心よ
さぁ軽くなっていけ
沈み込んでいくevening
其の噂、醜い感情も溶けて、消えていく
直に

憂鬱を呑み干したら、空き瓶砕け散った
只、手の鳴る方へ誘われる日暮れ

閑散な、視界に紛れ込んだ街は
喧騒と隆盛を待っている、窺っている
往生の際に在って良かろうが
賑わいの時間は来たり
evening

辺りはさっきまでの色を余所に染まっていく
徐々に

蛇も蚊も鬼も何処か行方を晦ました
ほら、手の鳴る方へいけ
全て忘れ

渾沌と静寂は何時しか消え
其れは繁栄の前兆と知っている、解っている
変貌に面を喰らっていらぁ、不甲斐無い
賑わいの時間は来たり
evening

其の瞬間が重なり合って蠢く
何千もの群像が街を彩っていく
何遍と云われたって聞きやしないぜ
並べ
騒げ
後先など知らぬ振りでいい
evening

来たれ、evening

music by 横田侑樹
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photo by 無題の写真展

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