経験≒ゼロの利根川でシビれる初優勝。
今年からBMCに参戦している伊藤康晴です。
BMCレギュラートーナメント第3戦で優勝を果たしましたので、レポートします。
上流域は危険がいっぱい!?
まず、利根川経験ほぼゼロの私。
利根川は上流域の水中堤防がかなり危険との前情報ばかりが先行し、参戦前はネガティブなイメージでした。
さすがに、いきなりロアケース破損はキツイので、大会約1週間前に利根川に詳しい友人に乗ってもらい、会場の北総マリンゲレンデより上流の航路を教えてもらうところからスタートしました。
航路がわかれば、あとはどこにバスがいて、どんな釣りで釣れるのかを探していく作業。
カレントや水位の増減などクセの強いイメージがあった利根川ですが、約20年のトーナメントキャリアでさまざまなフィールドに通ってきたおかげか、比較的イージーにバイト得ることができました。
プラクティスの結果と友人からのアドバイスを受けて、今回の試合は自分の得意なカバー周りでの釣りを中心に展開しようと決めました。
不安を払拭し、いざ上流へ。
試合当日、多くの選手が下流へバウを向けるなか、僕らペアは一気に上流へ。
気になるカバーを撃つもまだ水位が高く、狙いのカバーにバスが入っていないのかノーバイト。
すぐに移動し小貝川とのインターセクションへ。
ここでパートナーの矢野君がジミーシュリンプ(ジャッカル/ガサガサスジエビ)のテキサスリグ(2.5g)で1本目560gをキャッチ!
この1匹で、少し落ち着くことができました。
混迷を打開する救いの1900gフィッシュ。
しかし、ここから2本目までが長かった。
カバーが無限に広がっているため、増水していると狙いを絞れない…
利根川の経験が浅い自分が釣れるカバーを探すには練習の時間が足りませんでした。
そこで、減水が進むにつれてシャローに居られなくなったバスがブレイクに絡む沈んだ木などに身を寄せるだろうと推測。
減水に合わせて沈み物を狙っていく戦略でしたが、この日は朝が超満水でなかなか良い水位まで水が減ってくれず、苦しい時間が続きました。
苦しい中、シャローを流していると、かなり痩せてはいるものの50cmクラスのバスを発見。
けっこう警戒していてライトリグしか食わせられない感じだったため、たまたまリグってデッキに用意してあったドリフトクラブミニのジグヘッドワッキーで狙うことに。
自分的100点のアプローチが決まり、一撃でバイトさせることに成功!
これがこの日のキッカーとなった、1900gのサカナでした。
なかなか釣れるサイズでないことは明らかなので、意気消沈気味だった船中はこの1本でかなり復活したことは言うまでもありません。
待望の水位、狙いのカバーで一発。
そうこうしているうちに、競技時間も2時間を切ってきました。
時間が経ったことで減水も進み、利根川の水位も良い感じに。
これならいけるかも? ってことで、復活した勢いに乗って狙いの沈み物を片っ端から狙っていくとすぐに答えが返ってきました。
このバスは小さかったですが、これでリミットメイク。
2kg後半までウエイトを伸ばすことができました。
残り時間もかなり少なくなってきたので、最も目をつけていたブッシュに移動。
PEエギULT 1.5号(サンライン)を組んだPEベイトフィネスでカバーネコを撃つと狙い通りのバイト。
かなりややこしいブッシュでしたが、PEなので安心してやり取りでき、無事にキャッチしたバスは1230g。
トータルウエイトも3kg後半まで伸びました。
狙い通りの一発に全身がシビれましたね。
その後も似たような場所を時間ギリギリまで攻め、バスをキャッチすることはできましたが入れ替えはできずにタイムアップとなりました。
今シーズンは、参戦初年度から本気で年間タイトルを狙っています。試合に向けて誰よりも練習し、誰よりもトーナメントに対する情熱を燃やしています!
最後になりますが、こんな自分を強力にサポートしてくださるスポンサー様に感謝申し上げます。
また、試合前に買い換えたリールに合うKTFカスタムパーツを用意してくださった沢村さんにも感謝です。
ベイトフィネスはリールが命。
何のストレスもなく1日やり通すことができました。
本当にありがとうございました。
【Tackle Data】
ロッド:デルタ DF-S64MLX
リール:スピニング2500番
ライン:サンライン PEエギULT 0.8号リーダートルネードVハード2号
ルアー:ドリフトクラブミニ(ジャッカル/ダークグリパンブルーフレーク)1.8gジグヘッドワッキー
ロッド:デルタ DF-C66MLX
リール:スティーズCT KTFカスタム
ライン:サンライン PEエギULT 1.5号直結
ルアー:ドライブクローラー4.5インチ(O.S.P/ダークシナモン・ブルー&ペッパー)
1st place 3690g/3fish
ボーター:伊藤康晴/コ・アングラー:矢野綾大