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京都市の敬老乗車証制度が変わる。

京都市の敬老乗車証制度が見直されるらしいです。令和4年10月1日からと令和5年度10月1日からと二度に分けて徐々に変更されるのですね。

敬老乗車証制度とは

70歳以上の希望する京都市民に、所得に応じた負担金(年額0円~15,000円)で市バス・地下鉄共通全線定期券(年額20万円)相当の価値があるフリーパス証を交付する、高齢者の社会参加支援を目的とした福祉施策です。
市税負担と利用者負担で成り立つこの制度ですが、令和2年度時点では負担割合は利用者が1割(6億円)、市税が9割(52億円)です。

制度見直しの理由

結論から云うと「市の財政危機を理由に利用者負担を増やすよ、でないと制度が破綻するかも」ということらしいです。
制度開始時から約50年経過し社会情勢の変化で市税負担は3億円から52億円と約17倍になっているそうです。それ以外にも…

敬老乗車証制度の経過
  • 平均寿命 男女ともに11歳延びてます。

  • 対象者は8万人から32万人に増加し約4倍になっています。

  • 市税負担は約17倍に増加しています。

具体的な見直し内容

令和4年10月から

持続可能性を高めるための見直し

  1. 交付年齢の引き上げ。現状の70歳から75歳へ10年かけて引上げられます。

  2. 交付対象者の条件が合計所得金額700万円(給与収入で約900万円)未満の方になります。

  3. 合計所得金額200万円以上700万円未満の階層の負担金が細分化されています。

  4. 現状負担金3,000円~15,000円を9,000円~45,000円に2年かけて引き上げられます。

見直し後の負担金

令和5年10月から

利便性向上につながる見直し

  1. 敬老バス回数券が新設されます。市バス等に利用できる敬老バス回数券を新設し、年間最大額面10,000円分を限度に半額で交付されます。(敬老乗車証との選択性となり、両方の交付は受けられません。)

  2. 民営バス敬老乗車証の適用地域の一部拡大。(詳細は検討中)

手続き

更新対象者の方には更新申請書が届けられているそうです。すでに70歳になり、新たに申請希望をされる方は区役所・支所の健康長寿推進課で申請をなさって下さい。詳しい手続きはこちらから。

京都市民しんぶん

まとめ

観光が主力になっている京都市の収入がコロナ禍で火の車であることは予想できるところです。しかし、それでなくてもコロナで外出難民となっている高齢者にこんなしうちはひどいと考えることもできます。皆さんはどんな風に考えられるでしょうか?私は数字に納得しながらも、こうなる前に手はうてなかったのか?他に削減できるところはないのかなと、疑問を感じています。

市では地下鉄、市バスの料金の値上げも検討しているようです。
この記事は自身の備忘録として、書いていますが、誰かのお役に立てればと思います。


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