[第24回] 桜

 今年もあと4か月で震える。

 ド直球ソング桜。サビのところのテンポが風で散っていく桜を思わせてくれます。いいよね。
 この記事を書くにあたって改めて歌詞を見直したのですが、サビの部分の「この想いをこの痛みを連れてってよ 
 花になってさ 散らして風にのせて飛ばして」
 というところが囁一さんにしては珍しい言い方しているなと思いました。願いを何かに込めるというのは「シルク」でもありました。でも歌詞に直接願いや想いといったものは表現されていないです。その点この「桜」では想いや痛みを桜に込めています。そこが珍しいなと思いました。これは僕が前より言っている「主人公の違い」から産まれたのでしょうか。「シアロア」は歌一つ一つに主人公がいるのに対して、「青春の始末」は囁一さんが主人公(であろう)ですからね。

 あとは「子供が跳ねてく水たまりを蹴飛ばして」ってところが初めて聞いた時から何か好きです。雨上がりの少し晴れてきてはいるけどまだ雲が残っている天気の路地裏で学校帰りの子供たち2,3人が長靴ではしゃぎながら水たまりを蹴飛ばしているを見ているイメージです。これが初めて聞いた時からずっと頭の中にあります。ほかの曲ではあまりないのですがこの曲は最初からずっとおんなじイメージが棲みついています。それだけですけどこれは言いたかった。

 今回はここまでです。次回は「その果て」です。

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