別宮貞雄《日本組曲 第3番》について

別宮貞雄の日本組曲は木管五重奏のための第1番と、四手連弾のための第2番(元々は室内オケのために書かれたものの作曲者自身の手で破棄され、その後デュオ・クロムランクの委嘱で四手連弾のための「北国の祭り」としてほぼ新規に作曲?)の2曲のみだと思っていたのですが、ピアノ独奏による第3番を偶然見つけました。

Sadao Bekku - Japanese Suite No 3 (1966)

なんじゃこりゃと色々調べた結果、須坂新聞という地方紙に「この日は、恩師の別宮貞雄さんがマチコさんのために作曲したというエピソードと共に『お江戸日本橋 真知子コビアルカさんのための』や『子犬のマーチ』も演奏した。」という記述を発見。奏者のマチコ・コビアルカ氏が桐朋学園で別宮貞雄に師事していた際に書き下ろしてもらった曲の中の一つらしいことが分かりました。
(「お江戸日本橋」と「子犬のマーチ」も恐らく未出版?)

【須坂新聞】ピアニストのマチコ・コビアルカさん〜豊洲小児童を魅了

別宮作品の中でも貴重なピアノ独奏曲がマチコ氏の手元に眠っているだろうと思うとワクワクします。なんとか他の曲とまとめて出版・録音されてほしい限りです。

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