人は絶対死ぬ
人間は自分だけは、絶対に死なないと思って生きている気がする。
特に今の日本人。
周りの友達や親は永遠に生きているような気がしている人が多い気がする。
私が死体を初めて見たのは、小学校低学年の時
棺桶に入って冷たく動かなくなったそれは、鼻の穴に綿が詰められていた。30代の女性だった。ただの物体となりそこに存在していて、小さな私はとても不思議な気持ちになった。
私はあの時から死というものに何か特別な感情を持って生きてきた。
「自分もそのうちこうなるんだ」と思った。
今でもたまにその時の映像を鮮明に思い出す。
子供の頃は今より極端に突然後ろを振り返ったり、一人で泣いたり、妄想に耽ったりしていた。
大人になってからは、たくさんの人に出会い、人は裏切るものだということを知り、昨日の味方は今日の敵と思うようになった。その中から良いものも悪いものも含め、いろんなものを学んだ。
あなたの身近にいる人が、明日あなたを裏切らないとも限らない。人間は簡単に魂を売り、悪になれる
今の世の中を本当の意味でわかっている人なら容易に理解できるだろう
1秒後に後ろから刺されて死ぬかもしれない。明日事故に遭って死ぬかもしれない。
大切な人は明日いないかもしれない。そう思えば、今何を大切にする可きか、何をしたら悔いが残らないか。何が正しいのか?今を信じるのか?やるべきことは何かを全力で考えて生きられる。
常にこうして気を張って生きていくのは、いつの日も大事だと思っていたけど、今特に大切だと思う。
死について真剣に考えることは決して暗いことではなく、今を生きることにつながる
今を生きることは、この先を生きることにつながる
今の日本人はマスクをして、考えることを放棄した、生ける屍のようだ
何を今優先するか真剣に考えたとき、流れに逆らい戦っていくことを私は選ぶ
いつか動かなくなる日が来るならその日まで
たとえ何も変えられなかったとしても
自由に私らしく暴れていたいと思う
私の時間はもう戻らないし
いつか死ぬのだから
生きるとはそう言うこと