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[夢色のスプーン]歌詞を深読みしてみる
きれいだねって言われなくても わたしちっとも寂しくないし
「きれいだね」と言われなければ寂しいって価値観があるんですね。きっと。それに対してわたしはその価値観に共感していないってことなんだと思います。
ただ「ちっとも」て言葉に少し強がりみたいなのが見えますよね。
実際に「きれいだね」と言われないんでしょうけど、実際に言われないことについてそれに関することを否定するのってなんかかっこ悪いじゃないですか。
「東大なんか出ても意味ない」って言葉は東大を卒業してるから言える、みたいな。
いつも涙で生きてるほど 弱くもないし 強くもないの
いちばん好きなフレーズです。
「いつも笑顔でいられるほど強くないし弱くもないの」でなかったのはなぜなんでしょうか?
これはきっと涙のほうが多い人生だけど、いつも泣いてるわけじゃないし、でもそれはなんら強いことを示すわけではないってそういう意味なのかもですね。
でも誰か知りませんか?
これきっと聴いてる人に「知ってますよね?みんな」って呼びかけてるんだと思います。
幸せと不幸せかき混ぜる 夢色の小さなスプーン
人生ってのは幸せと不幸せでできてるのかもです。
たまに極端にどちらかが多い人もいると思うんですが、ほとんどの人は幸せと不幸せ半々くらいで生きていくのかもしれません。
そして生きていくってことはそれを常にかき混ぜながら過ごすってことなのかもしれませんよね。
不幸せだと感じることがあっても幸せとかき混ぜることでそれが自分の人生だと誇れる、そういうことなんでしょう
あと「夢色」ってどんな色なんでしょうね?
この答えは2番の歌詞に出てきてるような気がします。
ひとしずく愛を乗せて あの人にあの人にあげたいの
夢色の小さなスプーン
愛ってのは自分の中に大きくあっても、誰かにあげられるのはほんのひとしずくなのかもしれません。
大きなスプーンでなく小さなスプーンにひとしずく分
どんなに愛する人でも実際にあげられる愛ってそれくらいのものだし、それが精いっぱい
でもその愛が乗ったスプーンで幸せと不幸せをかき混ぜてもらえたらどんなにうれしいでしょうね
どこかにあるとうわさに聞いて もう世界中探したんです
これは青い鳥の寓話とおなじですね
幸せと不幸せをかき混ぜるスプーン
どこかにあるような気がするし「うわさ」では知ってるけど見たことはないって感じでしょうか
「世界」てのは何を指してるんでしょうね?
自分の内なる宇宙みたいなものかもしれませんし、誰かが持ってるかもしれないって他の人とかかわりを持ったのかもしれません
追えば追うほど遠ざかるのが 夢なんだよと諭されながら
夢って言葉が出てきます。
追えば追うほど遠ざかるって誰かに諭されたんですね
これほんとに誰かに諭されたんでしょうか?
わたしは世界中旅する中で自分に諭された気になったんじゃないかって思ってます
でも誰か知りませんか?
風そよぐ草原を映し出す 夢色の小さなスプーン
夢色の小さなスプーンには風そよぐ草原が映し出されてるんだそうです
風そよぐ草原
どこにでもありそうで案外そうでもなさそうな風景ですね
ただ一つ言えるのはそれは金銭的な価値などはさておき、心地よい価値のあるものでありそうです
そして決して大げさなものではないってのもポイントだと思います。
ところでスプーンは「夢色」なんですよね。
そしてスプーンには「風そよぐ草原」のようなありふれているようでそうでもなさそうな、でも決して大げさではない心地よいものが映ってるんですよね
夢ってそういうものなのかもですよ
引き出しの奥のほうで
夢色のスプーンはなんと引き出しの中にありました
青い鳥と一緒ですね
目立たずにひそやかに光ってる
夢色の小さなスプーン
夢色のそれは目立たないんだそうです
そして光り方もひそやかなんですって
でも誰か知りませんか?
もうみんな知ってるよね
幸せと不幸せかき混ぜる 夢色の小さなスプーン
21世紀の今になって一部の海外のYouTuberが泣きながら聴いている『情熱の薔薇』という曲によく似たフレーズが出てきます
「なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せ なるべくいっぱい集めよう」
そんな気持ちわかりますよね?
幸せと不幸せをかき混ぜて毎日は過ぎていくんですね
ひとしずく愛を乗せて
わたしがあげられる愛はほんのひとしずくだけ
ほんとはカップ一杯分の愛をあげたいんだけどね
あの人にあの人にあげたいの
あげたいし届けばいいなって思う
夢色の小さなスプーン
そこにはきっと何の変哲もないようでそれでいて貴重なような気もする穏やかななにかが「夢色」として映ってると思うよ