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格ゲーオンライントーナメントをするのに何が要るか

承前

マニュアルもなんも無い状態で人に聞いたりして何とか半月程で開催出来た。
これからやるぞって人にちょっとでも役立てれば良いかなと言う感じで書いてみる。あと私的メモ。

必要だった物

PC

ちょっと古いPCだが対象ゲームが十全に動くので問題無かった。3Dでゴリゴリ動くゲームだったらその分必要スペックは上がるだろうと思う。
また、後述のトナメルを操作するのに別途ノートPCを使用していて非常に勝手が良かった、スペックは低くても良いので持っているのあれば併用を勧める。
動画配信なので当然だがそれなりのネット環境は必要。

ゲームソフト本体

今大会ではsteam版を使用した為、キャプチャーボードは不要だった。
コンシューマータイトルで行う場合はそれ等も必要になって来るだろう。

OBS Studio

超有名配信ソフト、日本語化もされている。
特に理由が無ければこれを使わない理由は無いだろってくらい楽だった。
フリーソフト。

StreamControl

OBSの配信画面上にプレイヤー名を上乗せしてくれるフリーソフト。
リアルタイムで各プレイヤー名や〇回戦なんかの表示を更新出来る。
使い方自体は簡単だが、細かい設定を行うとかになると専門知識が必要になって来る。今回は人から提供して貰った物をそのまま使った。
日本語でもテンプレートを提供している方も居るので検索してみよう(投げ)

ペイント3D

windows付属のペイントソフト、フリーのペイントソフト使ってると落ちる事が多すぎたので(PCがボロいため)
各素材を作成するのに使用した、良いペイントソフトがあればそれを使おう。
ペイントブラシは透明色を扱えないっぽいので微妙だった。

トナメル

トーナメント管理運用支援サイト、参加者の登録、トーナメント表の作成や進行等を一括して行ってくれる。
めちゃめちゃ楽、無料。

やった事

人数の把握

まずTwitter上でこんな感じのアンケートをして大体の参加人数を把握した。

トナメルに登録

元々トナメルを使用した大会に出場した事があってトナメルのアカウントを持っていた為、それを使用した。
流れとしては、主催団体の登録→トーナメントイベント情報の入力といった感じ。
主催団体は適当でも一人でも大丈夫。
参加者から何の情報を登録するか複数決められるので今回は「steam ID」「プレイヤーネーム」「使用キャラクター」「使用色」「Twitter ID」を記入して貰う事にして、前2つは記入必須、後ろ3つは任意とした。(後ろは賞品の受け渡し必須情報なので賞品が不要であれば入れないで良しとした)
何人トーナメントを行う予定なのかも決められるので、Twitterアンケートの結果プラスして余裕を見て32人トーナメントとした。これ以上は試合時間の関係で厳しいだろうと言う目算もあった。(今回は2先で5分×人数で概算を行った)
参加者募集期間も設定可能で、募集開始から当日のトーナメント開始20分前までとした。

Youtube配信準備をする

主にOBSとの連携に苦心した。
連携そのものはYoutubeの配信画面にあるストリームキーをOBSの配信管理画面にコピペすればOK。
分からなかったのはチャットを画面に映す方法だが、これはチャット欄をポップアウトしてそのURLをOBSのブラウザに入れたら反映された。
意外と分からなかったのは配信のURL、これはYoutube配信画面上の矢印(共有)からTwitterに投下出来た。

視聴者無し設定でテスト配信を行ったが、どうしても音量バランスだけはどうにもならなかったので、友人に手伝って貰って配信テスト聞いて貰ってバランス調整を行った。
また、YouTubeだと配信と実際に視聴者が見るタイミングに結構なズレがある事に気付いた(10秒以上はある)


素材作成

フリー素材サイトからそれっぽい画像をDLして、オンラインペイントソフトを使用したり、ペイント3Dを使用したりして作った。
大まかに分けてOBS上で使用する各パーツの画像と、Twitter上で参加者募集する際の画像の2種を作成した。

OB上での画像はしゃれた奴を適当に並べたので左程苦労しなかった。

この画面の為の各素材を作った、フリー素材と文字書いて並べただけとも言える。

むしろ雑過ぎる参加者募集画像の方が時間が掛かった。
最初はOBS画像の延長でおしゃれ成分多めで作っていたのだけど、分かりにくいし賞品との食い合わせが良くなかったので
・コンセプトを端的に伝える
・大切な事を短く分かりやすく
・ウリを前面に出す
と言う目標を据えて作った。まぁまぁ目論見は上手くいったと思いたい。
曜日を間違えていたのは減点だが……

こんな感じや…
こんな感じに

Twitterで参加者募集

こんな感じで募集した、賞品が良いのと待望されていた?steam版のトーナメントと言う事もあって100rt程された。
まぁ狭い界隈だと言うのはある。

他の大会動画で実況練習

役に立たなかった。数を重ねるのが一番近道だと思う。

当日のスケジュール作り

簡単な概略図を作っただけだがこっちはかなり役に立った。
頭に入れといて分からなくなった時にチラっと見るだけでも混乱度合がかなり低減された。(ミスもあったが)

台本作り

会社に置いて来た。多分作った方が良い。

その他

当日まで細々とTwitterの募集postを自己RTしながら不安な心持ちで待っていた。
全員の参加賞が使用キャラのアイコンの配布の為、製作者の方との打ち合わせとかもしてた。
万が一喉が死んだ場合の為に誰かにリザーバーを頼もうと思って数人に打診したが、流石にこれは無理だった。それはそう。責任問題的に最初から組み込んで置くべきだった。

当日あった事

ラグチェック(開始1時間前)

本番前にプレイヤーマッチの部屋を開放してプレイヤー各位に当日のラグ状況を試して見る、と言う他のイベントでもやっている事を真似てやって見た。

ただ、これは自分の直前の手間が増える事にも繋がったので一人でイベント回す時はある程度余裕持って閉めれば良かったと感じた。
反省点として、説明が足りずラグ状況で参加資格の有無が決まると思っている方が居たので慣例に流されずにきちんとした文章で説明すれば良かった。

また、配信でこのラグチェック部屋を見せようとしたが、その際に配信開始→配信停止したせいで本番の配信URLとチャット欄のURLが変わってしまって色々焦った。思い付きで行動する物ではない。

参加者募集完了後(開始20分前)

トナメル上で参加者の募集が完了したら、トーナメント表作成ボタンを押す必要がある。
トーナメントの何回戦が何本先取にするかはここで入力する事になり、それが終わると晴れてトーナメント表が作成される。その時点で参加者からトーナメント表が見られる様になるので、アナウンスした方が良い。
今回は配信前にこの作業をしたが、アナウンスをするならトーナメント表作成前から配信した方が良いだろう。

参加者の一覧をcvsファイルでダウンロードして、それをStreamControlに使用出来る様にファイル名を変更してフォルダに移動する作業もある。
終わった後に気付いたが、このcsvファイル1列目にトナメルのIDが入る仕様になっていて、2行目以降に募集時に入力して貰った情報が記録されていた。
予定ではStreamControl上でsteamIDと入力して貰ったプレイヤーネームを表示する筈だったが、実際はトナメルIDとsteamIDを表示していた。
仕様が分かっていれば対処出来たかもしれないが、csvファイルを一括で変更出来るソフトを準備していなかった為、気付いても対応出来なかったと思う。
トナメルのIDは誰でも見られる情報とは言え、凝ったプレイヤーネームを入れてくれた人のに見せる事が出来ず、今回の一番のやらかしポイントだと思う。

仕様は理解したので、次回は少なくともcsvファイルを手早く編集出来るソフトは準備しよう。

本番開始

台本が無くて焦った。記憶を掘り起こして喋った。
まぁ見てる奴はほぼほぼ身内やろはっはっは死ぬ
録画を見返したくない

事前に遅れると聞いていた人が1回戦1試合目に入っていた為、2試合目から始めますとアナウンスしたが実際配信とのラグがあって情報が錯綜してしまった。その為プレマ部屋に出たり入ったりになってしまって申し訳なかった。
配信画面上に何らかのメッセージが出せる様に工夫した方が良いかもしれない。次は何回戦何試合目等の表示でもいいかもしれない。

試合間はStreamControlの更新で手が一杯になりがちだった、改良の余地がある場所ではあるが今の所どうするべきかちょっと分からない。

実況について

スキルの無さはこれから何とかするとして、残タイムやGRD情報等のプレイヤーに聞かれると試合に影響を及ぼす実況はしない様にしていたが、実際の各プレイヤーが聞くタイミングは10秒以上後になってからなので余り気にしなくても良さそうだ。
緊張もあって全然思うように言葉が出なかったが、まぁ経験を積んで行くしか無いだろう。

全試合終了後

台本の無さが辛かったが、慣れた。
折角だからアンケートでも取れば次回以降の参考になったかな、と後から思ってしたのがこちら。

タイムリー感は逸した。

終わりに

感想

参考の為に見た人の何かの指標になっただろうか?

今回は時間的余裕が無かったが、オンライントーナメントのひな型は作れたので次回はもうちょっと楽になるだろうと思う。反省点も多いが伸びしろ伸びしろ。
作業負荷的、ミスチェックまで考えるとスタッフは2名は居た方が良いと思うが、手早く出来る様になれば前者については1名でも何とかなりそう。

謝辞

参加賞を描いてくれた(くれている)雛烏氏(@hnkrs_OKH)、色々技術的アドバイスをくれたりべきち氏(@libekichi)、参加してくれた人、見てくれた人、ありがとう。
お疲れ様、俺。



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