だから歯を食いしばって、「わたしは男性です」と言った
こんばんは。自称VTuberのブルーウェットふみ乃(@BLVEWHET)でございます。性別のことについて書きます。
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いつものようにTwitterを見ていたら、いわゆるバ美肉の人からのセクハラを受けた、というツイートが流れてきた。
そしてそれに対する反応も。
これらのことについて、わたしなりにこれまで考えてきたところと、してきたところがあるのでしたためておこうと思う。
まず言ってしまうと、わたしはバーチャルのロールとしては女性であり、中の人の肉体は男性である。特に受肉らしい受肉をしていないから「バ美肉」とは名乗っていないけれど、たぶんまあ、広義ではそういうカテゴリに入るのだろう。女性を名乗った最大の理由は次のツイートがすべてだと思う。
そもそもわたしは自分の声や身体をとても醜く感じている類の人類だったのだけど、ボイスチェンジャーをかけた自分の歌声を聴いてみたら、「わたしの声、まあよくね!?」と思えたので、これでもっと歌を歌いたいな、と思って、Vとしてデビューした。もっと詳しく知りたい方は、デビュー日に書いた次の記事も読んでみてほしい。
で、ほぼ勢いだけでスタートしたわたしのバーチャル生活であったが、数ヶ月、バーチャル女性として、それらしく振る舞っていて感じたのは、「なんかすっごく、気持ちを表に出しやすいな」ということである。
例えば誰かが自撮りをあげたとき「かわいい」と言える。落ち込んでしんどくて泣いてることも言えるし、あまつさえフォロワーに対して「なぐさめて」と言える。ほめられたとき、「ありがとうございます」だけじゃなくて「うれしいよ〜〜〜😭」と言える。わたしが普通に本名でTwitterをやっていたときは、そんなのあんまり言えなかった。
そのうちわたしは、センシティブな話題、いわゆるセックスに関する話題をするようになった。わたしにとってとても切実なことで、ものすごく悩ましいことだったので、深夜にぽつぽつそういうことを投稿していたら意外と受けがよくて、そのうち大っぴらにするようになっていた。
たまには、そういうことを、フォロワーと、DM(ダイレクトメッセージ)ですることも、あった。相手は男女問わずあったけれど、あるとき、女性のフォロワーと話したとき、「ふみ乃さんって男性だったんですね!」と言われた。
あ、まずいなと思った。前述のとおりわたしは自分の男性性が嫌いだったから、自分の性別について明言はしていなかったのだ。でも、センシティブな話題もする以上、そしてそういう会話を、実際の女性(多分)とすることも増えてきた以上、そこを明言しないのは、とても危険なことのように感じた。
悩んだ末、とても不本意ではあったけれど、わたしはプロフィール欄に自分の性別と年代を明記した。「アラフォー♂です」と(おじさんです、とはどうしても書けなかった)。幸いなことにフォロワーが目に見えて減るわけでもなく、「幻滅しました」とか言われることもなくて、わたしは恵まれているなと思って、とりあえず今に至っている。今でもセンシティブな話題も含め、自分のことを、女性っぽく発信しているし、DMでもよくそういう会話をしている。
藤林檎さんが言っていたことは本当にその通りで、正直に言ってしまうと、わたしはこのツイートを見たとき「おまえそのアバター使って、いいように女性を性的消費してんじゃねえぞ」みたいに言われたように感じて、いっしゅん肝が冷えた(林檎ちゃんかそんなつもりないのはわかってます!! ごめんなさい)。肝が冷えたのはすなわち、そういう自覚というか、後ろめたさがあるということである。たぶんわたしは、女性のアバターじゃなかったら、DMで女性とセクシャルな話なんてできなかっただろうから。
VR風俗「X-Oasis」の経営者でもあるバーチャルAV女優のKarinさんが配信で言っていた、「バーチャルで性の呪いを解く」というのにわたしはすごく共感しているのだけど、一方で、解くことのできる呪いは、やはり一部だけなんじゃないかなとも思ったりした。
ただ、これはすんごい言い訳じみるけど、わたしはわたしなりに、されてイヤなことはしなかったつもりだし、大人として、誠実で常識的な振る舞いをしてきた(つもりだ)。でもそれって結局、人としてちゃんとしてるかどうかであって、性別には何も関係がないことだ。
Elselさんのこのツイートを読んで、わたしは赤べこと化した。振る舞い方が変わって、出会い(広義の)のきっかけが増えたとしても、言ってしまうと、仲良くなれる人は結局、バーチャルじゃなくても仲良くなれた人な気がしている。そしてそういう人が結構いるのは、たぶん、わたしがそれなりに、誠実に、楽しく、ちゃんとしようと、考えてきたからじゃないかなと思うのだ。
うん、なんかまとまってないね。結局わたしは、バ美肉の人々が性別を開示するかについて、何の答えも持ってないのだけれど、とりあえず、わたしが考えてきたことはこういうことです。そして、女性のアバターを身にまとったことで、結構いいことがあって、それに感謝しているというお話でした。そしてその、恩恵を享受したわたしは、そろそろ次のステップに行くべきなのかもしれないなと思った。以上です!!
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