植物園からのThe haus This tee 無限紅茶感想会
私にはとても有難い事に、一緒に居て何をしても楽しい幼馴染がいる。最近はよく予定を合わせてどこかに出かけていたのだが、今月その予定を入れていた日に出張先に向かう必要が出てしまい、泣く泣くお流れとなった。やむを得ないにしても悔しいなと思っていた中で、
「長居植物園に行って花を見に行こう」
願っても無い提案、即座に了承し、いざ植物園へ。時期も時期なので、紫陽花が主役。タイトル写真は誕生日プレゼントにあげたカメラ(接写に強い)をフル活用で幼馴染が撮影してくれたもの。この青さがたまらない。
それだけでも十二分に満足だったのだが、せっかくなのでと天王寺に行ってティータイム兼昼食。訪れた店はタイトルにも書いた「The haus This tee」。ホットケーキと、「ティーフリー」という店セレクトの多種多様の紅茶を楽しめるサービスを利用し、さあ後は全力で楽しむだけ。
以下に各紅茶の感想をひたすら連発する。
【1:ブルーラグーン】
カクテルの名にもなっている青い潟湖。香りはまるで仕事帰りで疲れきった中で入る風呂の入浴剤のよう。身体の芯から癒してくれるあの感じ。味はちょっと苦味があり、風呂じゃなく仕事中に思い出したかったちょっとしたミスを苦笑いしながら見届けるような。
【2:瞳はラズベリー】
最初品名を聞いた時「吸血鬼への口説き文句」と呟いて幼馴染の大笑いを貰いつつ一口。メロンとラズベリーの香りと味が、パーティに着ていく服をお淑やかにするか華やかにするかで迷う時間の楽しさを彷彿とさせる。
【3:花しずく】
この名前を聞くとマンゴーを想起するのはピクミン3の影響(当作品でハナシズクノミと名付けられている為)。実際はマンゴーとは無関係な一杯。香りがとても甘く、「行っちゃダメと思いつつも止まれない甘い誘い」のよう。しかし味わってみれば「騙されて良かったでしょ?」
【4:京のお菓子】
「Today」ではなく「Kyoto」。香りでは京都の上品さを表しつつも、味には都として長い年月を戦い抜いた歴戦の勇者の意地が滲んでいる。これで長年やってきた、という良い意味での癖の強さ。
【5:お菓子のようなストロベリーチョコレート】
ラノベみたいな名前の紅茶。身近にある物を使ってプチ贅沢しようとしたら思った以上に贅沢になっちゃったよ、みたいな日常に潜む驚きに近い。
とここでホットケーキ登場。
【究極のホットケーキ】
「究極のホットケーキ」の名の通り、存在感が凄いが、本人はあくまで紅茶が主役と言っているようで、豪邸に行ったら会ったメイドの一人がメチャクチャ美人でした。という状況のようだ。
【6:ロイヤルストロベリー】
名前はイチゴなのだが、香りも味も薔薇を思わせる高貴さがある。自分はそんなに綺麗じゃないと思っている控えめな少女が頑張って背伸びしたら、思っていたのとは別方向の美しさが生まれた。
【7:白桃ジャスミン】
白い二種が織り成す香りと味は、まるで違う強みを持った二人のアイドルの切磋琢磨の美しさと互いに譲らぬ負けん気みたいだ。
【8:シュヴィドゥビニューヨーク】
聞き取るのに苦戦した一杯。お手数ながら店員さんにリピートしていただいた。普段田舎の生活と田舎娘の良さを語る者が都会の見どころと都会っ娘の良さを初めて知った時の感覚。
また、この辺りから幼馴染(私の創作の源であり、師匠でもある)も触発され感想をくれるように。これがまた楽しかった。
【9:ハニーレモン】
気付けば6月も半ばだが、まさにタイムリーな風味。幼馴染と二人「夏の海だ!」と解釈一致。今夏初の海への訪れ、感じる漣と潮風と。
【10:ブルービードロ】
一杯目のブルーラグーンに次ぐ青の系譜。音楽のソロパートを感じた。特にピッコロのような高めの笛系。香りはソロパート特有の釘付けにさせてくるような感じで、味はミス出来ない中の必死さと一人で全て受け持つ高揚感に後味として疲労すら心地良い達成感をプラス。
【11:マロンパリ】
アメリカの次はヨーロッパ。香りをよく知る栗が他の初体験の香りに混じるのは、異国の地の土産屋で、知らない物だらけの中にほんのいくつか聞いた事がある物があるようで、そのような店で何を選ぶか考える間の楽しさを感じさせる。
【12:洋梨のおいしい紅茶】
最後の一杯は大変シンプルなネーミング。外国で出会った素敵な女性に声をかけるかどうか…と迷いを抱きつつ勇気を出して接してみれば、とてもフレンドリーでホッとするような飲みやすい味わい。
…以上、長くなってしまったが、全て見てくださった方、ありがとうございます。
「紅茶の感想なのかこれは?」と幼馴染にツッコミを入れられる。私自身も同じツッコミを入れる。
こんな最高の時間、また時間のあるタイミングで是非とも楽しみたい。
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