政治・経済などの各要素のあり方を定義した「グランドデザイン」を策定し、官民 連携体制によって実装する。

(次回へ続く)


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