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[DQ]ピサロが嫌い

ドラゴンクエストのいわゆるナンバリングタイトルを好きな順に並べると「Ⅳ」は11作品中9番めか10番めです。

ドラゴンクエストⅣってわたしの記憶ではドラゴンクエストがアングラっぽい雰囲気を払拭して商業展開された最初の作品で、発売前には大々的に事前パブリシティが行われたり、関連商品が続々発売されたり、2024年現在に続く「いわゆるゲームのプロモーション」が行われたことを覚えています。

わたしも事前商品を購入して、『ファミコン必勝本』を読み漁って、それはそれは楽しみに発売を待ったものです。
発売後も熱気はやみません。
838861とかそういうのを耳にする前に寝る間も惜しんでプレーしてですね、デスピサロを倒したのは友達の中ではかなり早いほうだったはずです。

もう大満足ですよね。その時点で「こりゃ人類史に残る傑作だ!」てなもんですよ。

・・・だったのに、なぜ今になってシリーズ中最低の評価をつける作品みたいなことになってしまってるのか?
そうです。お察しの通り、

リメイク版がダメ

だからです。
『Ⅳ』リメイク版の象徴と言えば、追加された「第6章」で、第6章と言えばピサロですよね。
わたしも世の中の『Ⅳ』アンチ同様、ピサロが嫌いで嫌いで仕方ないのです。

なんでピサロが嫌いなのか?

なぜピサロが嫌いなのか?
その理由として世の中で広く推察されているのが「主人公の故郷の人々を皆殺しにしたのにまったく反省してない」ですが、ちがうちがう!!!そんなこまけえはなしじゃねーんだよ!!!

と常々思っていたところ、とっても合点のいく記事を見つけました。

https://ikossa.hatenablog.com/entry/2020/12/20/221247

そうなんですよ。ピサロってメアリー・スーなんです。
上の記事をお読みいただければメアリー・スーが何かはわかるのですが、一応念のため、ピクシブ百科事典から定義を引用します。

原作の世界観にそぐわないチートレベルの超能力を持つ、大した根拠もなく他のキャラから一目置かれちやほやされる、その境遇や扱いが無駄に壮大かつ悲劇的であるなど、「痛い」設定や言動、あるいは作者の自己投影や強すぎる理想・願望などの特徴が目に付くオリジナルキャラクターのこと。
『スタートレック』のファンジン(※いわゆる同人誌のこと)に登場したキャラクターに準えた呼称(元ネタについてはメアリー・スーを参照)。
主に「二次創作における痛いオリ主」を指すことが多いが、理想を投影されて魔改造された原作キャラ、あるいは一次創作のキャラクターもメアリー・スーと呼ばれることがある。

ピクシブ百科事典

たとえて言うならですよ・・・そう、『相棒』だ!『相棒』こんな感じになっちゃうみたいなイメージです。

通常の『相棒』はこんな感じだと思うのですよ

物語の冒頭、被害者の遺体が見つかる。

捜査一課の捜査の中であきらかに怪しい人物が浮かび上がる

杉下右京はすでに別の人物に目をつけており、その人物が残した証拠を時に奇想天外な手を使って明らかにしてゆく

意地悪な刑事部長が杉下右京に「部外者は手を引け」と妨害行為

捜査一課の捜査がいきづまる

杉下右京が真犯人を追い詰め、真犯人が残したわずかな粗を丁寧に明かしていく

ここにピサロ的メアリー・スーが出てくるとどうなるか?

物語の冒頭、被害者の遺体が見つかる

捜査一課の捜査の中で明らかに怪しい人物が浮かび上がる

杉下右京はすでに別の人物に目をつけているが、それは杉下右京の勘違いで真犯人ではない

意地悪な刑事部長が杉下右京に嫌味を言う

ここにデッドプールが登場。デッドプールが嫌味な刑事部長を刀で滅多斬り

デッドプールが視聴者に向かって「諸君、嫌味な奴がいなくなってせいせいしただろう?」と呼びかけ

デッドプールが「犯人は副総監だ」と宣言

杉下右京や捜査一課の面々が「いわれてみればその通りだ!さすがデッドプール!」とデッドプールをほめたたえる

悪事がばれた副総監が真の力を解放し、街を恐怖に陥れる

苦戦するデッドプールのもとにウルヴァリンが助太刀にやってくる

ウルヴァリンとの連携攻撃で副総監をめった刺し

俺ちゃん超イカす!

「この番組は黄桜酒造と大正製薬がお送りしました。テラサでも見れます」

これはこれで成り立ってる気もしますが、これは『デッドプール』であって『相棒』ではありません。
少なくとも杉下右京の推理が何の理由もなく無力化したり普段あれだけ犯罪を憎んでいた杉下右京がデッドプールの殺戮劇には何も言わなかったりするのは『相棒』のフォーマットから外れていると思います。

『ドラゴンクエストⅣ』のピサロがやってることはこれです。
『ドラゴンクエスト』のフォーマット破りなんですよね。
第6章が始まったとたん唐突な主役交代が行われ、それまで苦楽をともにしたPCたちが相対的に無力化し、新しい主役が第5章までには登場しなかった「とくぎ」を使って後付けの敵役と戦う、なんてのは第5章までを否定してるのと一緒です。

なんで大好きだった『Ⅳ』をこんな奴に蹂躙されなきゃなんねーんだって話なんですよ。
今からでもピサロが仲間にならないルートを作ってくんないかなーと思ってるんですよね。


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