[NFL]ラグビースターはジャクソンビルへ
3月のうわさまとめでご紹介したルイス・リース=ゼイミットという選手をご記憶でしょうか?
ウェールズ出身の23歳で、まだ若手ながらラグビーユニオンのウェールズ代表として30試合以上のキャリアを持つラグビースターの彼がアメリカンフットボールに転向してIPPによりNFLを目指した、そしてカンザスシティ・チーフスと契約したというニュースはかなり注目されました。
平均的な日本人の感覚では、ラグビーでプロになれる逸材がなぜ若くしてアメフトに転向なんかするんだろう?てなもんかもしれませんが、ラグビーのプロフェッショナルリーグにおけるトップクラス選手の年俸が2M程度であることを考えると夢のある挑戦かもしれません。
任天堂の中興の祖として知られる故・山内溥氏が世界トップクラスのトランプの会社を訪問したときにその規模の小ささに衝撃を受け、コンピュータゲームに進出したみたいな感覚なのかもです。
で、そんな彼がカンザスシティ・チーフスと契約したのは3月末のことなのですが、このたび残念ながらチーフスからは解雇ということになってしまったようです。
カンザスシティのブレット・ヴィーチGMがZOOMカンファレンスで明らかにしたところによるとこのようなことのようです。
プレシーズンゲーム3試合に起用したが、その成長が開幕に間に合うという判断ができなかった
素質はあると感じている。ランニングバックやリターナーだけでなく、キッカーとしての才能もないとは言い切れない。特に新しいルールにおいてはそうだ。
基礎的な訓練を積んでいないことを考えると、練習中に見せた動きは驚異的なものだった。彼が練習で対峙したのはドリュー・トランクィルやニック・ボルトンといったスーパーボウル王者だ。
で、今後どうすんの?ということなのですが、ラグビー復帰だとかなんだとかの可能性を考える前に次の契約が決まりました。
ジャクソンビル・ジャグワーズが彼をプラクティススクワッドとして雇い入れたというニュースが入ってきました。
ご存じの方はご存じかと思いますが、プラクティススクワッドにはIPP枠というのがあります。
通常のプラクティススクワッド枠は16人なのですが、IPPを通じてNFL入りした選手に関してはひとりだけ追加で雇うことができるのです。
リース=ゼイミットはジャクソンビルのこの枠を勝ち取ったことになります(ちなみにカンザスシティのこの枠はすでに埋まっていました)。
ジャグワーズというのはとっても良い行き先ですね!彼らはホームゲームの1試合を英国で行うことができますからね。
前述のヴィーチもこう言っています。
海外での試合の存在を考えると彼にとってジャクソンビルは本当に良い場所だし、私たちと過ごした短期間で成し遂げた驚異的な成長を振り返ると彼は今後も成長できると思う